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「M-1グランプリ2022」開催決定! 昨年王者・錦鯉が出場者へエール2022/06/29

「M-1グランプリ2022」開催決定! 昨年王者・錦鯉が出場者へエール

 全国の漫才師の中から漫才日本一を決める「M-1グランプリ2022」の開催記者会見が行われ、昨年王者の錦鯉をはじめ、インディアンス、オズワルド、コウテイ、真空ジェシカ、男性ブランコ、マユリカ、モグライダー、ヨネダ2000ら昨年のファイナリストや今年の有望株が登壇、司会は麒麟・川島明とヒロド歩美アナウンサーが務めた。

 2001年にスタートし、今年で18回目を迎える「M-1グランプリ」。昨年は史上最多6017組がエントリーした中で、日本中を明るい笑いに包み込んだ錦鯉が見事優勝。ボケの長谷川雅紀は史上最年長となる50歳での王者とあって、“おじさんたちに勇気を与える存在”として、これまでの「M-1」チャンピオンとはまた違った形での大ブレークを果たした。 さらに、ファイナリスト経験者が続々と予選落ちする波乱の展開に加え、5組が決勝に初めて進出。若手が続々と勢いを見せる中、積み重ねた芸歴を爆発させた超ベテランコンビの優勝に、スタジオ中が感動に包まれた。 

 今年の予選は有観客1回戦、2回戦、3回戦、準々決勝、準決勝の5回。昨年の大会で準決勝に進出した組はシードとして1回戦が免除となる。また、これまで同様、「M-1」では全国のアマチュア漫才師たちを応援。1回戦すべての予選において、特に印象に残ったアマチュア1組に、合格・不合格関係なく「ナイスアマチュア賞」を、すべての予選を通じて最高得点を獲得したアマチュアには「ベストアマチュア賞」が贈呈される。そして、もちろん今年も優勝賞金は1000万円。優勝の条件はただ一つ、「とにかくおもしろい漫才」。日本一の漫才師という称号を懸け、熱き戦いの幕が上がる。 

「M-1グランプリ2022」開催決定! 昨年王者・錦鯉が出場者へエール

 会見の冒頭、昨年の決勝のVTRが流れると、川島は「プレーバックを見るだけでウルッと来る。やっぱり夢がありますね、『M-1ドリーム』は」とコメント。そして「超多忙なあの方々をお呼びしましょう」と、昨年の王者・錦鯉を呼び込んだ。長谷川が「こーんにーちはー!」を叫ぶと、渡辺隆が「うるせーなー」と長谷川の頭をペシッ。この半年ですっかりおなじみとなったこのやりとりに、会場からは温かい拍手と笑いがおくられた。

「M-1グランプリ2022」開催決定! 昨年王者・錦鯉が出場者へエール

 「M-1」優勝から半年余り。長谷川が「あっという間という言葉がふさわしい」と振り返ると、多忙かつおじさんゆえ、常に体調を周囲に心配されているそうで、渡辺は「マジで優勝してから3回くらいしか寝てない。なんなら忙しくてお酒の量が減ったので、血圧の薬がちょっと軽くなりました」と報告した。睡眠時間は少ないながら、「50歳まで仕事がなくて、これまで寝すぎていたので、これから帳尻が合うのかな」という長谷川の落ち着いた発言に、川島は「ワインのような人生ですね」と笑っていた。 

「M-1グランプリ2022」開催決定! 昨年王者・錦鯉が出場者へエール

 続いて、今年の「M-1グランプリ」1回戦が免除される昨年のファイナリストであるオズワルド、インディアンス、真空ジェシカ、モグライダーがそろって登場。昨年、準優勝となったオズワルドは「2本目の漫才の記憶がない」とキッパリ。「僕ら優勝してないですよね?」とMCの川島に確認しながらも、トロフィーには錦鯉の名前が入っていることに、伊藤俊介は「マジで許せないです」と嫉妬。畠中悠は「面白そうな後輩を見つけたら、よくないアドバイスをしている」と明かすなど、優勝できなかった悔しさをにじませる。さらに、今年の仕上がりを聞かれると「お話しにならない」と、まだまだエンジンがかかってない様子ながら、昨年の1本目がギリギリに出来上がった裏話を打ち明けながら「追い込まれてのわれわれですから」と余裕を見せていた。

「M-1グランプリ2022」開催決定! 昨年王者・錦鯉が出場者へエール

 3年連続で決勝戦進出のインディアンスは、きむが「『M-1』の戦い方が分かってきた。今年は必ず優勝できるんじゃないかと。オズワルドと違って仕上がりまくってる」とビッグマウスを連発。しかし、伊藤からネットニュースで話題となっているAマッソ・村上との大げんかをネタにされると、「ちゃんと『M-1』で戦おうと思います」と控えめにコメントした。

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 昨年初の決勝戦進出となった真空ジェシカは、紹介されるや否や川北茂澄が「真空ジェシカじゃないです」と言い出し会場がおかしな空気に。そんな相方にガクは「『M-1』きっかけで仕事をたくさんいただいたが、やるたびに1ポイントずつ下げている。今年優勝して僕らを扱わざるを得ないようにしたい」と意気込みを語った。

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 同じく昨年初めて決勝戦に進出したモグライダーは、ともしげの結婚を会場全体で祝福。新婚生活について聞かれると「彼女も毎日笑顔で楽しい」とノロけ、相方・芝大輔も「奥さんが毎日占いで調べたラッキーカラーの服を着てくる」とラブラブぶりを暴露。今年は妻にトロフィーを持って帰るためにも「優勝します!」と力強く宣言した。 

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 後半は、初の決勝戦進出を目指す注目コンビ4組が登場。昨年、敗者復活戦で国民投票2位と大躍進した男性ブランコは、初めての記者会見に緊張気味。ボケが大いにスベり窮地に立たされると、すかさずコウテイ・九条ジョーが出てきてピストルを撃つボケでその場を制圧。川島は「気を付けてください、スベったら撃たれますよ」と続く芸人たちに注意を促した。

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 そのコウテイは昨年、下田真生がコロナに感染してしまい3回戦を棄権。お互いに悔しい思いをしながらも、そのことを九条から責められたことを根に持っている下田に対して、九条はそのことをきっかけに先人たちの言葉を吸収できたと明かし、“一番刺さった先人の言葉”として、ティモンディ・高岸宏行の「やればできる!」を大声で紹介していた。今年は月に3回のペースで単独ライブを行っているコウテイは決勝へ、そして優勝を狙うことを宣言した。

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 昨年、結成2年で準決勝進出した女性コンビ・ヨネダ2000は、誠が愛の陰に隠れてなかなか出てこなかったり、愛が自身の“800円T(シャツ)”のことばかり気にしたりと、若手とは思えないマイペースぶりを発揮。ダウンタウンのことを“松浜コンビ”とバドミントンのペアのように言うボケには、川島ら先輩芸人たちも舌を巻いていた。

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 登場時に「ファースト写真集は即完売」と紹介を受けたマユリカは、その紹介にツッコむも、川島から「芸人仲間の間でマユリカがすごいと評判」とうれしい言葉が。しかし、中谷にはそれどころではない心配事があることを告白。なんと、最近ラジオで母親のことをイジったことがバレて、絶縁されてしまったそう。実家からどんどん荷物が送られてくるという緊急事態に、「絶対に決勝にいって復縁したい」と切望すると、川島の「マザーワングランプリ」という言葉に会場は大いに沸いた。 

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 会見後に行われた記者との質疑応答では、錦鯉から「優勝したら何もかも手に入って人生が変わったので、皆さんも目指した方がいいんじゃない?」(長谷川)、「マジで若いうちに売れた方がいいと思う。売れてお笑い界を盛り上げてください」(渡辺)と、あらためて激励の言葉が。中谷は再び母親に向けて「優勝できたらそっくりそのまま500万渡すので、実家に帰らせてください!」と呼びかけた。また、モグライダーは決勝ネタにしていた美川憲一から、今では服をあげると言われたり、ともしげの結婚式2次会で「歌う」という言葉をもらえるようになったと告白。最近では布袋寅泰のネタをテレビで披露した後、本人のSNSで「モグライダー、面白いね。」という反応があり、「まだキレてる可能性もあるので確かめたい」と口にした。 

 なお、会場では「M-1グランプリ2021」ベストアマチュア賞を発表。受賞したのは、現役のNSC生ながらプロを押しのけ見事準々決勝まで勝ち進んだコンビ・軍艦。今年からは吉本興業所属のプロ芸人として参加となり、今後ますますの活躍が期待される。 今年も漫才師たちの優勝に懸ける意気込みがあふれた「M-1グランプリ2022」開催会見。今年、漫才で新たに頂点に立つのは誰なのか。詳細は公式HPで発表予定となっている。 


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