第13回「衛星放送協会オリジナル番組アワード」のグランプリが決定!2023/07/26
今年で13回目を迎える「衛星放送協会オリジナル番組アワード」のグランプリに、「ドキュメンタリーシリーズ WHO I AM LIFE ヴィクトリア・モデスタ(バイオニック・ポップ・アーティスト)」(WOWOWプライム)が選ばれた。
「衛星放送協会オリジナル番組アワード」は、衛星放送協会に加盟する各放送局が、専門チャンネルならではの強みを生かして制作した話題性のある作品を表彰し、全国に広く知ってもうらことを目的に2011年に創設された賞。先立ってドラマやドキュメンタリーなど番組部門・計6ジャンルをはじめ、編成企画部門、番宣部門の最優秀賞、CAB-J賞などが発表されていたが、7月21日に開催された授賞式で、番組部門・6ジャンルの最優秀賞の中から選出される最高賞、グランプリが発表され、表彰された。
グランプリに選ばれた「ドキュメンタリーシリーズ WHO I AM LIFE」シリーズは、WOWOWと国際パラリンピック委員会の共同プロジェクトとして16年にスタートし、25カ国40組の世界最高峰のパラアスリートに迫ってきたシリーズの新バージョン。スポーツの枠を越え、アーティストやクリエーターなどのラインアップにリニューアルした第1弾として、バイオニック・ポップ・アーティストのヴィクトリア・モデスタに密着。ファッション、アート、テクノロジーを組み合わせ、発信を続ける彼女の人生を通し、多様性を認め合う未来社会へ貢献することを目指した。
審査員長のノンフィクション作家・吉岡忍氏は「無重力飛行の体験から、宇宙では足が必要ないのだと気付くシーンなど、見ていて障害とは何だろうとあらためて考えさせられる。自己をつくる激しいほどの信念とそれをカッコよく実現していく姿は、さまざまに行き悩み、足踏みしている映像制作者にとっても大きな励みになるだろう。(中略)『さあ、飛びだせ』。それが本作品からのメッセージである」と、作品の魅力と受賞理由を披露した。
授賞式には、サプライズでモデスタ本人がリモート中継でロサンゼルスから生出演。「私が創造してきた作品に光を当て、そして、未来へのメッセージを、希望と想像力とともに、世に放つことができました。この賞が、そして、このドキュメンタリーが、今世界が必要としている変化をもたらしてくれることを祈ります」と、受賞の喜びを生の言葉で伝えた。
また、この日行われた授賞式では、グランプリのほか、各部門の最優秀賞の表彰も行われ、ドラマ部門最優秀賞「ガラパゴス」(NHK)には、主演の織田裕二がメッセージを寄せるなど、モデスタ本人登場をはじめ、豪華な顔ぶれがそろい、会場も大いに盛り上がった。
なお、各受賞作品の一部は、再放送が予定されている。気になる番組はチェックしてみてほしい。
第13回「衛星放送協会オリジナル番組アワード」各賞受賞作品
【番組部門】
■ドラマ
特集ドラマ「ガラパゴス」(NHK BS4K・BSプレミアム)
相場英雄氏の同名社会派小説を実写化。織田裕二が窓際刑事役で、34年ぶりにNHKドラマで主演を飾ったことも話題に。ある派遣労働者の死をきっかけに、その裏に隠された真実を明るみに出すため、刑事が力の限りを尽くす姿を描く。労働をめぐる重い問題提起と、人間の情熱のぶつかり合いが熱く絡むドラマを目指した。
■ドキュメンタリー
「発掘ロストワールド 恐竜の聖地ゴビ砂漠」(NHK BS4K・BSプレミアム)
「ダイナソー小林」と呼ばれ子どもたちにも大人気の恐竜学者・小林快次氏による、ゴビ砂漠での発掘調査に完全密着。ファミリーで楽しみつつ知的好奇心を満たせるように制作。小林氏が「大当たり!」と興奮するほどの化石発見の瞬間など、迫真のドキュメントを縦軸に、そうした発見を「恐竜大繁栄の謎」の解明につなげる説明パートを横軸に展開。時空を超えて“バトン”を受け継ぐ人類の知的探求を描いた。
■中継
「羽生結弦アイスショー『プロローグin HACHINOHE』」(CSテレ朝チャンネル1)
14年ソチ、18年平昌と五輪連覇を達成した羽生結弦選手。昨年7月にプロ転向し、あらためて次のステージに向かうための「序章」をテーマとした単独アイスショー「プロローグin HACHINOHE」公演を開催。タイトルや演技構成も自ら考案し新しい表現のフィギュアスケートを目指して、飽くなき挑戦を続ける羽生選手の単独アイスショーを、CSテレ朝チャンネル1で独占生中継した。
【再放送情報】
テレ朝チャンネル2
9月24日 午前11:00~
■文化・教養 <グランプリ>
「ドキュメンタリーシリーズ WHO I AM LIFE ヴィクトリア・モデスタ(バイオニック・ポップ・アーティスト)」(WOWOWプライム)
自身の義足をアートに変えて表現活動をするヴィクトリア・モデスタに密着するドキュメンタリー。左足の切断を決断してから、彼女のアートへの追求が始まる。ロンドンパラリンピック閉会式のパフォーマンスで注目を浴び、シンガー、モデル、クリエーティブディレクターなどその活動は多岐にわたる。キャリアを通じて障がい者の概念を覆し続ける彼女の2022年を追った。
【再放送情報】
WOWOWプライム
9月25日 深夜3:00~(無料放送)
※字幕放送、副音声で解説放送も実施
■バラエティー
【小椋佳、時代劇の仕事】特別番組「小椋佳の歌日記」前編/後編(時代劇専門チャンネル)
「愛燦燦」などの名曲を生んだ、希代のシンガー・ソングライターである小椋佳。輝かしいキャリアの中で多くの時代劇に主題歌を提供し、自身も時代劇好きと、実は時代劇とは深いつながりがある。ファイナルコンサートツアー中という節目に、そんな小椋の知られざる時代劇制作者としての軌跡をたどる特別番組を、小椋と豪華ゲストを迎えて制作。楽曲制作の秘話から好きな時代劇の話まで、本人も「初めてしゃべる」という貴重な内容盛りだくさんの永久保存版。
■ミニ番組
「見上げてみよう、ぼくらのウチュウ」(キッズステーション)
宇宙と地球の不思議に迫る教育バラエティー。宇宙の秘密を発信する宇宙配信士・ウーチューバーを目指すことになった子どもたちが宇宙にまつわる不思議を解き明かす。「空はどこまで続いているの?」「星はいくつあるんだろう?」など、さまざまなテーマを基に、身近な疑問から宇宙と地球の姿を考える。
【再放送情報】
キッズステーション
9月5日、12日、19日、26日 午後7:00~
※それぞれ2話連続で放送
<番組部門 審査員奨励賞>
■中継
「生中継!THE LAST ROCKSTARS Live Debut 2023 Tokyo – New York – Los Angeles」(WOWOWプライム)
日本のロック界を代表するレジェンド、YOSHIKI(X JAPAN)、HYDE(L’Arc~en~Ciel/VAMPS)、SUGIZO(LUNA SEA/X JAPAN)、MIYAVIが結集。世界に旋風を巻き起こすという志を抱き、新バンド・THE LASTROCKSTARSを結成した。そんな彼らが日米で行なったデビューライブの中から、有明アリーナ公演の模様をWOWOW独占放送・配信で生中継した。
<編成企画部門 最優秀賞>
「24時間まるごと 伊丹十三の映画4K」(日本映画専門チャンネル)
伊丹プロダクションの全面的な協力の下、伊丹十三監督の全10作品を4Kデジタルリマスター化し、オールメディア独占・TV初放送する一大プロジェクト。22年9月にスペインのサン・セバスティアン国際映画祭で「タンポポ』4Kが上映され、11月には台湾の台北金馬映画祭で全10作品の4K版が上映されるなど、伊丹作品に国際的な注目が集まる中、満を持して全10作品の一挙放送を行った。
【再放送情報】
日本映画専門チャンネル
「あげまん」 9月 9日 午後9:00~/「ミンボーの女」 9月23日 午後9:00~
<編成企画部門 審査員奨励賞>
「A-Golf」(スカイA、スペースシャワーTV)
初対面のArtist(アーティスト)とAthlete(アスリート)がゴルフを通じて仲を深めながら、お互いの共通点を探すスポーツ&リアリティーショー。ほかでは見ることができない素の表情や飾らない言葉を切り取る。常に勝利を求められ、勝ち続けなければならない存在。そして、たくさんの人から評価される存在。そんな両者の共通点は何なのか? ゴルフを通じて繰り広げられる、ここでしか見られないトークは必見。
【再放送情報】
スカイA
#3 9月12日 午後4:00~
スペースシャワーTV
#4 9月6日 午後11:00~
<番宣部門 最優秀賞>
「S.W.A.T. シーズン5」放送開始版番宣(スーパー!ドラマTV)
シリーズ通算100話に到達した「S.W.A.T.」シリーズ。チームリーダーを下ろされてしまったホンドーの運命は? そして、ストリートとクリスの恋の行方は? シェマー・ムーア主演の全米大人気ドラマシリーズのシーズン5の魅力を、アクション大作としてのみならず、重厚感のある捜査ものとしても十分にアピールできる番組宣伝として伝えた。
【再放送情報】
「S.W.A.T. シーズン5」<スパドラ!イッキ見!>
9月2日 午後4:00~(二カ国語)/深夜2:00~(字幕)
9月9日 午前10:00~(二カ国語)/午後8:00~(字幕)
9月16日 午前10:00~(二カ国語)/午後8:00~(字幕)
9月23日 午前10:00~(二カ国語)/午後8:00~(字幕)
<CAB-J賞>
「Airdog(空気清浄機)」(GAORA)
道内の新聞広告に北海道日本ハムファイターズのゼネラルマネジャー・稲葉篤紀氏を起用したスチール素材を掲載した際には、そのほかの素材の4倍以上も売れるなど、北海道での効果を強くアピール。また、球場内のリプレー検証広告では、そのほかの球場内広告よりも観客の注目度が高いことを評価された。その成果もあり、23年度もバージョンアップさせた内容で企画を継続して実施している。
「オリジナル番組アワード!受賞作品はこれだ!」も見逃すな!
「オリジナル番組アワード!受賞作品はこれだ!」では、7月21日に開催された受賞式の模様と、表彰された各作品の見どころ映像を、講評とともに紹介する。
【番組情報】
「オリジナル番組アワード!受賞作品はこれだ!」
スカパー!チャンネル801 スカチャン1
9月1日 深夜1:00~
J:テレ(J:COM)
9月1日 午後3:45~
J:COMプレミアチャンネル
9月1日 午後7:00~ほか(9月30日まで、金・土・日曜の午後7:00から再放送)
※ほか、全国のケーブルテレビ11局でも9月に放送予定。
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