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仲野太賀が「昔話裁判」で“被告人”の桃太郎に。天海祐希、佐藤浩市、仲里依紗らも登場2021/03/02

仲野太賀が「昔話裁判」で“被告人”の桃太郎に。天海祐希、佐藤浩市、仲里依紗らも登場

 NHK Eテレで3月29日に放送される法廷ドラマシリーズ「昔話法廷」(午前9:00)の最終章「『桃太郎』裁判」に、天海祐希、佐藤浩市、仲野太賀、仲里依紗らが出演する。

 同番組は「もし昔話の登場人物が訴えられたら…?」という設定の下、なじみ深い昔話の登場人物を現代の法で裁く若い世代をターゲットにした教育番組。検察官、弁護人、被告人、証人のやりとりを1人の裁判員の目線で描くワンシチュエーションの法廷ドラマだ。

 これまで、「三匹のこぶた」「カチカチ山」「浦島太郎」など10本のドラマを制作。幅広い層から熱烈な支持を集めてきた番組の最終章となる今回は、「桃太郎」を取り上げ、脚本はNHK連続テレビ小説「ごちそうさん」や、放送中の「天国と地獄~サイコな2人」(TBS系)などを手掛ける、ヒットメーカーの森下佳子氏が担当。法廷の登場人物として、検察官を天海、弁護人を佐藤、桃太郎を仲野、殺害された鬼の妻を仲が演じるほか、桃太郎のおばあさんを白石加代子、裁判員を恒松祐里が演じる。

仲野太賀が「昔話裁判」で“被告人”の桃太郎に。天海祐希、佐藤浩市、仲里依紗らも登場

 今回裁かれる被告人となる桃太郎は、鬼ヶ島に押し入り、持っていた刀で鬼たちを殺傷。財産を奪った強盗殺人の罪に問われる。証人として、殺害された鬼の妻、桃太郎のおばあさん、桃太郎と一緒に鬼を襲ったイヌが出廷。桃から生まれた桃太郎は何者か? 鬼はなぜ鬼ヶ島に住んでいるのか? 昔話の“空白部分”に大胆な解釈を加え、昔話の“その後”を描く。

仲野太賀が「昔話裁判」で“被告人”の桃太郎に。天海祐希、佐藤浩市、仲里依紗らも登場

 天海は「桃太郎と一騎打ち、弁護人と丁々発止を続ける検察官の役を全力で演じました。大人が見てももちろん面白いですし、お子さんたちには楽しんでいただくと同時に、いろいろな問題を考えていただける作品になると思います。この法廷劇がどなたかとの会話の糧(かて)になれたらとてもありがたく、幸せに思います」とコメント。

仲野太賀が「昔話裁判」で“被告人”の桃太郎に。天海祐希、佐藤浩市、仲里依紗らも登場

 佐藤は「奇想天外な発想の中で物語が進みながら、語られていることは、今の社会でも通じることです。そういう意味では、『イヌと会話をする』というありえない設定であっても『リアリズム』を持って伝えられるように見せなければいけない。だからこその役者の真剣みが問われるわけで、そこにうそがあってはいけないと思って演じました」と本作に出演する意義と自身の演技スタンスを語る。

 また、仲野は「今はネットやテレビといったメディアの力がすごく強いので、自分で考えるという思考が停止してしまうことがあると思います。でも本当は、自分の価値観で考えて判断するべき局面も多いですよね。子どもたちがこのドラマを見たら、きっとよく分からない気持ちになると思いますが、その『よく分からない』というのはすごく大切なことですし、その上で自分自身の答えを出してみてほしいと思います」と視聴者に訴える。

仲野太賀が「昔話裁判」で“被告人”の桃太郎に。天海祐希、佐藤浩市、仲里依紗らも登場

 そして、仲は「本来の『桃太郎』には、私が演じた『鬼の妻』は出てこないと思うんです。でも桃太郎に退治された鬼にも家族がいて、生活があったんだという発想を子どもたちに抱いてもらって、そこからいろいろな立場の人の気持ちを想像してもらえるとうれしいですね。子どもたちが学校の授業やご家庭で見た時に、この作品について楽しくディスカッションし、いろいろな意見が出る場になることを願っています」とメッセージを寄せている。

 なお、最終章の放送に合わせて、3月22日にからは「『昔話法廷』スペシャルウィーク」と題して、過去作を連日放送。詳細は公式サイト(https://www.nhk.or.jp/school/sougou/houtei/)をチェック。


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