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木村拓哉、学園スポーツドラマに初挑戦! 高校ボクシング部のコーチ役で「“新しい空気をまとった作品”を作りたい」2022/02/07

木村拓哉、学園スポーツドラマに初挑戦! 高校ボクシング部のコーチ役で「“新しい空気をまとった作品”を作りたい」

 木村拓哉が、テレビ朝日系で4月クールにスタートする「未来への10カウント(仮)」(木曜午後9:00、開始日未定)で主演を務めることが分かった。

 人気ドラマ「BG~身辺警護人~」(同系)の第2弾の放送から約2年。木村が「木曜ドラマ」枠に舞い戻り、「HERO」や「CHANGE」(ともにフジテレビ系)を手掛けた脚本家・福田靖氏と7年ぶりにタッグを組み、“学園スポーツドラマ”に初挑戦。木村が自らの新境地を開く。

 木村が演じるのは、高校時代にボクシングで4冠を達成した後、30年近くの時を経て高校ボクシング部のコーチに就任する主人公・桐沢祥吾。ところが、彼の人生が輝いていたのはごく一時期で、実は大学時代にある理由でボクシングを断念。その後も最愛の妻を亡くした上、さらなる不運に見舞われ、今では生きる希望を完全に喪失している。そんな彼が、ボクシング部のコーチになったことで徐々に熱を取り戻し、人生が大きく動きだす。

 どん底スタートの主人公・桐沢を中心に本作で描かれるのは、世代を超えた青春群像劇。当初は母校・松葉台高校のボクシング部にコーチとして戻ることに乗り気ではない桐沢だが、「いつ死んでもいい」とまで言い切ってしまう自分を心配する親友や恩師から強引に背中を押され、コーチを引き受ける。そして、「強くなりたい」「勝ちたい」と汗まみれになってサンドバッグを打つ高校生たちを目の当たりにするうち、桐沢は自分自身の中にも少しずつ“熱いもの”がよみがえってくるのを実感。青臭くもがむしゃらな熱を秘めた高校生たちと真剣に向き合い、ぶつかり、共に悩み、鼓舞し合いながら、桐沢は迷える若者たちを変えていくと同時に、自らも変化を遂げ、新たな未来に向けて走り出していく。社会全体に閉塞感が漂い、未来への希望が見いだしにくい今の時代に、つい失ってしまいがちな熱い気持ちを思い出させてくれる、人生の応援歌ともいえる“青春スポーツ・エンターテインメント”だ。

 木村は「ここまで物語のスタート時点で腐っている人間は、これまで演じたキャラクターの中でもまれに見る存在。『いつ死んでもいい』と言ってはばからない桐沢が漂わせるヤバさの温度感や、そんな彼が周りにいてくれる人たちの存在の豊かさによって徐々に目に光を宿していく感覚を、どんなバランスで演じていくか…。台本にはない挿絵を想像しながら、今まさに探っている最中です。今回はコロナなど、皆さんの気が滅入るような社会背景を若干想起させる物語にもなっていますが、そこは今回演じさせていただくキャラクターの“リアルな部分”なので、逃げずに演じたいと思っています」と闘志を燃やす。

 さらに、「今回は、自分が本格的にやったことのないボクシングという、福田さんからの新たなパスもある! それをどうさばいていくべきか…。長年ボクシングから離れていた中、突然コーチとして舞い戻る設定ではあるのですが、ゆくゆくは自分が単純に撮影現場に同席するだけでは担えない内容にもなっているので、究めるべき加減が難しく、『ちょっと考えものだなぁ…』と思っているところです(笑)」と役づくりへの率直な心境を口にする。

 続けて、「実は今回、福田さんとはテレビドラマでは珍しいほど、台本を作る段階でお互いにみつなパスを出し合い、物語のフォーメーションなどを作り上げているんです。こういったセッションができることは非常に心強いですし、今後も作品を共に作る皆さんと一緒に模索を重ねながら、安心感のあるテレ朝ドラマとは一線を画す“新しい空気をまとった作品”を作りたいです。桐沢として、今の時代の高校生を演じてくださる皆さんから何を感じるのか現時点では想像がつきませんが、それもまた楽しみでなりません」と期待を寄せ、「視聴者の皆さんにはぜひ、このストーリーの関係者になっていただきたいです。実際、自分が学園ドラマを見る時って、理想の先生や嫌いな先生、生徒たちの恋愛関係にすごく肩入れし、身近な人物になった気分で『アイツ、どうなるんだろう!?』と、ドキドキしながら見ていたんですよね。今回も、視聴者の皆さんにそういう感覚を覚えていただければな、と思います」と呼びかけている。

 脚本の福田氏は「木村拓哉さんとのお仕事は3作目ですが、これほどご本人とディスカッションして作っていったドラマは初めてです」と述べつつ、「驚いたのは、今までは木村さんが“太陽”で、周りの登場人物たちは“月”だったのに、今回は木村さん自ら“月”になりたいと思ってらっしゃっていたこと。自分の口からそうはおっしゃいませんでしたが、僕は木村さんとの会話の中でそう解釈しました。このドラマで木村拓哉さん演じる主人公・桐沢祥吾が放つのはキラキラしたまぶしい光ではありません。月の、その陰りのある美しさに魅入ってしまうような光です。僕もまだ見たことのない光です──」と胸の高鳴りを告白。

 横地郁英ゼネラルプロデューサーも「木村拓哉さんと脚本・福田靖さんの強力なコンビによる新しいドラマが4月から木曜9時に登場します! 高校ボクシング部を舞台にしたこのドラマで、この春、新しい風を吹かせていきたいです。主人公のコーチ・桐沢はいろんなことが重なり、どん底にいますが、ボクシングというスポーツを通して、先生、生徒たちと激しくぶつかり合い、どこに向かっていくのか。いつまで経っても、落ち着くことができない今の時代だからこそ、泣き笑いがありながらも、見た後、元気が湧いてくるようなドラマを作っていきたいと思います。ぜひ毎週ご期待ください」と力を込めてアピールしている。


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