小池栄子、宮澤エマ、梶原善、松山ケンイチが田中圭主演「おい、太宰」に出演決定!2025/04/30 06:00

WOWOWで6月29日より放送・配信する、三谷幸喜脚本・監督、田中圭主演の「ドラマW 三谷幸喜『おい、太宰』」(日曜午後10:00)に、小池栄子、宮澤エマ、梶原善、松山ケンイチが出演することが発表された。
舞台、映画、ドラマなど常に大ヒット作品を放ち続ける三谷氏が、オリジナル脚本と自ら監督を務める“完全ワンシーンワンカットドラマ”シリーズとなる「おい、太宰」は、海辺を舞台に、太宰治を敬愛する男が時代を超えて奮闘するタイムスリップコメディー。
平凡な会社員・小室健作(田中)は、妻の美代子と一緒に出席した結婚披露宴の帰り道、敬愛する太宰治が心中未遂を起こした海辺に迷い込む。太宰ゆかりの地に興奮した健作は、止められたにも関わらず暗い洞窟を進んでいく。その先にいたのは、なんとあの太宰にうり二つの男。健作は太宰の生きた時代にタイムスリップしてしまったのか!?
三谷氏脚本の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(2022年/NHK総合ほか)での北条政子役の好演も記憶に新しい小池が、太宰にほれ込んでいる恋人・矢部トミ子役を、同作で政子の妹・実衣役で出演しすっかり“三谷作品”の常連となった宮澤が、健作の妻・小室美代子役で登場する。
また、健作と出会う漁師・打雷次郎役には、三谷氏が監督した全ての映画に出演している唯一の俳優・梶原が決定。本作で梶原は、次郎の双子の兄・四郎、そして双子の父親役を合わせた三役を務める。そして、太宰の同郷・青森県出身の松山が、太宰治役を担う。
膨大なセリフがある上、約100分間一度もカメラが止まらないという、“NG”が許されない極限の緊張感。そんな過酷な撮影の中、個性あふれる実力派キャストたちは、三谷作品らしい一癖も二癖もある役どころをどのように演じ切るのか。登場人物たちが海辺を舞台に繰り広げるノンストップ・タイムスリップコメディーの意外な結末とは。
2011年、初のテレビドラマ監督作「short cut」、そして13年に第2弾となる「大空港2013」(共にWOWOW)に続く、完全ワンシーンワンカットドラマ第3弾が決定したことについて三谷氏は、「『short cut』から14年がたちました。その間にワンシーンワンカットの長回しの作品が海外でもたくさん生まれ、一つのジャンルとして定着してきました。その中で僕が考える理想的なワンシーンワンカットは、舞台と映像の面白さのいいとこ取り。演劇的ですが演劇では絶対できない面白さがあり、こういうドラマは他にはありません。役者さんの素晴らしさ、奇跡のような瞬間を見ることができます。シリーズ3本目にして、ようやく何か一つの到達点に来たかなと感じています」と語った。
キャストの魅力を聞かれると「田中さんはこの作品をやるために生まれてきたんじゃないかというぐらいに素晴らしかったです。100分ほぼずっと走り回る役で相当疲れているはずですが、そういった姿を見せることがなかった。膨大な台詞も完璧でしたし、ものすごく頼りになる俳優さんです。小池さんは画に入った瞬間に不思議と格調というか全体が締まるんです。昔の日本映画を見ているような感じがして、本当にすてきな女優さん。小池さんでなければ成立しないような、すごく面白い場面が多々ありますので、そこは見どころです。宮澤さんは追い詰められると底知れぬパワーが出るんです。彼女がどんどん海に入っていくシーンがあるんですけど、びしょびしょになりながら絶叫してはじけた感じというのは、面白さとおかしさと何か悲しさみたいなものもありました」とコメント。
さらに「梶原善はシリーズ3本全部に出ています。これはある意味、梶原善のシリーズだと言ってもいいぐらい。今回は1人三役をやるんですが、早着替えもあり、本人も本当にくたくたになっていました。上手く三役を演じていて見ごたえがあります。松山さんは太宰治に思い入れがすごく強い方だったので、方言にもこだわり、最終的には身も心も太宰になりきっていました。太宰はかっこいい人という印象があるかもしれないですが、松山さんはハンサムだけどひょうきんでおちゃめ、すごく人間的な太宰治を演じてくれました」と話し、手応えを感じている様子。
「三谷さんのワンカットシリーズには出たいな。けど大変そう。でもいつか出たいな」と思っていたという小池は、「オファーを受けた時はうれしさとドキドキとがありました。皆で舞台のように稽古し、撮影は1日1回。スタッフと共に気持ちを一つにし集中して挑む。何が起こるか分からない、アドレナリン出まくりで中毒性があり楽しかったです。『芝居は何があっても止めない』という基本に立ち返る事ができ、素晴らしい体験でした」と笑顔を見せた。
そして、宮澤は「今まで参加させていただいたどの三谷作品でも創造力と瞬発力を試されていると感じましたが、『おい、太宰』の撮影は更に集中力と対応力も求められる経験したことのない緊張と戦う現場でした。稽古で作り上げた土台はあったものの、実際のロケーションでの撮影は日々変わる潮の満ち引きや天候との調整、その都度変わらざるを得ないタイミングやアクシデント(そして三谷さんのひらめき)に全員で臨機応変に力を合わせて作り上げていくプロセスでした」と振り返り、「私が演じた美代子も稽古場から自然の中に解き放たれて日毎にスパークして行き、最終的には稽古場と全く別人になった気がします。ワンカットだと忘れてしまうカメラワークのその後ろで汗水流しながら全力で走り、隠れ、着替える姿を見て欲しいと思ってしまうほどカメラの裏側にもたくさんのドラマがありました。そんな裏側にも思いをはせながら見ていただければ面白さも更に倍増するかと思います」と見どころを語った。
続けて梶原が「またまたまた、ワンシーンワンカットドラマのお話をいただいた、3回目である。今度はどんな話になるのかと思ってワクワクした。ワンシーンワンカットでやると思うとワクワクします『始まったら止められない“やっちまえ”』って。しかし、今回は正直、今までで一番大変だったかも…」と打ち明ける。その理由は「潮の満ち引きが大いに関係してくるから」と説明した梶原は「潮が満ちて引くといろいろと状況が変わる。現場の状況、スタート時間、となると僕の起きる時間などなど。もっともっといろいろと大変だったと思う。スタッフの皆さま、本当にお疲れさまでした。その苦労のおかげですごく面白い作品になったのではないかと…。どうぞお楽しみください」と呼びかけた。
そして、太宰役を担った松山は「ワンカット長回しは本番中に全く関係ない現地の人が入ってきても、俳優の誰かが放屁してもそれを踏まえて続けていかなければいけないので、本番中に何が起こるのかという楽しい緊張感がありました。仕事でまた再会できた方もいてうれしかったですし、今回初めてご一緒させていただいた方ともすてきな時間を過ごせたように思います。撮影場所となった伊豆の景色も素晴らしく、その穏やかでゆったりとした景色も楽しんでもらえると思います」とアピールしている。
小室健作は太宰治をこよなく愛する平凡な会社員。妻の美代子(宮澤)と一緒に出席した結婚披露宴の帰り道、ある海辺に迷い込む。地元の漁師(梶原)にバス停の場所を教えてもらうも、バスは当分来ない。仕方なく散策していると、そこが太宰の心中未遂の浜だと判明する。太宰ゆかりの地に興奮した健作は、早く帰りたい美代子に反対されながらも、吸い寄せられるように浜辺の一角にあった暗い洞窟の中を進んでいく。すると、洞窟を抜けた健一の前に現れたのは、太宰治(松山)と恋人のトミ子(小池)だった。タイムスリップしてしまった健作はトミ子に一目ぼれをする。しかし、史実に基づくと、この後すぐ2人は心中をしてしまう。どうにかしてトミ子を助けたい健作。歴史を変えていいのかと葛藤を抱えた健作の奔走が始まる。
なお、5月5日に「3か月連続特集!三谷幸喜×WOWOW」と題して、三谷幸喜作品を放送することが決定した。午後2:00から「三谷幸喜『short cut』」を、午後4:00からは「ドラマW 三谷幸喜『大空港2013』」が、午後5:45には「三谷幸喜『おい、太宰』ができるまで」をラインナップ。
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