スペシャルインタビュー

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「冬芽の人」で、鈴木京香と事件の真相を追う瀬戸康史を直撃!
「謎解きは好きだけど、ピュアだからすぐだまされちゃう(笑)」

 テレビ東京系にて、3週連続で放送するドラマ特別企画の第2弾である、大沢在昌サスペンス「冬芽の人」。殺人事件の捜査中に同僚を死なせてしまい、罪の意識から刑事を辞めて心を閉ざして生きてきたヒロイン・牧しずり(鈴木京香)が、守るべきもののために再度立ち上がり、人生を取り戻していく姿を描きます。今回、しずりの同僚の息子で、しずりと一緒に事件を追う仲本岬人役を演じる瀬戸康史さんを直撃!役柄についてや、ドラマのテーマの中のひとつである年の差恋愛、またプライベートな質問までさまざまな話をお伺いしてきました!

──今回、テレビ東京のドラマに久々に出演された感想をお聞かせください。

僕は、10代の頃に「おはスタ」に出演させてもらっていましたし、一番最初にドラマに出させていただいたのもテレビ東京さんの深夜ドラマ「ロケットボーイズ」だったんですね。だから、またこうして呼んでいただけたのがすごく嬉しいです。ただ、現在は移転されて場所が変わってしまったので、びっくりしてちょっと寂しかったですね。すごく思い入れのあるテレビ局というイメージです。

──ドラマの台本を読まれた時の感想を教えていただけますか?

僕は、よく年の差がある恋愛をする役を演じさせていただいて、いつも『難しいなあ』と思いながら演じていたんですけど、今回もそうでしたね。だから、ただのサスペンスや刑事ものではない、もう少し深い所に踏み込んだ作品だなと思いましたね。謎は解けていくんだけど、自分の気持ちの中のもやもやするものがどんどん膨らんでいくという所がおもしろいと感じました。

──撮影する前と撮影した後で岬人に対する印象は変わりましたか?

そんなに変化はなかったんですけど、ものすごく純粋で、自分の気持ちや思いに正直な人なんだなあと感じましたね。思っていることを、行動に移したり言葉に出せる人なんだなと。それは若いからなのか、それとも岬人の性格なのか、いろいろあると思うんですけど。僕はなかなか言葉に出したり、行動に移したりというのが苦手なタイプなので、羨ましいなと思う部分はありましたね。

──自分と真反対の役柄を演じるのは難しかったのではないですか?

そこまで真反対というわけでもなかったですかね。いつも役を演じる上で、あまり自分と遠ざけたくないと考えています。例えば、殺人をおかしてしまう役だったとしても、自分の性格にはそういう狂気的な部分もおそらくあるでしょうし、岬人みたいな、自分で純粋というのも恥ずかしいですけど(笑)、そういうピュアな部分もあるでしょうし。だから、ポイントがあってそこをぐーっと広げていくイメージですかね。ちょっと言葉で言うのは難しいんですけど。だから、せりふだけ頭に入れていって、そこでどういう気持ちが生まれるのかというのは、京香さんと対面してからつくっていくようなイメージで現場に臨んでいました。いつもあまり固めすぎないようにしているんですけど、今回は特にそんな感じでしたね。

──現場に行かれて、実際に京香さんと対面されるタイミングで役をつくられていたんですね。

そうですね!京香さんが目線を合わせてくれるだけでもちょっと違いますし、見てくれなければ僕がちょっと前のめりになってみたりとか、そういうことなのかなと思いました。

──そのようにすり合わせていく中で、現場で初めてお会いになった第一印象から、クランクアップするまでで京香さんの印象はどのように変わりましたか?

役柄のイメージかもしれないですけど、お会いするまでは、それこそしずりさんみたいな雰囲気であまりお話しできないんじゃないかなと感じていました。でも、実際はすごく柔らかい人でしたね。しずりさんという役は、周囲の人に対して心を閉ざしている役なので、岬人にも距離をとってしまうんですけど、京香さん自身はどんどん柔らかくしてくれて、優しく包み込んでくださる方だなあという印象に変わりましたね。僕は、ドラマの撮影と舞台の本番がかぶっていたんですけど、スタッフの方のことはもちろん僕のことも気遣ってくださっていたので、まわりがすごく見えている方だなあと感じました。

──撮影は、雪の降る寒い時期だったようですね。

僕がたまに『寒い~!寒い~!』って言ってたら、京香さんが『頑張ろうね~!』って言ってくれて(笑)。でも京香さん自身はあまり『寒い』って言われなかったので、それに気づいてからは僕も我慢していました(笑)。撮影の時は、体を温めるためにゆずしょうがをすごく飲んでいましたね。

──撮影で一番印象に残っているシーンを教えてください。

僕がタクシーを追いかけるシーンですね。身体的にものすごくしんどかったですね。車を走って追いかけるという(笑)。結構な距離を走ったので、そういった意味では大変でしたね。あとは、しずりと岬人が、お互いがお互いを探って、距離が縮まったり広がったりするその掛け合いが毎回すごく楽しかったですね。

──岬人を演じる上で、意識されたりこだわられていた部分がございましたら、教えていただけますか?

しずりを見る眼差しですね。その眼差しによって、しずりの心が揺れたり変化したりするので、そこを大切に、丁寧に演じました。せりふを言う前や、言った後の視線の雰囲気を見て欲しいです。そこが使われていればですけど(笑)。ドラマでは、最初に喫茶店でお互い自己紹介をするんですね。岬人が純粋な眼差しで「お父さんのことを教えてください!」とお願いするシーンから、しずりの動かなかった心が少しずつ揺れていくんですよね。そういうシーンを演じると、人の眼ってすごくエネルギーを持っているなあって感じます。言葉を交わさなくても、すごく伝わりますよね。眼から入ってくる情報ってものすごく多いですからね。だから、時々眼をつむりたくなる時もやっぱりあります。もう何も見たくない、情報を入れたくないみたいな(笑)。しずりはそんな感じなのかな。そういう所も含めて、楽しんでもらいたいですね。

──ドラマの中で、岬人は謎を解くべく積極的に行動しますが、瀬戸さんご自身は謎解きは得意ですか?

謎解きは好きです。でも、普段謎を解く機会がないですからね(笑)。サスペンスとか、アガサ・クリスティの作品が好きです。特にアガサ・クリスティなんて、全員犯人だったってこともありますし・・・全然解けないですからね(笑)。こっちも思考しながら読んだりします。

──瀬戸さんの推理は当たっているんですか?

なかなか当たらないですね。もしかしたら人を見る目が無いのかな(笑)。すぐだまされちゃうタイプかもしれないです。そういう意味ではピュアかもしれないですね(笑)。

──ドラマでは年の差がある恋愛が展開されますが、瀬戸さんご自身は年の差恋愛についてどんなイメージを持たれていますか?

若い頃は・・・まあ、今も28歳で若いっちゃ若いんですけど(笑)、もっと若い頃はイメージできないと思ってましたし、自分の中の年齢的なストライクゾーンは、ものすごく狭かったです。でも年をとるにつれて、その考えは変わってきました。女性はものすごく年齢を気にしますけど、男性は女性が気にしているほどそんなに気にはしていないと思うんですよね。だから、ものすごく単純で気があう人だったら良いんじゃないかなと思います。親よりも年上じゃなければ良いんじゃないかな(笑)。

──年齢が自分より年上の方も恋愛対象に入りますか?

僕は全然入りますね。まわりには年上の女性のスタッフの方も多いんですけど、そういう人たちとも普通に話せますし、そういう年齢になってきたというのもあるんでしょうね。今までは、年上の方って『お姉さん』というイメージがあったんですけど、今は女性としてみている自分がいますね。いろんな経験をして余裕がある部分などはとても魅力に感じます。

──瀬戸さんのストレス発散方法を教えてください。

昔からなんですけど、ストレスっていうものがあまりないんです。感じてないだけなのかもしれないですけど(笑)。役者って、こういう取材や、せりふを言うというように表現することで発散されているんだと思うんですよね。なので、あまりストレスがたまったりしないのかなって思いますね。僕は取材の時間は割と息抜きになっています。

──ありがたいです!

いやいや、こちらこそです(笑)。リラックスできるタイミングになっていますね。あとは体を動かしたり・・・特別何かをやっているっていうのは無いですかね。

──瀬戸さん、昔からずっと変わらずかっこいいじゃないですか?

それ、僕なんて言えばいいんですか!(笑) 「そうですね~」とか言えないですよ!!(笑)

──そのかっこよさを保つ秘訣などがございましたら・・・

いやいやいや、ないですよ!!(笑) う~ん、なんですかねぇ・・・でも、見られているっていう意識はあるので、それじゃないですかねぇ? あと、筋トレはやっていますね。家やジムで、2時間くらいやってます。体の左右・前後の筋肉バランスが悪いので、そこを直したりしていますね。それぐらいですね(笑)。

──では、最後に、視聴者の方へメッセージをお願いします!

ドラマの放送がある4月は、スタートというイメージがものすごく強くて、ちょうど何かを始めるきっかけだったり、学生だったら新学期が始まる時期ですよね。今作は、しずりさんがずっと立ち止まっていた所から、事件を解きながら一歩踏み出す作品になっているので、そういう勇気みたいなものを視聴者の皆さんに与えられたらなと思います。 あとは、サスペンスや恋愛などさまざまな要素が詰まっているので、そういった部分も含めて楽しんでもらいたいですね!

 記者の無茶な質問も含め、一問一問じっくり考えて丁寧に答えてくださった瀬戸さん。時には冗談を言って笑わせてくれるなど、紳士な一面も垣間見れました。瀬戸さんが言われていた“岬人の目線”に注目しながら、ドラマ「冬芽の人」を見て、春を素敵にスタートしてみてはいかがでしょうか?

Interview=鬼木優華(テレビ東京担当記者)

【プロフィール】

瀬戸 康史(せと こうじ) 
1988年5月18日生まれ。福岡県出身。 
NHK大河ドラマ「花燃ゆ」、舞台「マーキュリー・ファー」、主演映画「合葬」など。最近では、NHK BSプレミアム「幕末グルメ ブシメシ!」(主演)、舞台「遠野物語・奇ッ怪 其ノ参」、「陥没」に出演し、その演技力が観客を魅了した。2017年は映画「ミックス。」と10月に舞台「関数ドミノ」(作 前川知大・演出 寺十吾)への出演が発表されている。

【番組情報】

ドラマ特別企画 
大沢在昌サスペンス「冬芽の人」 
テレビ東京系 
4月5日(水)午後9:00~11:08

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