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ロシアに2度も故郷を奪われた…日本人男性の数奇な運命に迫る2022/08/29

降籏英捷さん/テレメンタリー2022「戦火 逃れて」

 HTB北海道テレビで9月4日、テレメンタリー2022「戦火 逃れて」(午前10:30、北海道ローカル)が放送される。同番組は、テレビ朝日系各局でも随時オンエアされる(https://www.tv-asahi.co.jp/telementary/timetable/)。2度もロシアに故郷を奪われたウクライナ難民の日本人男性の数奇な運命を通して、戦争と平和を考える。

 2022年3月、1人の男性が北海道・旭川空港に降り立った。彼の名は降籏英捷(ふりはた ひでかつ)さん、78歳。降籏さんはサハリン残留日本人で、終戦を樺太(現在のサハリン)で迎え、ソ連の樺太侵攻で2歳の時に故郷を失った。ソ連に強制移住させられたその後、日本に帰国できないまま20代でウクライナに移住。50年近くウクライナで暮らしていた。その彼が、今度はロシアの侵攻から逃れるため、命からがらウクライナを脱出。日本サハリン協会の援助によって旭川の妹のもとに避難することができたのだ。

 ウクライナ難民として命は助かった降籏さんだったが、日本で待ち受けていたのは苛酷な現実だった。70数年の海外生活で日本語は話せない。もちろんお金もない。

降籏英捷さん/テレメンタリー2022「戦火 逃れて」

 ウクライナ侵攻という21世紀に起こると誰もが信じられなかった悲劇の犠牲に、名もなき、罪もない日本人が巻き込まれたという現実。ロシアに2度も故郷を奪われる人間がいるという事実。日本語が話せない降籏さんがカメラに語った言葉とは。彼の姿を通して、戦争と平和を考える。


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