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ビスケットブラザーズが「キングオブコント」第15代王者に!「1000万円で実家の跡地に公園をつくりたい」2022/10/11

ビスケットブラザーズが「キングオブコント」第15代王者に!「1000万円で実家の跡地に公園をつくりたい」

 ビスケットブラザーズ(きん、原田泰雅)が、10月8日にTBS系で放送された「キングオブコント2022」で優勝し、賞金1000万円を獲得。第15代王者として、その直後に行われた会見に登場し、心境を語った。

 「キングオブコント」はプロ・アマ問わず全国の挑戦者たちが、コントで熱いバトルを繰り広げ、“真のコント日本一”を決める夢のお笑いイベント。1stステージでは、予選を勝ち上がったファイナリスト10組が渾身(こんしん)のネタを披露。3年連続出場のニッポンの社長、決勝返り咲き組となる、かが屋、ネルソンズ、ビスケットブラザーズ、ロングコートダディ、そしてルール改正後、初の決勝進出となるユニットコンビ・岡野陽一と吉住による“最高の人間”、同じく初の決勝となる、いぬ、クロコップ、コットン、や団が激突。昨年と同じ顔ぶれの松本人志(ダウンタウン)、飯塚悟志(東京03)、小峠英二(バイきんぐ)、秋山竜次(ロバート)、山内健司(かまいたち)が審査員を務めた。

 10組の中から、ファイナルラウンドに進んだのは、481点で1位通過したビスケットブラザーズ、470点の同点だったコットンとや団。3組目として登場したビスケットブラザーズは、コント「ぴったり」で、482点を獲得。2位以下に19点差をつけて完全優勝した。秋山は「全部のボケが面白かった」、飯塚は「見たことのない設定で2人にしかできないコント」、松本は「面白いのは当然で、演技力がないと上がっていけない恐ろしい時代になってきたと思った」とそれぞれコメントした。

ビスケットブラザーズが「キングオブコント」第15代王者に!「1000万円で実家の跡地に公園をつくりたい」

 会見に出席したきんは「偉大なる大会でチャンピオンにならせていただいたので、みんなから憧れてもらえるような偉大なチャンピオンになりたいと思います。精進します」、原田は「僕は結構すぐ調子に乗ってしまうので、偉大ではないチャンピオンかもしれないですが、その『偉大』は全部相方に任せようと思います。(きん「荷が重いな…」)。あと大阪(出身)でチャンピオンになれたので、大阪を盛り上げられるように、頑張りたいです。見た目も太っちょで劇場にお客さんを呼べてなかったので、(今回の優勝で)劇場にお客さんを呼んで恩返しができるかな」とまずは喜びのコメント。

 コンビとしてのアピールポイントについて聞くと、きんは「たくさん食べそうだけど、実際は人並みなんですが、そこはオフレコとして『たくさん食べそう』ということで、食リポもお待ちしています」、原田は「チャンピオンで初めて、ムチャをさせられるチャンピオンになるかと。いろんな体を張ることも入ってくるのかな。これを機にカッコよく、デブを卒業ぐらいな気持ちでやっていけたら。そしてネタをやり続けたいです」と力を込めた。また、見た目が似ている2人。それぞれの覚え方としては、きんが「僕は名字が遠山で『遠山のきんさん』みたいだと、同期のナダル(コロコロチキチキペッパーズ)があだ名を付けてくれたんですが、最近金髪にしたので、金髪のきんちゃんが覚えやすいかな」、原田は「僕は…原田泰雅で、原田泰造さんと一文字違いで、よくいじられていたので…逆に覚えづらいかな。顔が濃い方が原田、薄い方がきんで覚えてください」と笑った。

 賞金1000万円の使い道に関しては、原田が「実家を崩した土地が残っているので、そこに公園をつくりたいですね。1000万円全部で!」と発言すると、「えっ?」と戸惑うきんは「家族にちょっとでも恩返しをしたい」とコメント。すると原田は「きんの父親が俺にもレクサスを買ってほしいって言ってくるんです」と暴露し、優勝賞品の米1tは、劇場の若手にも分けたいと話した。

 2本ともに大爆笑をさらったが、直後には手応えは感じられなかったそうで、2人は「2本目が終わった後、袖に帰った時に大阪でずっと一緒にやってるロングコートダディさんとニッポンの社長が『よかった』と背中をたたいてくれて、『ああ、ちゃんとできたんや』と思えた」と振り返り、点数が出るまでは優勝の実感を得られなかったと明かす。原田は「僕らのネタは、見る人が見たら『何がオモロいねん』と言われるんですが、スタッフさんのおかげで事前に流れるVTRで『笑うことを諦めるな』とお客さんに投げかけたら、ほんまに諦めずに笑ってくれた。それで見え方が変わって味方してくれました」と分析した。

ビスケットブラザーズが「キングオブコント」第15代王者に!「1000万円で実家の跡地に公園をつくりたい」

 また、今回のネタ選びは「1本目は2020年の『キングオブコント』準決勝のトップバッターでもやった『野犬』というネタ。当時はそれだけで勝つもりだったけど、その時は決勝に行けなくて」(原田)、「3年ほどメディアでは披露せずに温めていたネタです」(きん)と温存していた大事なネタだったことを明かす。また、2本目に関しては、「去年、準々決勝で負けて、めっちゃささいなネタをやっていたんですが、そこで、何かいるんやろうなと思っていて、いろんなことが起きる、びっくりさせるようなネタを作ろうと思って2本目の『ぴったり』を作りました」とネタ作りの経緯を伝えた。

 続けて、ダウンタウンの松本が最高点数をつけたことを聞かれると、きんは「まだ実感が湧かない。憧れてお笑いを始めたので…」と感情が追いついていない様子で、原田も「目がすごく悪くてあんまり(放送中は松本が)見えてなくて、終わった後にあいさつをして、『あ、松本さんだ!』という感じだったので、録画を見直したら興奮するかもしれません」と答えた。

 優勝の喜びを伝えたい相手を尋ねられると、きんは「奥さんに伝えたい。不安な気持ちで見てくれていたと思う。それから、89歳のおばあちゃんと決勝前に電話していたので、見ていたら喜んでくれているはず」とほのぼのエピソードを披露。一方の原田は「僕は後輩なんですが、空気階段の水川かたまり。かたまりの方が後輩だけど、今1万4000円借りていて『優勝したから返せそう』と言いたい。決勝が始まる前に空気階段と3人でタバコを吸っていて『優勝したら2組で全国を回ったり、ユニットコントを本気で1回やってみる?』という話になって。でも、もしかしたら僕が先輩なので、気を使われてるかもしれませんが(笑)、そういう話にはなりました」と語った。

 現在は、大阪で活躍中の2人。今回チャンピオンとなり、東京進出への期待も高まるが、原田は「考えてはいるんですけど、とりあえず大阪で恩返しをさせていただく気持ち。大阪でようやくごはんが食べられるようになって。それに10年かかって。今から東京出ることにはビビってます(笑)」と本音を吐露し、きんは「いずれ、めっちゃ有名になってスターになれても、関西の劇場に呼んでいただけるなら出たいです」と、まずは大阪での活動をしっかりしたいと口をそろえ、「いずれは考えていますが、『直近で行くつもりです!』とかはないです」と大阪愛を伝えた。


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