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池田エライザ&田口トモロヲ「名建築で昼食を」の役柄に「ついに来たか」。そのワケは?2020/08/14

池田エライザ&田口トモロヲ「名建築で昼食を」の役柄に「ついに来たか」。そのワケは?

 池田エライザと田口トモロヲがダブル主演を務め、8月15日にテレビ大阪、BSテレ東でスタートする真夜中ドラマ「名建築で昼食を」(テレビ大阪=土曜深夜0:56、BSテレ東=土曜深夜0:00)のオンライン会見が、名建築の一つである東京・御茶ノ水「山の上ホテル」で行われ、2人が見どころなどを語った。

 同作は、「建築×グルメ」をテーマにした新ジャンルの趣味系ドラマ。建築、旅、暮らしなどを題材に独自の世界観で多数執筆している文筆家・甲斐みのり氏の「歩いて、食べる 東京のおいしい名建築さんぽ」を原案に、都会にひっそりとたたずむ、おいしいランチが堪能できる名建築の数々を巡る。さらに、アドリブを交えながら名建築を巡るドキュメンタリーパートを組み合わせた、ハイブリッドな作りにも挑戦する。

 広告代理店に勤務しながらカフェの開業を夢見る主人公・春野藤を池田、ノスタルジックでかわいらしい“乙女建築”巡りを趣味とし、藤の名建築巡りの指南役となる中年建築模型士・植草千明を田口が演じる。2人はSNSを通じて出会い、名建築巡りをしていく中で次第に心を通わせていく。仕事に恋にと悩み多き藤は、人生経験豊かな千明から発せられる一風変わった視点の何げない言葉に心動かされ、勇気づけられていく。

 オファーが来た時の心境について、池田は「すごくうれしくて。というのも、今まで、ご飯を食べているイメージがないというようなことを言われたことがあったりもして、でもがっついて食べたりとか、自分の思うままに動いている役をやってみたいなと思っていたところだったので、こうやって好きなところに行って、キラキラしてご飯を食べて、またキラキラしてという役が自分に来たということがすごく幸せでしたし、『ついに来たか』と思いました」と喜々として語った。

 池田のコメントに合わせ、田口は「僕もじゃあ『ついに来たか!』と(笑)。この企画自体、名建築を巡りながら、そしてランチを食べるって、もう、いいことずくめじゃないですか。こんなおじさんも『萌え〜』という気持ち。これが『萌え〜ってやつか』という気持ちにさせられたオファーでしたね。本当に名建築といわれるところに行かせていただいて、目で“めでる”ということをさせていただいているんですけれども、それだけで本当に楽しいですし。なおかつ食事もできて。そして、池田さんという乙女を目の前に。そんな乙女とツーショットでランチを食べるなんて時間がありますか? 世の中の人に。ないでしょ? これは“うらやま”ですよ。オヤジの夢を実現している人物であるということで皆さん、うらやんでください(笑)」と喜びを伝えた。

 名建築を見るだけではなく、おいしいランチも満喫できるということで、池田は「建築物を眺めながらご飯を食べるのは、そもそも幸せなことだと思うんですけど。(料理が)本当においしいんですよ。昼食休憩が入る前に、われわれはよく食事のシーンを撮るんですけれども、一度、昼食休憩の直前にご飯を食べるシーンを撮った後、もったいないし、おいしいので、私とトモロヲさんはカットがかかった後も食べ続けていて、ふと周りを見渡したら、もう誰も現場からいなくなっていて。われわれが食べているのを見ておなかがすいちゃって、お弁当にダッシュしたんじゃないかっていうくらい。見た目も素晴らしいランチもありますし、味は私が保証しますというくらい、おいしいです」とエピソードを披露し、田口も「必ず、カットがかかった後も、僕は食べ続けています。ほぼ完食してきましたね。はい(笑)」と認めた。

 プライベートでの建築への思いについて、田口は「世代的なことでもないかもしれないけど、一時、(ル・)コルビュジエとかに興味があって、それにハマって、写真集とかでモダニズム建築を見てうっとりしてたという時代がありましたね。ジャック・タチの映画に出てくる建造物とか、そういうレトロフューチャーというのは昔から好きだった。また今回、こういう形でやらせていただいて、コルビュジエの名前は名匠として数々出てくるんですけど、自分がハマっていた時代を思い出します。そういう部分をくすぐられます」と明かした。

 池田は「たぶん、知識量としては藤と同じぐらいで、『アールデコって聞いたことあるけど何だっけ?』っていう感じで、見るのが好きなところから始まって、言葉も少しは知っているんだけれども、そんなにちゃんと詳しいわけじゃないっていう感じです。正直なところ。でも、インテリアが好きだったりするので、勉強するために美術館で建築にまつわる展示が行われているのであれば、見に行ったりということはしていました」と述べた。

 これまでの撮影で印象に残った建築物については、池田は「私が一番印象に残っているのは自由学園明日館なんですけれども。建築家が『ここでこういう子たちが、こういうふうに生活するんだろうな』というのを考えに考え抜いた先にあるのが、この建物なんだろうなと思うような瞬間が多くて、その建築の成り立ちみたいなことを知ることによって、グッとその建築物がすごく身近になるというか。すごく壮大なものに感じていた建築が、同じように女の子たちがここで恋の話をしたのかなとか『勉強難しいね』と話してたのかなというようなことを想像できたりして、すごく身近に感じることができたりして、それが強烈に印象に残っています」と振り返った。

 また、お互いの印象を、池田が「印象ってどう話したらいいんだろうって、トモロヲさんとも話しましたよね。正解を教えてほしい(笑)」と言うと、田口が「よくインタビューとかでも『共演の方と印象どうですか?』って聞かれるんですけれども、共演しててもその時しか会ってなかったりすることもあるわけで。逆に質問する方が、どう言ってほしいのかっていうのを求められている感じがして、すごく緊張するんですよね。何を言っていいんだろう?って」と困り顔。池田も「もし、トモロヲさんがハードボイルド売りだったら、私が素直に答えた意見が失言になるかもしれないじゃないですか(笑)。『本当に物腰の柔らかい方で』というのが、トモロヲさんにとっては負のイメージになるかもしれないという恐怖があって(笑)」とお互いに答えにくいようだったが、自然な会話からは、いい関係性を築いている様子が垣間見えた。

 最後に、池田は「名建築と聞くと少し敷居が高い気がしてしまう方がいらっしゃるかもしれないですけれども、誰かが愛情を込めて作った建物で、その細部に迫ってみると本当に人間の感情の素晴らしさというか美しさみたいなものに触れることがあって、そこでまたランチをいただくことができて癒やされる。建築に詳しくなくても見ていただけるドラマに絶対なってると思うので、一緒に共感しながら楽しみながら見ていただけたらなと思います」と視聴者へメッセージを送った。

 田口は「エライザとトモロヲ、2人ともカタカナネーム(笑)。このバディがですね、名建築を巡って、癒やされて、そして、許されていくという物語です。本当に、こんなに身近に名建築が存在したんだという。しかもそこでランチがいただけるということなので、ぜひ皆さん、これを見ていただいて、そういう世界に開眼していただけるとうれしいと思います。本当に身近にありました。よろしくお願いします」とアピールし、会見を締めくくった。


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