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「グリッドマン ユニバース」広瀬裕也&斉藤壮馬 インタビュー2023/03/15

「グリッドマン ユニバース」広瀬裕也&斉藤壮馬 インタビュー

広瀬「僕としては、裕太と内海の関係が熱かったですね」
斉藤「きっと相当スケールの大きな物語が、劇場で展開されるのだろうと思うと、胸のトキメキが止まりませんでした」

 特撮ドラマ「電光超人グリッドマン」を原典に、完全新作アニメとして2018年に放送されたアニメ「SSSS.GRIDMAN」と、21年に放送された「SSSS.DYNAZENON」。同じシリーズでありながら異なる世界を描いた2作品が、3月24日公開の映画「グリッドマン ユニバース」で、ついに一つに! グリッドマン(緑川光)と一体化して怪獣と戦う主人公・響裕太を演じる広瀬裕也、ヒロイン・宝多六花(宮本侑芽)と共に“グリッドマン同盟”を結成して裕太をサポートするクラスメートの内海将を演じる斉藤壮馬。公私で仲が良いという2人が、「グリッドマン ユニバース」を語る。

――最初に、「SSSS.GRIDMAN」(広瀬と斉藤が出演)と「SSSS.DYNAZENON」の世界が一つになった劇場版「グリッドマン ユニバース」を作るという話を聞いた時、どう思われましたか?

広瀬 「『SSSS.GRIDMAN』と『SSSS.DYNAZENON』は、全く別々とまではいかないけど、キャラクターが違っていて新しくなっているので、その二つの別世界が融合したら面白いだろうなと、個人的にも夢見ていたところがありました。それに『SSSS.DYNAZENON』のチームと、何か一緒にできたらいいなと思っていたので、シンプルにうれしかったです」

斉藤 「まず、企画自体は割と以前から伺っていたんですけど、実際どのように形にするのだろうということが気になっていました。僕も『SSSS.GRIDMAN』のいちファンであるので、『SSSS.DYNAZENON』と組み合わせてどんな物語を構築するのか、とても興味深く思っていました。でも、あの制作チームなら、きっととても面白いものを作ってくれると確信していたので、期待感とワクワク感で胸がいっぱいでした」

――グリッドマンとダイナレックスが並んで映っているビジュアルが出た最初の特報を見て、少年心をくすぐられました。

広瀬 「あの2体が一つの画面に映っていて、その上で映画化となったら、じゃあ両方出てくるのか、共闘するのか、まさか合体するのかとか、いろいろ考えられますよね。『グリッドマン ユニバース』は事前情報が少ないので、壮馬さんじゃないけど、ワクワクがハンパなかったです」

斉藤 「すごくワクワクしたよね。子どもの頃に夏休みを心待ちにしているような感覚と言うか、夢と夢のクロスオーバーみたいな。別の世界線の作品同士が、一つの劇場作品で共演するのって、夏休みの子ども映画でよくやっていたし。きっと相当スケールの大きな物語が、劇場で展開されるのだろうと思うと、胸のトキメキが止まりませんでした」

――「グリッドマン ユニバース」では、「SSSS.GRIDMAN」の主人公・響裕太と「SSSS.DYNAZENON」の主人公・麻中蓬(榎木淳弥)が2人で話すシーンもあります。

広瀬 「二つの世界がクロスオーバーしたからこそのシーンは、すごくワクワクしました。どっちが先輩で、どっちが会話のきっかけを作るとか、いろいろな想像をしました。“蓬と裕太はどんなふうにしゃべるんだろう”って」

――「SSSS.GRIDMAN」チームと「SSSS.DYNAZENON」チームでは、空気感は違っていましたか?

広瀬 「向かって行く方向性はみんな同じ思いなので、そんな違う感じはなかったかな。一度、全員がそろった時があって」

斉藤 「いいな〜、みんなと録れて」

広瀬 「『SSSS.GRIDMAN』チームとだけでしたっけ?」

斉藤 「ほぼそうだったね。それもまた、今のご時世らしいというか。だから、夢だったよね。『SSSS.GRIDMAN』チームと『SSSS.DYNAZENON』チームのみんなで一緒に録るのが」

広瀬 「人数がすごいことになるけど、昔はそうでしたよね。20〜30人一緒に収録していましたし。確かに、みんなで録っていたら、また感じ方が変わったかもしれません」

斉藤 「そうだね。でも、そういう収録の仕方はできていなくても、映像があがったものを見て『グリッドマン ユニバース』としての空気感があるなと感じました。一緒に掛け合う収録ではなかったけど、最終的にはキャラクターたちが掛け合っていてくれればいいなと思っていたので」

――では、胸が熱くなったシーンや見逃せないポイントなど、それぞれの見どころを教えてください。

広瀬 「熱いシーンは、すごくたくさんありました。印象的なのは、裕太が内海とめちゃめちゃしゃべっていたこと」

斉藤 「内海、めっちゃしゃべってた。あんなにしゃべるとは思わなかった」

広瀬 「前は、友達だけど関係性的にどこかフワッとしたところがあって。あらためて、“友達なんだからこれくらい一緒にしゃべるのが普通だよな”って思いました。僕的には、“2人はやっぱり仲が良かったんだな”っていうことを、この映画ですごく感じました。内海と仲がいいなって」

斉藤 「この作品は、日常をたくさん描いているからね」

広瀬 「そうですね。『俺たち、親友だぜ』みたいな言葉は一言もないんですけど、気づいたら自然と裕太の隣に内海がいて…。僕としては、裕太と内海の関係が熱かったですね」

斉藤 「僕も2人の関係の話になるけど、裕太の記憶喪失をああいうネタに使うんだと思って、それができるのは仲のいい証拠だなと思いました。『よし、記憶をなくしたことにしよう』って」

広瀬 「そうですね(笑)」

――「グリッドマン ユニバース」は、怪獣が街に現れる非日常が描かれていますが、お二人が日常を離れて非日常の時間を過ごすとしたら、どこで何をしたいですか?

斉藤 「裕也はアクティビティが好きだから、いろいろあるんじゃない?」

広瀬 「本当はアウトドアとかに行きたいけど、このご時世ですからね。それがなければ『グリッドマン ユニバース』のみんなと、ご飯に行きたいですね。『SSSS.GRIDMAN』の収録の時はコロナ前だったから、それこそ毎週のように収録が終わったらみんなでご飯を食べていたし。壮馬さんは忙しくても途中からちゃんと合流してくれて、キャストだけじゃなく、スタッフさんもたくさん参加してくださっていて、本当にいろいろな話ができて楽しかったんです」

斉藤 「数年前まではそれが日常だったのに、今はそれを非日常のこととして話していることが不思議だよね」

広瀬 「確かに! 大人数での食事会は、今や非日常だと言えるかもしれません。早くそんな非日常が、日常に戻ったらいいですね」

斉藤 「『SSSS.GRIDMAN』の最終回前に関して言うと、30分くらい、みんなで黙って台本を読むっていう時間があったじゃん?」

広瀬 「そうでしたね」

斉藤 「それぞれが台本を読んだ考察を披露して、『待って。まだそこまで読んでないから言わないで!』ってお願いしたり(笑)」

広瀬 「懐かしいですね!」

「グリッドマン ユニバース」広瀬裕也&斉藤壮馬 インタビュー

【プロフィール】

広瀬裕也(ひろせ ゆうや)

4月9日、千葉県生まれ。A型。アニメ「ツルネ -つながりの一射-」(TOKYO MXほか)に出演中。今年放送の「魔都精兵のスレイブ」にも出演。

斉藤壮馬(さいとう そうま)

4月22日、山梨県生まれ。B型。アニメ「UniteUp!」(TOKYO MXほか)に出演中。4月7日スタートの「魔法少女マジカルデストロイヤーズ」(MBS、TBSほか)に出演。「斉藤壮馬 5th Anniversary Live」が5月27日、28日に開催。

【作品情報】 

「グリッドマン ユニバース」広瀬裕也&斉藤壮馬 インタビュー

「グリッドマン ユニバース」
3月24日(金)全国ロードショー

円谷プロダクションとTRIGGERの2大スタジオがタッグを組んだアニメ2作品が一つになった劇場最新作。グリッドマンと融合して幾多の怪獣と戦ってきた裕太(広瀬)は、その記憶を失っていた。だが、裕太や同級生の内海(斉藤)らが暮らすツツジ台に再び怪獣が出現し…。

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取材・文/榑林史章 撮影/トヨダリョウ



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