News ニュース

作曲家・万城目正の名曲と素顔に迫る! 美空ひばりと島倉千代子を世に出した秘策とは?2022/02/06

作曲家・万城目正の名曲と素顔に迫る! 美空ひばりと島倉千代子を世に出した秘策とは?

 BSテレ東では2月11日に「武田鉄矢の昭和は輝いていた 美空ひばり・島倉千代子を世に出した作曲家・万城目正 2時間スペシャル」(午後8:00)を放送。昭和の歌姫・美空ひばりと島倉千代子を世に送り出したといわれる作曲家・万城目正の名曲と素顔に迫る。

 母からバイオリンとオルガンの英才教育を受けた万城目は、音楽学校に通いながら、映画館で無声映画の音楽を演奏する楽士の仕事に没頭。彼はどのようにして楽士から作曲家へと転身したのか? 作曲家として生涯で260本を超える映画主題歌を手掛けており、その映画主題歌の中から「旅の夜風」や「純情二重奏」などを紹介する。また、万城目の戦後最初のヒット曲が「リンゴの唄」だ。この曲に込めた彼の思いとは? さらに、美空を一躍スターダムに押し上げた「悲しき口笛」「東京キッド」、島倉のデビュー曲「この世の花」を貴重映像とともに振り返る。

 番組では、スタジオゲストに万城目の門下生である歌手の青山和子、九条まり子を迎え、万城目の素顔や歌に対する教えを聞きながら、そのメロディーと、ヒットの要因を探る。

 青山は収録を終え、「この番組は以前から大変に楽しく、面白い番組でしたのでよく見ておりました。ほかではなかなかその人物のことを深く調べるような番組はありません。本当に珍しく貴重な番組だと思っております。これからも長く、長く、続けていただきたいと思っております」と番組の意義をアピール。

 九条は「番組の冒頭に明治時代の話をされた武田鉄矢さん。明治生まれの母からも聞いたことのない在りし日の日本の暮らしや、大正、昭和と万城目先生のたどってこられた人生に興味をひかれました。先生が幼い頃から音楽の英才教育を受け
ていらしたことも、初めて知りました」と語り、「万城目正音楽院で先生の心に沁みる哀愁あるメロディーに触れて、歌謡曲の素晴らしさを知ることができたこと、先生の歌でデビューできたことを今でも感謝しています」と思いをはせる。加えて、「当時のことを懐かしみながら、楽しく番組に参加させていただきました。青山和子さんと数十年ぶりにお会いできたのもうれしかったです」と喜んだ。 

 日本大学商学部の刑部芳則准教授は「映画と流行歌は大衆の娯楽の王者でした。その二大王者に橋を架けて活躍した作曲家が万城目正です。すれ違いラブロマンスの元祖といわれる映画『愛染かつら』シリーズからは大ヒット曲を連発し、映画『純情二重奏』で売り出した高峰三枝子には、ブルース、タンゴ、ルンバ、ボレロと多彩な楽曲を提供しています。また、美空ひばりや島倉千代子を大スターへと育てました。流行歌のセンスは抜群で、古賀政男、古関裕而、服部良一のよさを取り入れてヒットにつなげる希有な才能の持ち主でした。そういう意味で私は“流行歌作りの秀才”と呼んでいます。今回は、その世界を堪能していただければと思います」と見どころを明かしている。


この記事をシェアする


Copyright © TV Guide. All rights reserved.