丸山隆平＆MEGUMI＆佐々木蔵之介、佐藤二朗原作・脚本・主演の映画「名無し」に参戦2025/11/19 09:00
2026年5月公開予定の映画「名無し」で、原作・脚本・主演を務める佐藤二朗を囲むメインキャストとして、丸山隆平、MEGUMI、佐々木蔵之介の出演が発表された。
映画「名無し」はマンガ配信サイト「コミプレ-Comiplex-」で連載中の同名漫画が原作。しかし、その始まりは佐藤が映画用に書いたオリジナル脚本で、お蔵入り寸前だった脚本が書籍編集者の目に留まり、永田諒氏による作画で漫画化。連続殺人事件の容疑者で、「山田」と呼ばれる数奇な運命を背負った“異能”の男の希望と絶望、そして狂気を描破するこのサイコバイオレンス作品は、連載開始から話題を集めている。映画化不可能とまで言われたこの原作に佐藤自らが「山田」に命を吹き込み、城定秀夫監督とタッグを組んで映画化に挑む。
今回解禁された丸山が演じるのは「山田」と呼ばれる男の名付け親となる巡査・照夫。身寄りも名前もなかった少年期の“名無し”に「山田太郎」という名前を与える。丸山は「まず、この唯一無二の世界観を生み出してくださった佐藤二朗さんに感謝します」と述べ、「原作を読みましたが、どこからこんな発想が生まれるのか。ただ残忍なだけではなく、深く共感せざるを得ない、人間としての欠陥を象徴するかのような特殊性。この世界の中に飛び込めることを光栄に思います。見てくださる皆さんに楽しんでもらえるよう、作品の一部として全力を尽くします」と意気込む。
MEGUMIは、「山田」と同じ児童養護施設で育ち、彼と共に過ごした女性・山田花子役。花子は「山田」を慕いながらも、彼の“異能”を最もよく知り、恐れている複雑な人物だ。MEGUMIは「佐藤二朗さんとはコメディードラマでご一緒して以来の再会です。今回は、こんなにも深く悲しい関係で再びご一緒できることに、この世界で働く面白さと不思議さをかみ締めています」と感慨深げ。「私にとって大きなチャレンジとなるこの機会を、最後まで大切に演じたいと思います」と役に真摯（しんし）に向き合っている。
そして、連続殺人事件の容疑者「山田」を止めるべく奔走する刑事・国枝役を務めるのが佐々木。佐々木は「佐藤二朗は、私の勝手にだが、戦友というか同志に思っている。思いたい。思わせてくれ。私が関西から上京して来たばかりの時、一緒に小さな舞台に立ったり、ドラマにもちょいと共演したり。同じ小劇場出身の泥くさい匂いを感じてた。劇団（現・演劇ユニット）『ちからわざ』で自ら脚本を書いて公演しているのを偉いな立派だな、と思ってた。それが、映画の原作脚本書いてプロデュースするなんて。そして、声掛けてくれるなんて。ありがとう。ちょびっとは頑張るよ」と長年の絆をにじませている。
ストーリー
若い客でにぎわう昼下がりのファミレスで、残忍な殺人事件が起こる。しかし犯人と思しき坊主頭の中年男はその手に一切の凶器を持っていない。男が近づいて接触するだけで、触れられた人が次々血を吹きだし倒れていくのだった。事件の報せを受けた警察は、防犯カメラに映るその光景を前に言葉を失うが、捜査を続けるうちに、11年前に万引きの疑いで調書を取られた1人の男が今回の坊主頭と同一人物であることを突き止める。その男の名前は「山田太郎」。山田の自宅住所に行くと、そこには腐敗した1人の女性の死体があった。
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