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書籍「相米慎二という未来」が発売! 没後20年経っても色あせない相米慎二作品の魅力を、三浦友和、小泉今日子らキャスト&制作スタッフのインタビューを通じて描く2021/08/25

「相米慎二という未来」金原由佳、小林淳一/編

 「翔んだカップル」「セーラー服と機関銃」「台風クラブ」「ションベン・ライダー」などで知られる映画監督の相米慎二と、彼の作品を振り返る書籍「相米慎二という未来」が、9月8日に発売される。

 2021年9月9日は相米の没後20年にあたる。今年2月6~19日に東京・渋谷ユーロスペースで開催された「没後20年 作家主義 相米慎二」(全監督作品13本を上映)には、コロナ禍にもかかわらず連日多くの観客が映画館を訪れた。相米の回顧上映は過去2回(11年、13年)行われているが、今回の特長は若い観客の増加、とりわけ若い女性が数多く来場したこと。上映期間中にTwitterなどには、「こんなすごい映画が存在したのか」「今では不可能と思える演出の数々に心打たれた」など、これまで相米映画に触れたことのない若年層からの好意的な意見が多数寄せられた。

 本書では没後20年経っても色あせない相米作品の魅力を、キャストや制作スタッフへのインタビューを通じて描いていく。

「相米慎二という未来」金原由佳、小林淳一/編
「相米慎二という未来」金原由佳、小林淳一/編

【本書の構成】

(邂逅)
相米映画をリアルタイムで見ていない若年層に、今回初めて相米映画に触れて感じたことを聞く。また、かつてリアルタイム見た世代にあらためて相米ワールド全作品に触れてもらい、今感じたことを語ってもらう。
⇒インタビュー:唐田えりか板垣瑞生村上淳、土井裕泰、松居大悟

(巡礼)
相米映画の舞台となった数々のロケ地を巡礼する。
⇒「翔んだカップル」「セーラー服と機関銃」「東京上空いらっしゃいませ」ほか

(回想)
相米作品に出演したキャストらが作品を振り返る。それは単なる回想に留まらず、「今につなげるため」「映像の未来を生きるため」に相米作品をとらえ直す。
⇒インタビュー:三浦友和、大西結花、河合美智子、斉藤由貴牧瀬里穂佐藤浩市浅野忠信小泉今日子

(証言)
生前の相米慎二自身を、彼を支えたスタッフが振り返る。
⇒インタビュー:佐々木史朗(プロデューサー)、今村治子(記録)、榎戸耕史(助監督)、小川久美子(衣装)、小川富美夫(美術)、大友良英(音楽)ほか

「相米慎二という未来」金原由佳、小林淳一/編
「相米慎二という未来」金原由佳、小林淳一/編

【編者プロフィール】

金原由佳(きんばら ゆか) 
映画ジャーナリスト。兵庫県神戸市出身。関西学院大学卒業後、金融業界を経て映画業界に。約30年で1000人以上の映画監督や映画俳優のインタビューを実施。現在、「キネマ旬報」ほかの映画誌、劇場パンフレット、朝日新聞、「母の友」(福音館書店)などで映画評を執筆。著書に「ブロークン・ガール 美しくこわすガールたち」(フィルムアート社)、共著に「伝説の映画美術監督たち×種田陽平」(スペースシャワーネットワーク)。相米慎二没後20周年特集のトークイベントなど講演・司会も多数。


小林淳一(こばやし じゅんいち) 
編集者。東京都出身。立教大学卒業後、ぴあ株式会社に入社。「TVぴあ」「Weeklyぴあ」を経て、「Invitation」編集長に。ぴあ退社後、「東京カレンダー」編集長を務める。担当した書籍に「踊る大捜査線 THE MAGAZINE」「ケイゾク/雑誌」「雲のむこう、約束の場所 新海誠2002-2004」など。「女優美学」シリーズ編集長を務める。共著書に「SMAPとは何だったのか」がある。2021年2月に行われた特集上映「作家主義 相米慎二」を企画。現在、フリーで活動しつつ、カルチャーサイト「A PEOPLE」編集長を担当している。


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