「君とゆきて咲く」オーディション最終審査に残った柊太朗、庄司浩平、上野凱のレギュラー出演が決定2024/04/12
テレビ朝日ほかで4月24日にスタートする連続ドラマ「君とゆきて咲く～新選組青春録～」（水曜深夜0：15。一部地域を除く）に出演する権利を懸けたオーディションバトルで最終審査まで残った、柊太朗、庄司浩平、上野凱の3人が、レギュラー出演することが発表された。
深夜のバラエティー帯「スーパーバラバラ大作戦」枠でスタートする“シン・時代劇”「君とゆきて咲く～新選組青春録～」は、日本漫画史にさん然たる功績を残した手塚治虫の隠れた名作「新選組」を初めて映像化するもの。前田拳太郎と奥智哉がダブル主演を務める。近藤勇、沖田総司など実在の人物は登場するが、メインとなるのはオリジナルキャラクターとして描かれる若き隊士。友情、裏切り、時代、陰謀…彼らがたどる過酷な運命を美しくも鮮烈に映し出す。
応募総数は約800人を数えたた「人生が変わる、シン・時代劇オーディション『真剣 SHINKEN』～新選組への道～」では、さまざまなバックボーンを持つスター候補が集結し、約3カ月間におよぶオーディションバトルで火花を散らした。
最終審査に残った4人は、前田拳太郎と奥智哉の主演2人も参加して行われた演技審査で、新之丞と南無之介という2人の役どころを競ったが、新之丞役は該当者なし、南無之介役には羽谷勝太が抜てきされる結果に。しかし、本気で演技に取り組む姿勢が制作陣に高く評価され、ファイナリスト3人もレギュラーキャストに名を連ねることになった。
柊太朗は、俳優歴5年で、「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」（テレビ朝日系）の犬塚翼／イヌブラザー役を演じるなど、注目の若手俳優だ。柊太朗が演じるのは、実在した新選組の創設メンバー・原田左之助。
槍（やり）の名手として知られる豪快なキャラクターに挑戦する柊太朗は、「原田左之助には陽気で『ガッハッハ』って笑うようなイメージがあると思いますが、僕自身はもともと、おおらかで朗らかな役を演じるのが苦手だと感じていて…。左之助役だとお聞きした時は心配が大きかったですね。でも、現場に入ったら、若手がたくさんいる中でモジモジしていてもしょうがないなと、腹をくくることができました。皆さんが抱いている左之助のイメージにどれだけ寄せられるか、どれだけみんなの懐に入っていけるかを意識して、撮影に臨んでいます」と報告。
加えて「東映の東京撮影所は『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』の時にお世話になったのですが、京都はセットの内部が全然違うし、小道具なども日常にないものばかりで新鮮で楽しいです。でも、殺陣は未経験だったので、体の使い方やカッコいい見せ方がすごく難しいですね。左之助は槍の使い手なので腰を落とすシーンが多く、今後も足腰を鍛えながら自分なりの槍さばきを見せられるよう、槍が体の一部になるまで練習を続けていこうと思っています」と意欲をみなぎらせ、現場の雰囲気については「すごくいい人ばかり。先輩もいれば後輩もいて、僕は真ん中の位置にいるのですが、そんなに年の差を気にせずにやれています。一方で、先輩方のお芝居を見て、すごく勉強させていただいています。拳ちゃん（前田）とは特撮ヒーロー時代から仲良くて、一緒にごはんに行ったりします。座長という頼れる存在が近くにいるからこそ、気兼ねなく演技もできる気がしています。おっくん（奥）も人懐っこく話しかけてくれるので、この現場でさらに仲良くなりました」と明かしている。
庄司は「魔進戦隊キラメイジャー」（テレビ朝日系）のクリスタリア宝路／キラメイシルバー役でデビューし、抜群のスタイルと声から生まれる色気のある演技が魅力の新進俳優だ。そんな庄司が扮（ふん）するのは、実在した新選組の隊士であり、剣の使い手として名をはせた斎藤一だ。
斎藤というキャラクターや役づくりに関して、庄司は「歴史上の人物を演じるということで、喜びと同時に重責を感じました。原作もあるので、その世界観をリスペクトしながら、自分にしかできない斎藤一を見せられたらいいなと思いました。自分の信じる“忠”に真っすぐな、寡黙な仕事人という印象を自分の中で持ちながら演じています」と述べ、「斎藤一は生涯、自分の心（しん）を持ち、それを信じて70代まで自らの人生を全うされた人。そういった心が真っすぐ通っている部分や、彼の信じる誠や忠はどこにあるのか、しっかり理解しながら演じるよう努めています。新選組や幕末が好きな方々にも斎藤一の新たな一面をお伝えできたらいいなと思うのと同時に、令和のこんな時代だからこそ、新選組の誠や忠義をより深く伝えていけたらいいなと考えています。そして、“やっぱり新選組って面白いんだな”とか、“日本の歴史や文化に触れてみようかな”と1人でも思ってもらえたら幸せです」と期待を寄せている。
俳優歴7年の上野は、今回のオーディション中は、常にトップ評価が続くなど、参加者たちからも一目置かれた存在。「仮面ライダーW」（テレビ朝日系）の続編にあたる漫画「風都探偵」の舞台版「風都探偵 The STAGE」で仮面ライダーアクセル／照井竜役も務めた。今回、主人公・丘十郎の父を斬り殺した長州藩士・庄内玄悟というかたき役に臨む。
出演については「もちろんうれしかったのですが、オーディションで目指していた役柄に合格したわけではないので、いつものオーディションに受かった時とは違った感覚で、“喜びと悔しさが混じった合格通知”みたいな気持ちでした」とやや複雑な思いを率直に打ち明ける。
その上で、「第1話で主人公・丘十郎の父を間髪入れずに斬り殺すシーンが出てくるので、この庄内玄悟という人間がどこかで報われてほしい、彼がこうなったのには何か理由があってほしいと願いながら演じてきました。回が進むにつれて過去の回想シーンも登場し、現在の庄内になる前の彼も描かれるので、この役を好きになるきっかけになりました。ドラマ上ではかたきだとしても、自分の中で庄内を敵として演じるのは違うと思い、庄内は純粋に自分の正義を持って行動している、ということを自分の中で落とし込んで演じています。“この国をよくしよう”という思いは新選組と同じですが、ただ純粋に信じたものが異なり、見たい未来が違うだけ…。自分だけは庄内玄悟を悪い人間として捉えずに演じていこうと思っています！」と役柄への愛着をにじませる。
撮影ではなかなかほかのメンバーと同じシーンがないそうだが、「現場は学生時代に味わった感覚を追体験しているようでめちゃくちゃ楽しいです。主演の拳ちゃんは、オフの時はめちゃくちゃフラットで、プライベートのこともよく話すのですが、現場では芝居に集中しなきゃと思わせるオーラみたいなものを感じます。それが主演の力なのかな、一つ下でめっちゃかわいいんですけど、すごくしっかりしていますね。おっくんはホテルの大浴場で3回ぐらい連続で一緒になったのですが、コンタクトレンズを外していてよく見えなかったのか、僕と間違えて全然知らない一般の人に近づいていって隣に座っていました（笑）。おっちょこちょいなところがあってかわいいですね」と紹介。いい関係を築いていることをうかがわせている。
「君とゆきて咲く～新選組青春録～」の脚本は「美しい彼」シリーズで知られる気鋭の坪田文氏が手掛け、「未来への10カウント」（テレビ朝日系）などでメガホンを取った河合勇人氏が、斬新な殺陣パフォーマンスやこれまでの時代劇にはない流麗な“剣舞”も織り交ぜ、ニュースタイルの時代劇を創出する。
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