「ノッキンオン・ロックドドア」制作発表会見で西畑大吾らが似顔絵対決！ 罰ゲームではものまねを披露!?2023/07/24
テレビ朝日系で7月29日にスタートする連続ドラマ「ノッキンオン・ロックドドア」（土曜午後11：00。初回は拡大スペシャル）の制作発表記者会見が行われ、なにわ男子・西畑大吾、石橋静河、畑芽育、堤幸彦監督が登壇。炎天下の中、集まった多くの観客を前に、初回放送に向けて作品への思いや撮影の裏話などを語った。
SixTONES・松村北斗と西畑がダブル主演を務め、探偵を演じる「ノッキンオン・ロックドドア」は、青崎有吾氏の同名シリーズ小説が原作。堤監督が、14年1月放送の「トリック新作スペシャル3」以来9年半ぶりにテレビ朝日のドラマでメガホンを取ることでも話題を集めている。
密室犯罪や衆人環視の毒殺など“不可能”犯罪のトリック（＝HOW）の解明を得意とする御殿場倒理を松村が、ダイイングメッセージや現場の遺留品などから動機や理由（＝WHY）を読み解く“不可解”専門の片無氷雨を西畑が演じる。さらに、倒理と氷雨の大学の同級生で警視庁刑事部捜査一課の刑事・穿地決に石橋、ある事情から倒理と氷雨の探偵事務所「ノッキンオン・ロックドドア」でアルバイトをする女子高生・薬師寺薬子に畑が扮（ふん）する。
SixTONESが担当するドラマ主題歌「CREAK」に合わせて登場したキャストたち。今回の会見では、松村がインフルエンザにかかって登壇がかなわなかったが、西畑は「北斗くんの思いは絶対この会場に来ていると思いますし、僕の胸にも北斗くんがいるので」と、胸ポケットには松村のアクリススタンドが。「『南くんの恋人』みたいな、氷雨くんの相棒としてここにいるので、北斗くんの分まで、皆さんも楽しんでくださればなと思います」と言って会場を盛り上げた。続いて、石橋、畑があいさつしていくと、堤監督からは「こんにちは。松村北斗代役の堤でございます」とまさかの言葉が。「いやいや、違います！」とすかさず西畑からツッコミが入るも、堤監督も「駄目？」と聞き返すなど、早くも“堤組”の雰囲気のよさが発揮された。
26歳ながら、俳優としてのキャリアは長い西畑に対して、堤監督が「ベテランの域に達している」と太鼓判を押す中、探偵役は今回が初めてとのことで、「僕が演じる役というのも、普通の探偵ではなく、不可解専門の探偵で。トリックの解明は北斗くん演じる御殿場倒理がやってくれて、僕は犯人がなぜそういった事件を起こしたのかという思いの部分を探るので、普通の探偵ものの作品とはまた違ったような作品になっていて、そこは演じさせていただく中で、すごく楽しくやらせていただいています」と初挑戦の役への思いを口にした。
堤監督とのタッグについては「めちゃくちゃうれしかったですね」と喜びをかみ締めながら、「さまざまな堤さんの作品を拝見させていただいていたので、『堤さんとご一緒できるんや』という喜びがすごく大きかったですね。でも撮影が始まると、（堤が）結構ムチャぶりしたがるんですよ」という撮影の裏側を暴露した西畑。これには「今回は比較的大人しめなんだけど」と返す堤監督だが、「結構シーンの終盤とかに1個ボケを入れたがるんです。でも『ムチャぶりを入れたがるから気を付けてね』みたいな話を聞いていたので、そのムチャぶりがすごくうれしい。『うわ、ムチャぶりされてる、俺！』みたいな感覚になって、とても楽しく撮影に臨めてます」と西畑も喜びを感じているようで、「1話においては、好きなボケがCMギリギリのところにあるので、見逃さないようにしてください」と堤監督から注目ポイントが伝えられた。
そんな西畑を、堤監督は「本当に真面目な俳優さん」と絶賛。「推理ものって、セリフを長く覚えなきゃいけないんですね。自分のところだけじゃなく、ほかの人のところも全部覚えとかなきゃいけないし、普段使い慣れない言葉を使わなくちゃいけない。（撮影が）始まる前にお会いした時に、『とりあえずセリフは全部覚えてきてね』って半分脅しみたいなことを言ったんですけど、すべてクリアしてますもんね。素晴らしい俳優さんだと思う。こちらもいくらでもボケられます」と厚い信頼を寄せているようで、その言葉を聞いた西畑も「その上でのムチャぶりやったんですね。ありがたいですね」と笑顔を見せる。
会見では、「探偵といえば観察力が大切」ということから、キャストの観察力をチェックする企画「観察眼が鋭いのは誰だ!? 似顔絵対決」を開催。2分の制限時間内に、堤監督の似顔絵を描き、どの似顔絵が一番似ているのか、最後は本人が審査することに。さらに、実は一番似ていないと判定されてしまったキャストには罰ゲームも用意されていることが伝えられると、西畑らも一層気合が入った様子。
3人が真剣に絵を描いていく中、「ノッキンオン・ロックドドア」でのこだわりを聞かれた堤監督は、「初回は1時間なのですが、30分ですからね。90分、2時間見たような精密な推理というか、2人の不可能・不可解というキャラクターを生かした、ミステリーとして質の高いものにしたいなと思っています」と話していると、あっという間に2分が経過。描いた絵を一斉に披露すると、会場からも「おぉ！」という歓声が。堤監督も「すごいじゃないですか！」と感銘を受ける中、早速似顔絵を判定していくことに。
最初に選ばれたのは石橋。「似ている！」と絶賛された石橋も「かっこよく書いたつもりです！」と満足のいった様子。残る1枠は西畑と畑の戦いになったが、「難しいところなんですよね」と堤監督も頭を抱えながら「ここが違うんですよ」と指摘したのは、西畑が描いた似顔絵の髪の分け目。「俺、真ん中わけじゃねえし。 一応6：4なんですよ。これで基本白髪なので」とコメントし、罰ゲームは西畑に決定。
誰のものまねでもいいということから「じゃあ、せっかくやし、北斗くんのものまねしますか？」と提案した西畑。会場からは再び歓声が上がる中、西畑が披露したのは“誇張した御殿場倒理”。「俺たちに、解けない謎はない」というセリフ付きでものまねをするも、会場は微妙な空気に…。堤監督は「ごめん、ちょっとバイクの音でよく聞こえなかった」とフォローを入れるも、「半滑りが一番嫌！ これ、どこにも流さないでほしい。北斗くんの目に触れてほしくない」と西畑の恥ずかしそうな姿に、会場は笑いに包まれた。
ドラマでは、インターホンやドアのチャイムもない探偵事務所が舞台となる。このノックというのが、さまざまな意味でキーワードになっていくが、続いて、ノックにちなみ「ノックをするのに勇気がいったシチュエーションや印象に残っているあいさつ』を聞かれると、石橋からは「私は松たか子さんが大好きなんですけど、初めて舞台でご一緒させてもらった時に、ミーハー的な気持ちで舞い上がっちゃって、うまくしゃべれないのが今でも続いていて。 大好きだけど、いざいくとしゃべれなくなっちゃう。緊張しちゃうんです」とリスペクト故に生まれたエピソードが飛び出した。
さらに、畑も大先輩とのエピソードがあるようで、「事務所の先輩の唐沢寿明さんに急きょごあいさつさせていただくことになった時に、心臓の音が聞こえてきちゃうぐらいドキドキして。テレビ局の楽屋にノックして入ったら、楽屋のど真ん中に1個だけ椅子を置いて、腕を組んで、大股開いて、何も見ずに座っていらっしゃって…」と明かすと、堤監督も思わず「怖い人じゃないか」と口にする。しかし、いざあいさつをすると「頑張れよ」とエールをもらったようで、「すごくホッとしました」と安心したと回顧。
西畑からはデビュー当時の思い出が。「なにわ男子がデビューさせていただいて、初めて『ミュージックステーション』（テレビ朝日系）に出演させていただいた時に、タモリさんの楽屋にごあいさつに行ったんです。CDを持ってごあいさつしに行くのが初めてやったんですよ。その時は結構緊張しました。自分たちのCDを渡せるというドキドキ感が初めてやったんで、『どういった反応で受け取ってくれるんやろうな』『どういったふうに渡せばいいのかな』と緊張したのをすごく覚えています。でも本当に優しくて、『あ、デビューしたんだね。おめでとう』と言ってくださって、 とてもうれしかったです」と心温まる思い出を振り返った。
さらに、事務所の先輩とのあいさつでも印象に残っていることがあるようで、「先日、木村拓哉さんがドラマの撮影をしていて、僕が（隣のスタジオで）バラエティーを撮影していて。木村さんとは一度共演させていただいたことはあるんですけど、やっぱり緊張しますね。それこそ、ほんまに心臓の音が聞こえてくるぐらい、何回ごあいさつさせていただいても、ドキドキしちゃう。すごいオーラなんですけど優しいので、『〇〇見たよ』と結構言ってくださるんです」という大先輩とのエピソードに、堤監督らも驚いていた。
記者からの質問では「実際に倒理と氷雨のような探偵がいたら依頼してみたい？」という質問に、キャスト陣が悩む場面も。畑は「薬子ちゃんも、話の中でお二人（倒理と氷雨）の検証現場に遊びに来ちゃうシーンがあって。そういうのがすごく楽しかったので、依頼人の立場として2人の検証現場に勝手についていくのは楽しいのかなと思いました」、石橋は「実家にネコがいるんですけど、いつも家族で『誰も家にいない時に、何してるんだ』という話になって。『野良猫たちを呼んでパーティーしてたら面白いね』みたいになるので、それを探偵していただきたい」と答えた。
すると、西畑からはアイドルならではの“依頼”が飛び出す。「たぶん北斗くんもなんですけど、僕も北斗くんも庶民的な考え方があって、『ファンの皆さんってなんで自分のことを応援してくれてるんだろう？』という気持ちになるんですよ。『そんないいところあるか？』って思うので、そういうところを解明してほしいですね。氷雨くんには『どういう動機があって好きになったのか』を聞いていただいたり、倒理くんには…まぁ頑張っていただいて（笑）。そういうところはすごく気になります。応援してくださるのはありがたいですけど、『なぜ？』という気持ちになる時があるので、解明してほしいです」と打ち明けた。
会見の最後には、西畑から「今回、北斗くん不在の中でしたけど、われわれの雰囲気も分かっていただけたのではないかなというのは、すごく感じております。この作品は、“不可能”と“不可解”という2人の専門の探偵がいて、一つの事件に挑むというドラマになっております。本格ミステリーで、でもクスッと笑えるところもあるし、『え、これどういうこと？』と思っていただけるようなドラマになっていると思いますので、ぜひとも7月29日11時から楽しんでいただきたいと思います」とメッセージが送られる。
加えて「最後に、こういった機会ですので、皆さんでタイトルコールみたいなのをやりたいですね」と提案した西畑の「ノッキンオン！」という掛け声に続き、会場に駆けつけた多くのファンと共に「ロックドドア！」と声が上がると、会場からは銀テープが打ち上げられた。なにわ男子が歌う本作のもう一つの主題歌「Missing」も流れ、観客の興奮冷めやらぬ中、会見が終了した。
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