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吉田日向と外原寧々がオーディションで抜てき! ヤングケアラーをテーマにした第46回創作テレビドラマ大賞「月食の夜は」がドラマ化2023/02/28

吉田日向と外原寧々がオーディションで抜てき! ヤングケアラーをテーマにした第46回創作テレビドラマ大賞「月食の夜は」がドラマ化

 NHK総合では3月25日に、第46回創作テレビドラマ大賞「月食の夜は」(午後10:00)を放送する。

 「創作テレビドラマ大賞」は、次世代の脚本家を育てるためにNHKと放送作家協会が共催しているコンクール。第46回は竹川春菜氏の「月食の夜は」が大賞を受賞した。ヤングケアラーとしての体験を持つ当事者たちから取材して立ち上げたオリジナルのストーリーとなっている。

 オーディションで主演に抜てきされた10代の2人、吉田日向と外原寧々を主人公に、安藤玉恵、安達祐実、大野泰広、小林涼子、足川結珠、山﨑玲奈、犬塚心らが共演。15歳少年少女の恋と「月食」が、未来への希望をもたらす青春物語がつづられる。さらに、今大人気のシンガー・ソングライターの優河の切なく優しい歌声が「月食の夜は」の世界観を盛り上げていく。

 高校受験で進路を決める季節。天文好きの中学3年生・宮内駿(吉田)は、同じクラスの岸本翠(外原)を好きになる。勢いで告白するも、結果は惨敗。駿に素っ気なく振る舞っていた翠は、実は人知れず心の病を患う母・美代子(安達)の面倒を見ていた。母のケアで勉強も休息もかなわない翠の葛藤を知った駿は、自分の無力さを痛感しながらも何とか助けたいともがく。そして、翠が傷ついたある夜、駿は“これを逃したら12年後”と言われる珍しい月食を見ようと誘い出す――。

 脚本の竹川氏は「寄り添うってどういうことだろう。その答えを探して書き始めた物語でしたが、スタッフ・キャストの皆さんが真摯(しんし)に作品に向き合ってくださり、私自身が寄り添うことの心強さを経験する制作期間となりました。ぜひ多くの方にご覧いただけたら幸いです。そして届けたい人のもとにこの作品を届けることができたなら、これ以上うれしいことはありません」と思いを伝える。

 主題歌、音楽を担当した優河は「今回初めて音楽全体を作る形で『月食の夜は』に携わることができて、本当にうれしく思います。盟友・魔法バンドと共に作り上げたたくさんの音の数々が、物語とともに皆さまのもとに届くのだと、今から胸を躍らせています。確かだと信じていたことが崩れ、不確かな何かにふと救われたりする。この物語の主人公たちのように、不確かな世界で自分にできることは何だろうと私も考えを巡らせています。確かに輝く星を見つめながら」とメッセージを寄せる。

 また、吉田は「これは月食から始まる、未来を描ききれない2人の物語。初めてのことばかりで、たくさんの方々に助けていただいた撮影でした。その中で積み重ねた、宇宙への憧れ、将来への不安、そして何より翠のことが『好き』という思い。そんなひたむきな駿と僕が向き合った日々。ラストシーンで感じた感動は、言葉にできません。『好き』という思いだけで、人は誰かのために勇気を振り絞ることができる、そう教えてくれた駿とこの作品が、僕は大好きです」と感想を述べる。

 外原は「翠は自分の気持ちにふたをして、常に限界のラインで過ごしている繊細な子です。スタッフさんと話し合いをしながら、丁寧に、大切に演じました。ヤングケアラーと呼ばれる方々がいることを、この作品を通してたくさんの方に知っていただきたいです。少しでも周りの人を信じてみたり、希望を持てるきっかけになればいいなと思います」と語っている。


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