鈴木おさむ引退前最後の地上波連ドラ「離婚しない男」で、伊藤淳史が“サレ夫”に！ 小池徹平、佐藤大樹、水野美紀も参戦2023/12/04
テレビ朝日系では2024年1月20日より、鈴木おさむ氏が脚本、伊藤淳史が主演を務める土曜ナイトドラマ「離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―」（土曜午後11：30）がスタートする。
ドラマは、漫画家・大竹玲二氏の同名漫画を原作とした“リコン・ブラックコメディー”。妻の不倫を目撃した主人公が離婚を決意するも、「父親の親権の獲得率はわずか1割」と弁護士に突き放されてしまい、探偵を相棒に妻の不倫の証拠集めに奔走し、勝率1割の困難な戦いに挑んでいく。
脚本を手掛ける鈴木氏はこれまで、日本エンタメ界のトップを走ってきたものの、2024年3月31日をもって、32年間活動してきた放送作家業と脚本業から引退することを発表。今作が地上波連ドラ最後の脚本となる。
鈴木氏は「3月いっぱいで放送作家と脚本の執筆を辞めるので、この作品が『地上波連続ドラマ』の最後の脚本となります。テレビ朝日23時台で『奪い愛、冬』『M 愛すべき人がいて』『先生を消す方程式。』に続いて4作目ですが、最後なので、肩が壊れるかもってくらいでフルスイングで投げております。1月ドラマはテレビ朝日も各局のドラマも話題作ばかりですが、正直、いろんな意味で話題作になり、問題作となると思います。放送初回から、かなり驚きのことが連発すると思います。スマホ片手に、騒ぎながら見てください」と有終の美を飾ることをに自信をのぞかせている。
そして、そのような背景を持つ期待作に出演するのは、主演の伊藤をはじめ、小池徹平、EXILE／FANTASTICS・佐藤大樹、水野美紀といった魅力的なキャスト陣。
伊藤が演じる主人公・岡谷渉は、大手新聞社の社会部エース記者。やり手の新聞記者としてのキャリアを捨ててまで娘の親権獲得に奔走するも、数多くの困難に右往左往することとなる。
台本の印象について聞かれると、伊藤は「原作や台本を読ませていただいた時に、離婚とか親権とか、重いテーマではあるのですが、そこは丁寧に描きながらも、個性的なキャラクターが出てきて笑えるところもたくさんあって、絶対に面白い作品になると感じ、ぜひ演じさせてくださいとお願いしました」とコメント。自身の役どころについては「僕が演じる渉は、妻が不倫している状況。これに関して、渉の悔しさや悲しさは痛いほど分かりますし、同情しかありません。きっと視聴者の皆さんもそうだと思います。渉の気持ちを追って見てくださればいいのかなと思いますし、特に子どもですよね。僕自身も子どもがいますが、何かトラブルがあった時に一番守りたい存在じゃないですか。そのために闘うという彼の気持ちは共感できますね」と主人公の心情に深く寄り添い演じていることを強調した。
そして、鈴木氏とのタッグに「過去にも鈴木おさむさんの脚本の作品に出させていただいていますが、とにかくエネルギーに満ちていて。今回は特に引退を公言されて、最後の作品となる熱い思いが込もった、いい意味でやりたい放題の世界観が広がっていると思います。その中で、登場人物すべてを深く、たくましく描いてくださって、それを現場で、皆さんで楽しく表現させてもらっています。演じていて難しい部分ももちろんあるのですが、とにかく脚本の面白さに引っ張ってもらっています。すごく楽しい日々を送っています！」と全幅の信頼を寄せていることを明かしている。
一方で、小池は岡谷の妻・綾香の不倫相手・司馬マサトを演じる。司馬は大手芸能事務所のチーフマネジャーで、表向きは岡谷と綾香の娘・心寧をスカウトする目的で綾香に接近したものの、実は壮大な計画をくわだてていることが判明していく。
小池は自身の役どころについて「マサトは本当に嫌なやつです（笑）。僕もそういった印象を持ちました」としつつも、「彼の過去が徐々に明るみになると…。はたしてそれが納得できる壮絶な過去なのか、そうではないのか、僕もまだ探りつつ、マサトを演じている状態です。いずれにせよ、どんでん返しに期待が膨らむキャラクターですよね」と、その魅力を分析する。
また、佐藤は岡谷とバディを組み綾香の不倫調査に協力する探偵・三沙裕を演じる。佐藤は「出演のオファーがあった時はめちゃくちゃうれしかったです。というのも、よく取材で『次にやりたい役は？』と聞かれた際に『探偵です！』とずっと答えていたんです。その夢がこんなにも早くかなうとは思っていませんでした」と、まさかの運命的なオファーに前のめりで快諾したことを明かし、「早く続きが見たくなるストーリー展開も、脚本を手掛けられた鈴木おさむさんの独自のアレンジで、さらに魅力的になると思います。おさむさんが手掛けられた作品はこれまでたくさん見ていますし、もちろん何度もご一緒させていただいたこともありますが、やっぱり原作を脚本にした際の鈴木おさむ色は見事ですよね。演じる役者さんに当て書きをしているようなセリフ運びなど、今作も大いに話題になってバズると思います！」と鈴木氏の手腕に大きな期待を寄せている。
そして水野が演じるのが、親権事案において日本有数の解決実績を誇る敏腕弁護士・財田トキ子。ドライな性格の財田は男親の親権獲得を目指す岡谷に厳しい現実を突きつけるも、実は情に熱い面も持ち合わせており、娘のために奔走する岡谷の行動に次第に心を動かされていくこととなる。
水野は「おさむさんが引退宣言をされて、今作が最後の脚本作となるでしょうし、『もう、おさむさんの脚本で遊ばせてもらうこともないのか…』と思うと、かみしめて演じさせていただこうと襟を正しました。今回も、おさむさんカラーに染まっていますよね。『奪い愛』シリーズから、おさむさんの本でやらせていただいていますが、今作もおさむさんのテイストがふんだんに盛り込まれている脚本だと思いましたし、皆で作りがいのありそうな、楽しい現場になると感じました」と鈴木氏最後の作品である今作への出演に対してすでに感慨深い様子。
続けて、「財田トキ子は強烈なキャラで、セリフも独特なんです。おさむさんがセリフ回しでも遊んでらっしゃると感じましたので、そこにハマるようにキャラ作りをしています。原作ファンの方々には、最初に謝っておきます（笑）」と“強烈なキャラ”として役柄にアプローチしていることを強調した。
最後に伊藤は「いろいろな愛の形があると思いますが、幅広い世代の方に見ていただける作品なのではないかと思っています。重さもありますが、かなり笑えるシーンもたくさんあると思いますので、お子さまをお持ちの夫婦の方は子どもを早く寝かしつけて、夫婦の時間を大切に、このドラマで楽しんでもらえたらなと思います。みんなで現場で頑張って撮影していますので、ぜひご覧ください！」と力強くアピールしている。
なお、連ドラ化にあたり、原作者の大竹氏からも「ドラマ化という大変ありがたいお話をいただけてとてもうれしいです。連載時から『離婚しない男』のテーマはドラマ映えしそうだと考えていただけに、本当にドラマで見られることが楽しみで仕方がないです。特に伊藤淳史さんの持つ親しみやすさのイメージが親権問題と戦う主人公の渉にピッタリで、見る人全員が応援したくなるようなサレ夫になること間違いなしだと思います（まだ発表できませんが綾香役も素晴らしいです）。ドラマ化に携わってくださったすべての方々と、応援してくださった読者の皆さまに感謝いたします。鈴木おさむさんの脚本が届くたびに面白さで大笑いしておりましたが、いち視聴者として放送を楽しみに待とうと思います」と喜びのコメントが寄せられている。
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