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「麒麟がくる」クライマックスへ突入! 長谷川博己、染谷将太、佐々木蔵之介が心境を告白2021/01/10

「麒麟がくる」クライマックスへ突入! 長谷川博己、染谷将太、佐々木蔵之介が心境を告白

 長谷川博己が主演を務める、NHK総合ほかで放送中の大河ドラマ「麒麟がくる」(日曜午後8:00ほか)。物語は終盤を迎え、明智光秀役の長谷川、織田信長役の染谷将太、豊臣秀吉役の佐々木蔵之介が現在の心境や、本能寺の変のシーンへ向けたポイントなどを語った。

 同作は、戦国武将の光秀を主人公に、信長、秀吉、徳川家康(風間俊介)ら歴史に名を残す戦国大名たちが英傑となっていく姿を描くもの。長谷川は「約1年半、光秀を演じさせていただきました。撮影中いろいろなことがありましたが、長期間の撮影の中で、キャラクターに深みが増したといいますか、熟考して光秀という役に向き合えた、すごくいい時間だったなと思います。早く結末を迎えたいと思う気持ちもある一方で、いざ終わりに近づくと、この役から離れることに少し寂しい気持ちもしています」と率直な心境を告白。

「麒麟がくる」クライマックスへ突入! 長谷川博己、染谷将太、佐々木蔵之介が心境を告白

 そして「光秀は、さまざまな登場人物たちにたくさん刺激を受けます。共演者の皆さんからもらった光のようなものを自分の中に取り入れて、光秀をここまで体現できたと思います。今は光秀が本当にこういった人生だったのではないかと疑いなく思えていますし、そのくらい、光秀の人生をがっちり過ごせました」と充実感を覚えている様子。

 また、「こういった状況なので、雑談などはたくさんできなかったのですが、終始ミステリアスだった(信長役の)染谷さんにいろいろと話しかけてみたり、(秀吉役の)蔵之介さんには現場を引っ張ってもらったり、制限がある中で皆さんと楽しい時間を共有させていただきました」と現場での様子を回顧。

 「(今後は)皆さんも気にされている、本能寺の変が待っています。この作品の中で新しい明智光秀を描いてきましたが、本能寺の変に関しても、これまでにない新しいものになるのではないでしょうか。なぜ、光秀は本能寺の変に至ったのか。見てくださる皆さまに、その心の機微を感じ取っていただき感情移入していただけたらうれしいです。クライマックスは本当に面白いものになっていると思いますので、最後まで皆さんに楽しんでいただきたいです」と視聴を呼びかけ、「そして、次に始まる『青天を衝け』につなげられたらいいなと思っております。ずっとこうやって大河ドラマを続けていってもらいたいなと、何があっても続けてもらいたいなと思っています」と大河ドラマへの深い愛情をにじませた。

「麒麟がくる」クライマックスへ突入! 長谷川博己、染谷将太、佐々木蔵之介が心境を告白

 信長役を熱演する染谷は「今、『職業はなんですか』と聞かれたら、『織田信長です』と言っちゃいそうなくらい信長と過ごしている日々です」と語るほど作品に没入。そして「今回の信長は、ピュアな信長として一貫していますが、年齢を重ねるごとに、見た目も、感情も、振る舞いも、どんどん熟していくのを肌で感じることができました。1年半もの長い時間がこの作品の信長像を作ってくれたんだと思っています」と信長役への思いを伝える。

 さらに「信長は物語をかき回す役です」と説明し、「光秀にセリフや感情を投げかけ、光秀はそれを受けるという構図が続きます。長谷川さんは、そんな光秀を繊細に表現されていて、個人的には見入っちゃうほどでした。長谷川さんのブレない姿勢も印象深いです。それがあったからこそ、僕も自分のパフォーマンスに専念させていただくことができました」と光秀を演じた長谷川に感謝を述べる。

 クライマックスへ向け、「僕自身もかなり気になっていたのは、やはり本能寺の変です。台本を読んだ際は興奮し、感動しました。それ以上は言えませんが(笑)、すごく鳥肌が止まらなかったです。いろいろな激しい感情がうごめいているシーンになっているので、ぜひ多くの方に見てほしいです」と語り、「年を越えての放送となり、かなり長い道のりでしたが、あらためてしみじみ思うのが全44回で一つの作品だということです。終盤はものすごい盛り上がりを見せるので、見たこともないような世界を見てほしいなと思っています」と今後の展開に期待が膨らむコメントで作品をアピール。

「麒麟がくる」クライマックスへ突入! 長谷川博己、染谷将太、佐々木蔵之介が心境を告白

 「明智光秀役の長谷川博己さんをはじめ、多くの共演者と、藤吉郎から始まり、木下藤吉郎、羽柴秀吉と、ゆっくりと役を積み上げながら演じさせていただいたことはとても幸せでした」と振り返る佐々木は、「『麒麟がくる』では、本能寺の変に至るまで丁寧に描かれています。自分の出演していないシーンを鏡前や楽屋のモニターで時々見ていましたが、『そりゃ光秀もそうなるよな』『そしたら上様もああなるわな』といろいろおもんぱかること多かったです」と交錯するさまざまな思いに共感しながら、撮影に臨んでいたことを明かす。

 そして「僕の方はいつでも、備中高松から駆け足で帰る準備はできていますが」と笑いつつ、「秀吉は“光秀の最大のライバル”とうたわれてきましたが、個人的にはライバル視のようなものはありませんでした。価値観や手段が違っただけで、あくまで同じ“織田家臣”だと。だから、本当は僕は好きなんですけど…こればっかりは。史実や台本がそうさせてはくれなかったです(笑)」ともどかしく感じている様子。

 続けて「そんな大好きな光秀を演じられた長谷川さんの存在は、スタッフ、キャスト、全員の励みでした。どんなにピンチの時も、真ん中で真っすぐ立ってくれていました」と長谷川を称え、「困難な状況の中で撮影できたこと、そして間もなく完走できることに、今は感謝しかないです。楽しみにしてくださる視聴者の皆さまの応援が大きな力でした。間もなく終わってしまうのが寂しくもありますが、見たことのない戦国時代のドラマになっていると思います。最終回までぜひご期待ください」とメッセージを寄せている。


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