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泣けるエピソードが続々の「家族愛が爆発だ!GP」――番組誕生のきっかけはディレクターの母親とのエピソードだった2022/05/28

泣けるエピソードが続々の「家族愛が爆発だ!GP」――番組誕生のきっかけはディレクターの母親とのエピソードだった

 TBS系では5月29日に、内村光良(ウッチャンナンチャン)がMC、小峠英二(バイきんぐ)が進行を務めるバラエティー「今日もドッカ~ン!家族愛が爆発だ!GP」(午後2:00=MBS制作)を放送。収録を見学した記者も思わず涙してしまうような、家族愛あふれるエピソードが次々と飛び出す番組だ。現在は、同局の「日曜日の初耳学」(日曜午後10:00)でチーフディレクターを務め、本番組も担当したMBSの佐藤智洋ディレクターに、今回の企画を立ち上げたきっかけや、番組を演出する上で大切にしたことなどを聞いた。

 番組では、日本全国の爆発的な家族愛を一斉調査。時にはほっこり、時には爆発する家族愛を堪能する。内村、小峠のほか、スタジオゲストには、織田信成、川田裕美、児嶋一哉(アンジャッシュ)、生見愛瑠が登場。VTRゲストとして、東京ホテイソン(たける、ショーゴ)、別府ともひこ(エイトブリッジ)、金井憧れが出演する。

泣けるエピソードが続々の「家族愛が爆発だ!GP」――番組誕生のきっかけはディレクターの母親とのエピソードだった
泣けるエピソードが続々の「家族愛が爆発だ!GP」――番組誕生のきっかけはディレクターの母親とのエピソードだった

 「思わず二度見!ドッカ~ン!仕送り部門」では、Twitterの「一口かじられたハンバーガーが親からの仕送りで送られてきた」という投稿を調査するほか、地下アイドルとして頑張る娘に、大量のうどんを仕送りする父にその真相を直撃。

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 「若手芸人 お母さん笑わせたい部門」では、東京ホテイソンのツッコミ担当・たけるがサプライズで母を笑わせたいと、父と共に漫才に挑戦する。エイトブリッジ・別府は兄と共に母に漫才をプレゼントする。そして、「命名 家族愛ヒストリー部門」では、親から贈られる最初のプレゼントである“名前”の由来に関するエピソードを調査する。名前に送り仮名があるフリーアナウンサーの金井憧れ、北海道に住む大学生“内村光良”くんを取材し、内村くんは、スタジオの内村とリモートで対面する。

泣けるエピソードが続々の「家族愛が爆発だ!GP」――番組誕生のきっかけはディレクターの母親とのエピソードだった

――まずは、今回の企画発案のきっかけについてお聞かせください。

「会社の人事異動の季節に、異動したくないという私の思いを知った母親から、LINEで突然届いた1枚の写真がきっかけです。どんな写真かというと、私が幼い頃かわいがっていた、カエルのぬいぐるみが、『人事異動、絶対反対!』とプラカードを持って、ストライキをしている写真です。その滑稽さに、思わず吹き出してしまったのですが、写真をある知人に見せたところ、『いいお母さんだね』と笑いながら、なぜか涙を流してくれていました。全く想定外のリアクションだったのですが、その反応がとても新鮮で、『愛があるが故に…面白いことになっている』は番組の新しいコンセプトになるのでは?と思い、企画書にしました。あの時の、母親の粋(?)な計らいあってこその番組なので、とても感謝しています(笑)」

――内村さんと小峠さんのタッグは、意外にも今回が初とのことですが、お二人を起用した理由はどんなところにありますか?

「まず、内村さんは、毎年、秋に開催される単独ライブを見に行った時、内村さんが息子さんやご家族の話をとてもうれしそうにお話されていて、その姿が新鮮かつ本当にすてきで、家族愛が爆発していたからです。内村さんの温かく優しいお人柄は絶対にこの番組とマッチすると確信し、オファーさせていただきました。そして小峠さんは、見た目はイカつく切れ味鋭いツッコミを放ちながらも、実は根底には深い人情と愛があり、誰からも愛されるお人柄。内村さんと絶対に相性がいいと感じていました。しかも、内村さん×小峠さんは見たことがない組み合わせだし、相乗効果が期待できると思い、オファーしました」

――収録後のお二人も「とてもやりやすかった」とおっしゃっていましたがhttps://www.tvguide.or.jp/news/news-1555841/、佐藤ディレクターが実際にお二人の掛け合いを見てどう感じられましたか?

「内村さんが番組を温かく包み込んでくれ、小峠さんはピリッとしたスパイス的役割を果たしてくれる。あらためて、とても相性がいいお二人だなと思いました。あと、小峠さんがいる安心感からか、内村さんがこちらの想像以上にボケてくださって(笑)、現場は大盛り上がりでした!」

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――たけるさん、別府さんのVTRがとても感動的でした。収録をされる中で、予想外の展開が飛び出した部分などはありましたか?

「すべて思ってもいなかった展開でした(笑)。事前に決めていたことは、母親を笑わせるという軸で家族愛を深掘りすること、前半のネタ作りブロックで散りばめた伏線を最後の家族漫才で回収するという構成くらいで、あとは現場の出たとこ勝負でした。担当したディレクターは、あんなにいろんな人間の感情が渦巻いたロケ現場は初めてだったとめちゃくちゃ興奮していました。やっぱり家族愛の持つパワーは偉大だし、台本に書けないリアルこそが人の心を動かすのだなと、あらためて実感しました」

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――番組全体を通して、丁寧に取材されたVTRが印象的でしたが、演出面で気を配った部分などあれば教えてください。

「まず心構えとしては、とにかく取材先のすべての家族愛に最大のリスペクトを持って、真摯(しんし)にロケしようとチーム内で何度も話をしていました。こちらが誠実でひたむきな取材をすれば、必ず視聴者や取材相手の方に伝わるし、それが番組から醸し出す空気感や雰囲気につながっていくと信じています。演出面で言うと、VTRに関しては、面白ポイントだけをピックして短尺でまとめるというより、いかに丁寧な取材を重ねて、人の心を掴む深い家族愛までたどり着けるかが、この番組の個性であり勝負どころだと思っていました。もちろん、VTRがただ長いだけでは飽きてしまうので、頭の掴みやナレーション、細かい構成は何度も何度も練り上げました。ただ、収録するまで、演者さんからどんなリアクションが来るか全く想像ができず、恐怖心はずっとありました。何度も夜中に目が覚めました(笑)。あとは、番組の性質上、取材先のご家族はほとんどテレビ初出演の方ばかり。せっかくのご縁なので、少しでも、『この番組に出てよかった』と感じてもらえたらいいなと思いながら、VTRを制作しました」

――佐藤ディレクターをはじめ、スタッフ皆さんの熱い思いがあったからこそ、すてきなVTRになっていたのですね。気が早いかもしれませんが、第2弾の放送にも期待してしまいます。次回があればやってみたい企画などありますか?

「今回は主に、親子の家族愛にフォーカスしましたが、次回はぜひ夫婦とか兄弟とかペットとか違った家族愛の形も模索してみたいですね。こちらが家族愛へのリスペクトさえ忘れなければ、切り口は無限大にあると思います!」

――楽しみにしています! 最後に視聴者の方に向け、番組のアピールをお願いします。

「正直、かなり面白いと思います(笑)。押しつけがましさは一切ありません! きっと、自分では気づかなかったような、心の琴線が見つかる番組だと思います。ぜひ日曜日のお昼に、腹筋がよじれるくらい笑って、爽やかな涙を流してください!」


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