池田エライザ、阿達慶、橋本愛らが「リライト」したい学生時代の思い出とは?2025/05/19 21:40

6月13日に全国公開される映画「リライト」の完成披露試写イベントが、5月19日に開催。主演の池田エライザ、阿達慶、橋本愛をはじめ、松居大悟監督、脚本を手がけた上田誠氏が登壇した。
数々の青春映画で若い世代から圧倒的支持を集める監督・松居氏と、“時間もの”で高い評価を獲得している脚本・上田氏が初タッグを組んでおくる本作。「これを映画にしたい。やるなら松居監督と!」と上田氏が熱望した衝撃作、法条遥氏の「リライト」(ハヤカワ文庫)を“タイムリープ✕青春ミステリ”として描く。
来月、公開を迎えるにあたり、池田は「私は脚本をいただいた時から、皆さんの口コミや感想、考察がすごく気になるなと思って。われわれはもうオチまで知った状態でお届けすることになるので、何も知らない、真っさらな状態の皆さんはどういう感情になるのだろうかっていう。その反応を心待ちにしています」と期待を明かす。撮影は全編が広島・尾道で行われたそうで、「目の前に海が広がっていて、振り向くと山があって、長い一本道があったりして…ここで不思議なことが起きてもうなずけちゃう空気があって。そんな場所でロケができたので、すっと世界観になじむことができた気がしています」と振り返った。

それぞれの役について、主人公・石田美雪役を演じる池田は「今まであらゆる特殊な役をやってきて、そのたびに“足す”作業をしてきたのですが、今回は高校生役なので“足す”ことができなくて。お化粧にしても、とにかく引き算して引き算して、気付けば“もうこれはすっぴんなのでは?”っていう状態で、事務所の方にも“いつから私はすっぴんで出ていいことになったんですか? もういいですね? 出ちゃいますよ!(笑)”と言ったぐらい引いています。もうこれ以上引けるものがない状態ですね。楽しく、高校生の時の全身に神経が行き渡っている感覚、シャキシャキ動く感じを思い出しながらやりました」と告白。
そして、300年後からタイムリープしてきた未来人という難役・園田保彦役を演じた阿達は本作が映画初出演。「当初は300年後から来た未来人ってどういう感じなんだろう…と疑問しか生まれなかったのですが、僕自身が今までテレビで見てきた方々と一緒に、初めての映画に挑戦させていただくことに異質感を感じて、演じる上でもその感覚を生かせるんじゃないかなと思って。撮影では緊張して肩が上がっちゃったりもしたのですが、作り込み過ぎず、自然体でいることを常に意識して未来人を頑張りました!」と初々しく語った。
一方、美幸の同級生でミステリアスな存在の雨宮友恵役を演じる橋本は「保彦くんとは実年齢だと10歳ぐらい離れているのですが、同級生役として同じ制服を着ているので、若さをちょっと盗みながら演じたりもして(笑)。さっき阿達さんも言っていたように、保彦くんの自然体でピュアでイノセントな感じがいい具合に未来人感、得体の知れない空気感につながっていて、演じていてそれに助けられました」と。「そして、美雪とは仲のいいシーンもあるのですが、お互いに完璧には心を開き合っていない関係といいますか、そういう生々しさもありつつ…というところで、いろいろやらせていただいています」と、両名に感謝を述べた。

そんな一同との撮影を経て、松居監督は「池田さんと橋本さんを同じ画角の中に撮るというのは、映画作家みんなやりたいと思うんですよ。なので、今回2人が初共演というのが意外でしたし、うれしかったですね。撮影中も指したら受けて上がっていく、お互いが高まっていく感じで、見ながら幸せを感じておりました」と池田と橋本の初共演に心を弾ませる。
阿達に関してはオーディションで選出したそうで、「正直、300年後から来た未来人役と言われても僕もどうしたらいいかが分からなくて…。どういう役者さんに演じてもらうのがいいのか全く浮かばないまま、オーディションをやって、いろんな人に会って話を聞いてみようっていうところに阿達くんが来てくれたんです。その時に阿達くんを見ていると顔が溶けちゃうような、思わずほころんでしまう、初めておいっ子を見た時のような感覚になって。みんなニヤニヤしちゃう、心が持っていかれる感じがあったんです。クラスにやって来る謎の転校生…これはこのまま演じてもらう展開があるのかもしれないと。阿達くんに出会えたことで、保彦を教えてもらえた感覚があります」とほほ笑んだ。
そんな阿達は、本作の公式SNSに寄せられた質問で「撮影時のエピソード」を問われ、美雪の同級生・酒井茂役の倉悠貴とのエピソードを披露。「ある日、尾道のホテルの部屋にいたら『保彦、保彦~!』とドンドンとドアをたたかれて、誰かなと思いながら開けたら倉くんだったんです。次の日に2人で演じるシーンの撮影を控えていたのですが、“そのシーンの練習をしよう”と誘ってくださって。倉くんがいつも引っ張ってくれて、その後も温泉などに連れて行ってくださって、お兄ちゃんみたいにお世話をしてもらいました」と目を輝かせた。

続けて、「皆さんが本を出版するならどんな本を出したい?」という質問には、“猫”にまつわる回答が続々。池田は「飼っている猫の撮りだめた写真を本に」、阿達は自身が生み出したキャラクター“阿達猫”の「尾道冒険記を書きたい」と続く中、橋本からは「グミガエル」の本を出したいと意外な回答が飛び出した。
イベント終盤では、それぞれが学生時代の写真と共に「リライト」したいことを発表していくコーナーも。池田は「当時“カリスマJK”みたいな感じで取り上げてもらうこともあったのですが、普段は土手でギターを弾いているような少女でもありまして。ずっとギターを背負って過ごしていたので、けんかをするほど仲がいい親友との時間みたいなものを過ごしてみたかったです。お仕事で友達と会えない時も多くて、あまり距離を詰める勇気がなかったので、ギターばかり弾いていないで、けんかしちゃうぐらい仲良くなって遊んだりしてみたかったなって思います」とぽつり。

続く阿達は愛犬アロハとの写真を披露。「今回、このコーナーのために“高校時代の写真が必要”と言われたのですが、お仕事でイベントなどにあまり参加できていなかったのもあり、見返しても高校時代の写真がなくて…(笑)。(事務所に)入所する前の、中学生の頃の写真を持ってきました。もし高校時代に戻れたら、もっとお友達を作って高校生っぽいことをして、青春を謳歌(おうか)…できなさそうですが、もうちょっと頑張れたらなって思います」と切ない願望も明かした。

そして、橋本は「今だったら、先生ともっとやり合えたのになと思います。あの頃は怒られても返す言葉がなくて、グッとこらえるしかなかったのですが、今なら論理立てて理詰めで返せるのになって。悔しい思いを晴らしたいです!(笑)」と声を上げた。

最後は、池田が「この作品は内容について言語化することが非常に難しくて、取材でもどう伝えようかと考えあぐねていて。われわれがおととしの夏に汗をかきながら、尾道の風や匂い、音など、不思議な出来事を砂浜の砂を瓶に詰めるように閉じ込めてきたので、ぜひそれを目撃して、皆さんにとっての今年の夏の出来事にしていただけたらなと思います。そして、主題歌を担当されているRin音さんも素晴らしい曲を書いてくださって、映画の最後に歌詞も浴びるように聞いていただけたらうれしいです」と観客に思いを伝え、イベントを締めくくった。
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