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【東京オリンピックを振り返って】日本が獲得した金メダル数、メダル総数とも過去最多。“多様性を認め、尊重し合う”理想の追求はこれからも続く2021/08/09

 東京2020オリンピックで日本が獲得したメダルは、金27、銀14、銅17の計56個。金メダル数、メダル総数とも過去最多だった。

 メダリスト第1号および金メダリスト第1号は、開会式翌日の7月24日に行われた柔道で誕生した。女子48kg級の渡名喜風南が銀メダル、男子60kg級の髙藤直寿が金メダルを獲得。以降、“お家芸”柔道は期待通りにメダルを量産し、7日連続で日本に金メダルをもたらした。

 近年のオリンピックでは、前半は柔道、競泳、体操で日本勢が活躍して大会を盛り上げ、後半はレスリングがメダルを量産する、というのがおなじみのパターン。これは今大会も同じで、それに新競技でのメダルラッシュのニュースが加わった。

 また、バスケットボール女子代表が勝ち進んだことで、「レスリングも終わった閉会式直前に、団体球技の決勝を戦う日本チームを応援する」という珍しいパターンが経験できた。余談だが、1964年東京大会の閉会式前日には、女子バレーボール優勝決定試合が行われた。“東洋の魔女”日本とソ連による伝説の一戦である。

 開会式で聖火台に点火したのは、過去にメダルを獲得したオリンピアンではなく、現役テニスプレーヤーの大坂なおみだった。ハイチ系アメリカ人の父と日本人の間に日本で生まれ、幼少期にアメリカへ移住した“日本語より英語が得意な日本人”。黒人差別抗議活動へ取り組み、積極的にメッセージを発信するほか、今年5月には試合後の記者会見に出席しないことを宣言し、その後2018年からうつ状態だったことを告白して、話題を呼んだ。

 こうした大坂の言動は「日本人らしくない」と言われることもあるが、だからこそ多様性と調和を理念とする大会の象徴として選ばれたのだろう。また、体操女子で複数の金メダルが確実視されていたシモーネ・バイルズ(アメリカ)が「メンタルヘルス」を理由に競技を棄権したことをきっかけに、選手の心の健康がクローズアップされた大会でもあり、大坂の告白もあらためて取り上げられた。

 プレーヤーとしての大坂は、女子シングルス3回戦で敗れ、「大会の象徴が金メダルに輝く」という理想のストーリーは完成しなかった。多様性を認め、尊重し合うという理想は簡単には実現されない、ということの暗喩なのかもしれないが、大坂が次の大会で勝利を目指すように、理想がある限り、その追求も続けられるべきだろう。

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