石原詢子が明かす波乱の半生!「鶴瓶のええ歌やなぁ」で名曲&トークを披露2026/09/28 12:00

笑福亭鶴瓶さんと八木亜希子さんがゲストと語らい、名曲に隠された秘話やプライベートまで“歌”と“人生”を深掘りする大人のトーク&歌謡番組「鶴瓶のええ歌やなぁ」(BS11 木曜午後8:00 ※10月10日より毎週土曜午後9:00)。石原詢子さんをゲストに迎えた10月1日放送回の収録に潜入! 本編をより楽しむために、現場の様子を放送に先駆けてリポートします。

詩吟の揖水流詢風会(いすいりゅうじゅんぷうかい)家元・石原美風(いしはらびふう)としての顔も持ち、伸びやかな歌声で演歌ファンを魅了し続ける石原詢子さんが来店。詩吟の師である厳格な父のもとで鍛え上げられた少女時代から、家出覚悟で上京した壮絶な下積み時代、そしてヒット曲の裏に隠された家族愛の物語を、鶴瓶さんと共に振り返ります。
さらに、昨年末に乳がんの手術を受け、現在も治療を続けながら前向きに歌を届ける胸の内を率直に告白。笑いと涙、そして愛の詰まった、必見の1時間です。
“詩吟一家”を飛び出して上京! 厳しい父の不器用な親心

お父さまは、自らの流派・揖水流を立ち上げた詩吟の家元。岐阜の“詩吟一家”で、6人きょうだいの長女として育った石原さんは、物心つく前から教室に通い、大会前には朝4時半に起こされ山に向かって発声練習、少しでも音程を外せば指揮棒でたたかれる……そんなスパルタ指導の中、わずか12歳で師範代になるほどの実力を身に付けました。
しかし、「このまま父の敷いたレールの上を歩むのは嫌だ」と、歌手になる夢を追うため上京を決意。大反対するお父さまとのバトルの末、「自活する」「毎日電話する」「朝刊の新聞配達をする」という過酷な条件をのむことで、2年間限定の上京を勝ち取ったのでした。
極貧生活と新聞配達を耐え抜き、見事20歳で念願のデビューをかなえた石原さん。電話での報告にお父さまはそっけない反応でしたが、発売日の朝、開店前のレコード店に並んで自腹でカセットテープを何本も買い、近所に配り歩いていた事実が後になって分かったそうで、これには八木さんも思わず「かわいい! よっぽどうれしかったんですね」とリアクション。父と娘の愛情エピソードに、スタジオにほっこりとした空気が流れました。
両親が相次いで他界……覚悟を刻んだ「夕霧海峡」
デビュー7年目を迎えた頃、石原さんを大きな悲劇が襲います。最愛のお母さまが59歳で急逝し、そのわずか18日後、まるで後を追うようにお父さまも64歳で息を引き取ったのです。
ご両親が旅立つ前、最後に聴いてくれた曲が「夕霧海峡」でした。普段は仕事に口を出さないお母さまが「今度の曲、本当にいい歌ね」と珍しく電話をくれ、その直後に倒れてしまったといいます。
「ダメなら岐阜に帰ればいいという逃げ道がなくなった。歌の世界で、死ぬ気で頑張るしかない」と覚悟を決めた石原さん。亡き両親への尽きない感謝と祈りを込め、「夕霧海峡」を熱唱します。
「歌を歌いたい」という不屈の精神と妹の愛に支えられた乳がん治療

昨年末の人間ドックで乳がんが発覚し、クリスマスイブに手術を受けたことを告白した石原さん。今年2月からは計8回に及ぶ抗がん剤治療を受け、現在は放射線治療を続けながら活動しています。
ステージに立つ元気そうな姿に「そんな風には見えんかった」と驚く鶴瓶さん。石原さんは、「当初は先の見えない恐怖や副作用への不安で落ち込みましたが、お医者さまと相談しながら闘病中も少しずつ歌の仕事へ復帰したことで、前向きになれました」と笑顔で語ります。
この闘病生活を支えたのが、妹さんでした。石原さんのために住み込んで掃除や洗濯を行い、苦手だった料理を一から覚えて栄養満点の食事を作ってくれたそう。家族の大きな愛と、幼少期から培った不屈の精神で病に立ち向かう石原さんの姿は、見る人に大きな勇気を与えるはずです。
SET LIST

「みれん酒」
1999年 作詞:里村龍一 作曲:水森英夫
報われない恋をする女性の心情を、明るい曲調に乗せて歌った石原さんの代表曲。当時出演していた「コメディー お江戸でござる」(NHK総合)で歌唱したことで大ヒットを記録し、2000年の「第51回NHK紅白歌合戦」初出場を果たしました。
○「当時担当していたラジオ番組で人気投票をしたところ、ダントツで『みれん酒』が人気でした。私としては、しっとりした演歌の方が好きだったので、驚いたのを覚えています」(石原さん)
○「この曲に人気が集まるのも分かる気がするわ」(鶴瓶さん)
○「伸びやかなお声がすてき! 山まで届いている感じがします(笑)」(八木さん)
「夕霧海峡」
1995年 作詞:水木れいじ 作曲:岡千秋
帰らぬ人を待ちわびる切ない女心を描いた港演歌。亡きご両親に最後に聴いてもらった、大切な一曲です。
○「両親が旅立つ前に褒めてくれたこの曲をどうしても世に残したくて、当時は頑張りました。1日6〜7軒のスナックやカラオケ喫茶を回って手売りをしたり……おかげさまで、20万枚近くのCDを皆様に届けることができました」(石原さん)
○「石原さんがこの歌を大事にしてるのが伝わってくる。デビューしてからもう38年なのに、いい意味でものすごい新鮮やん。初々しい感じが失われないのが素晴らしいね」(鶴瓶さん)

「風花岬」
2024年 作詞・作曲:いとう冨士子
鶴瓶さんのリクエスト曲。亡き母の旧姓にあやかった「いとう冨士子」の名義で石原さん自身が作詞・作曲を手がけています。はかなく散った愛の切なさを歌った一曲です。
○「石原さんが作詞作曲しはったとは知らずに選んでしもうた! 『五島椿』と、どっちを歌ってもらおうか今朝まで悩んだんやけど、ほんまにええ歌やね」(鶴瓶さん)
○「『風花岬』も『五島椿』も、両方私が書いた曲なんですよ! 師匠に選んでいただけて、とてもうれしいです。晴れた日に積もった雪が山から舞い落ちる“風花”をモチーフに、はかないイメージを歌にしました」(石原さん)
「明日坂(詩吟『宝船』入り)」
1995年 作詞:里村龍一 作曲:叶弦大
人生の応援歌「明日坂」に、おめでたい席で親しまれる詩吟「宝船」を融合した、吟詠家・石原さんならではの一曲。
○「生前、父に『詩吟の入った歌を歌うことになった』と報告したら、すごくうれしそうにしてくれたことを覚えています。電話越しに父に稽古をつけてもらってからレコーディングに臨みました。日本の伝統芸能である詩吟の良さをお伝えできる、すてきな曲に仕上がったと思います」(石原さん)
新曲披露!
「恋雨〜KOISAME〜」
2025年 作詞:いとう冨士子 作曲:三浦和人
石原さんが大ファンだという三浦和人さんとのコラボ作品。切ない雨の情景が心に染み入る、新たな魅力が詰まったフォーク歌謡。
現場で直撃インタビュー! 石原詢子

──本日の収録の感想をお願いします。
石原 「話すのが得意なほうではないのですが、とても楽しくトークさせていただきました。鶴瓶さんとお会いしたのは今日が初めて。小さい頃からテレビで見ていたイメージ通りの温かい方で、ご一緒できて光栄でした」
──今回、ご自身の半生を振り返ってみて、改めてどんなことをお感じになったでしょう?
石原 「幼少期や下積み時代は苦労もしましたが、振り返ってみるとその経験もまた楽しかったなと思います。それに、ちょっとやそっとのことではくじけない今の自分を形作れたのもあの頃のおかげ。すべてにおいて無駄なことはないなと、改めて感じました」
──ご家族のお話をされながら、目に涙を浮かべるシーンもありました。
石原 「両親のことを考えると、家に一人でいる時もよく泣いてしまうのですが、今日は泣くと声が出なくなるので、ぐっとこらえました(笑)。私は現在58歳。母が亡くなったのが59歳なので、その年齢に近づくにつれて『まだこの先やりたいことたくさんあっただろうな』と思ってしまうんです。そんな折、自分も乳がんになって……妹が献身的に看病して支えてくれたというのも、考えると胸が熱くなってきます」
──治療中も変わらず歌を届けることについて、どのような思いがあるのでしょうか。
石原 「周囲のスタッフさんや事務所の方々は、1年は活動を休んで治療に専念したほうがいいんじゃないかと心配してくれていたんです。でも、私と同じく“HER2陽性乳がん”の治療を経験された長山洋子さんにお話を聞いたら、『仕事に復帰したほうが、気持ちは楽になれるよ』と。また、主治医の先生も『同じ抗がん剤治療をしている患者さんでも休まずお仕事をしている方はいらっしゃいます』と背中を押してくださいました。結果的に復帰して良かった。病は気からと言いますか、お客さまの笑顔や拍手が、私にとって何よりの薬になっています。
初めは病気のことを隠して活動をするという話も出ていたのですが、がんが発覚してからは少しでも情報が欲しくて、私自身たくさんインターネットで調べ物をしていて。治療のこと、仕事のこと、同じような境遇にいる方に少しでも私の体験が役立てばと思い、発信させていただいております」
──今後の活動についてお聞かせください。
石原 「新曲『恋雨〜KOISAME〜』は、がっつりした演歌ではなく、三浦和人さんに曲をいただいたフォーク調の曲。軸はぶれずに持ちつつも、演歌というジャンルにこだわらず、さまざまな曲調に芸を広げていきたいと考えています。私は昔から三浦さんの大ファンなのですが、他にも憧れの方はたくさんいて……例えば浜田省吾さんなんかとコラボレーションできたら、うれしくて飛び上がってしまうかも(笑)。一度お手紙書いてみようかしら。
また、いとう冨士子名義での作詞作曲も続けていきたいです。自分で作詞作曲をすると、自分の中で一番気持ちのいい音域をふんだんに使って表現できるのが楽しいですね。これからも新たな一面を見せていきますので、楽しみにしていただけたらうれしいです」
──番組の視聴者にメッセージをお願いします。
石原 「とにかく健康を大事にしてください! 私は大好きな食事と旅行、歌を歌うことが病気でできなくなった時に、改めて健康でなければ何もできないんだということを痛感しました。定期的に検査をして、何事も早期発見することが大切です。人生いろいろありますが、一緒に元気に頑張りましょう!」
【番組情報】
「鶴瓶のええ歌やなぁ」
BS11 毎週木曜 午後8:00~8:57
(10月10日より 毎週土曜 午後9:00~10:00)
※石原詢子ゲスト回は、10月1日放送
※番組放送後、YouTube限定でスタジオトークのディレクターズカット版を公開
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