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東京オリンピックの競技を解説【トランポリン】2019年世界選手権で日本人として初優勝した森ひかるに期待2021/07/21

トランポリン(森ひかる)写真:アフロスポーツ

 トランポリンは、縦4.28m、横2.14mのベッドと呼ばれる弾力性に富んだシートをスプリングでフレームに固定したトランポリン上で跳躍し、演技を行う採点競技。その名称のルーツは、中世ヨーロッパのサーカス芸人、ドゥ・トランポリンにあるといわれているが、トランポリン台が開発され、普及したのは1930年代。やがて競技ルールが確立され、1964年に初の世界選手権が開催された。オリンピックでは体操競技内の種目という扱いで、2000年シドニー大会で男女の個人が採用。今大会も2種目でメダルが争われる。

 演技は異なる10種目の技を連続で行う。10種目それぞれ、姿勢の美しさなど技の出来栄えを評価する演技点、前後の回転やひねりの数から算出する難度点、滞空時間を計測する跳躍時間点、着床の安定性を評価する移動点を加算し、合計点で順位を競う。跳躍時間点はトランポリンの下に設置した赤外線センサーで計測し、滞空時間1秒が1点に反映。移動点は、着床位置がベッドの中央に記された「ジャンピングゾーン」からどれだけ離れたかを10点満点からの減点方式で採点する。

 出場は男女各16人。予選では規定の技を含む第1演技とフリーの第2演技を行い、上位8人が決勝に進出する。予選の得点は持ち越されず、決勝は自由演技の一発勝負で争われる。男子トップ選手の跳躍高度は8mに達し、着床の瞬間には体重の10倍以上の負荷がかかる。跳躍時間点を得るためにも、余裕を持って演技を行うためにも高度は重要だが、高くなればなるほど、空中でわずかに体勢が崩れただけで着床位置がずれる危険性も増す。トップレベルの大会では、移動点の減点を挽回するのはかなり難しい。また、着床時に体勢を崩しベッドから落下してしまうこともある。その場合は演技終了となり、やり直すことはできない。

 日本女子の森ひかるにメダルの期待がかかる。オリンピック会場で行われた2019年世界選手権個人で日本人として初優勝。高難度の「トリフィス」を2回入れた演技で頂点に立った。トリフィスとは半ひねりを入れた3回宙返りのことで、森はこれを屈伸姿勢と抱え込み姿勢で1回ずつ行う。今大会ではさらに完成度を上げた演技を披露してくれるだろう。2018年世界選手権で森とのペアでシンクロナイズドに優勝した宇山芽紅にも期待。日本勢に立ち塞がるのは、3連覇を狙うロザンナ・マクレナン(カナダ)と、安定した強さを誇る中国勢。男子は中国の高磊、董棟とベラルーシのウラジスラウ・ハンチャロウ、イワン・リトヴィノビッチによるメダル争いが展開されそう。2019年世界選手権5位の堺亮介が割って入ることができるか。

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