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「秘密の間柄」チャ・ソンヒョン×チャ・ジョンウ×キム・ホヨンが作品への愛を語る2026/04/11 12:00

「秘密の間柄」チャ・ソンヒョン×チャ・ジョンウ×キム・ホヨンが作品への愛を語る

 累計1.7億PVを突破したKAKAO WEBTOONが原作の韓国BLドラマ「秘密の間柄」が、FODで独占配信中。ドラマの人気も高く、FODにおける2025年上半期アジアドラマランキングで1位を記録する大ヒットとなっている。

 名門大学を卒業し、周囲からは順風満帆に見えながらも、実際には家族の借金を背負い、幼い妹を支えながら懸命に生きる青年・ダオン(キム・ジュンソ)。そんな彼の前に現れるのが、真っすぐな優しさで寄り添う同僚・ソンヒョン、激しい独占欲を隠さず迫る上司・スヒョン、そして長い時間を共にしながら本心を見せない先輩・ジェミンという3人の男たちだ。

 それぞれがダオンとの“秘密の間柄”を抱えながら距離を縮めていく本作は、甘さだけでは終わらない。癒やしにも執着にも見える感情、優しさと計算高さが同居する駆け引き、そして4人の揺れ動く関係性が大きな見どころになっている。今回は、ダオンを取り巻く3人、ソンヒョン役のチャ・ソンヒョン、スヒョン役のチャ・ジョンウ、そして謎めいた先輩・ジェミン役のキム・ホヨンに、本作への思いや役作り、撮影の裏側について話を聞いた。

――「秘密の間柄」では三者三様の愛のかたちが描かれていますが、まずはそれぞれの役を演じることになった経緯を教えてください。

チャ・ソンヒョン 「オーディションを受けてこの役をやることになりました。台本を受け取った時にソンヒョン、スヒョン、ジェミンと候補はあったんですが、自分はソンヒョンというキャラクターが完全に自分だと思ったんです。だから監督に聞かれた時もソンヒョンだけをずっと主張して受けました」

チャ・ジョンウ 「役をいくつか提示してもらった中で、スヒョンが自分とある程度重なる部分があると感じました。自分はどちらかというと男らしいタイプだと思っているので、迫力があって男らしいキャラクターに挑戦してみたいと思い、時計や眼鏡など小道具を使って、できる限りスヒョンに近い状態でオーディションに臨みました」

キム・ホヨン 「最初はソンヒョン役としてオーディションを受けに行ったんですが、演じてみると監督の反応が少しあいまいで。『ソンヒョンっぽさはあるけれど、どこか満たされない』といった印象だったんです。その時に監督からジェミンの台本を渡されて『一度読んでみて』と言われました。もともとジェミンという人物も自分の中にある面で表現できそうだと感じていたので演じてみたところ、ソンヒョンの時よりも反応が良く、そのままキャスティングされました」

「秘密の間柄」チャ・ソンヒョン×チャ・ジョンウ×キム・ホヨンが作品への愛を語る

――ソンヒョン以外の2人は、愛し方の強さや本心の見えにくさなど、日常では簡単に理解しきれない側面もあるキャラクターだと思います。それぞれどのように役と向き合い、どんな部分を大切に演じていましたか?

キム・ホヨン 「ジェミンはとても二面性のある人物で、最初に台本を読んだ時は理解が難しかったです。『人はここまで別人のように振る舞えるのか』と感じました。ただ、人は誰でも別の顔を持っていると思うので、その部分を自分の中で極端に広げながら役を作っていきました。脚本家や監督からのサポートも大きくて、『このキャラクターは感情を完全に排除する方向で演じてほしい』と言われたことが、大きな指針になりました」

チャ・ジョンウ 「スヒョンは幼い頃から父親に抑圧されて育ったことで、欠乏している部分がとても多い人物です。自分が持てなかったものへの怒りと、過剰とも言える愛情表現が同時にあるキャラクターだと思っています。だから、ただ感情的に怒るのではなく、それが愛情の一つの表現であることをどう伝えるかを常に考えていました。監督からも『怒りには種類がある。その深さを考えてみて』と言われて、そのニュアンスを意識しながら演じていました」

チャ・ソンヒョン 「ソンヒョンは自分と性格がとても似ているので、表現自体はそこまで難しくはありませんでした。ただ正直、スヒョンやジェミンのような“カッコいい演技”にも挑戦してみたい気持ちはありました(笑)。でも監督からは『常に日差しのような存在でいなければならない。カッコよく見せようとしてはいけない』と言われて。そのバランスがすごく難しく、『このシーンをどうすればもっと自然に、日差しのように見せられるんだろう』と悩むことも多かったです。監督や脚本家の方々と何度も話し合いながら作っていきました」

――ホヨンさんとジョンウさんから見ても、ソンヒョンのキャラクターとご本人は重なりますか?

キム・ホヨン&チャ・ジョンウ 「完全に重なります!」

――それぞれ強い個性を持つキャラクターですが、ご自身はどの人物に一番近いと感じていますか?

キム・ホヨン 「自分はソンヒョンに近い方かなと思っています。ただ、ソンヒョンほど本当に日差しみたいな人間かというと、そこまでではないかもしれません。半分ぐらいの、少し日差しが薄い日のような(笑)。でも、いい人ではあると思います」

チャ・ソンヒョン 「ホヨンさんは本当に後輩の面倒見がよくて、ジョンウのことも僕のこともすごくかわいがってくれるので、本当に日差しみたいな人ですね」

チャ・ジョンウ 「ソンヒョンって、すごく近づきやすいキャラクターじゃないですか。僕たちにとってもホヨンさんは自然と距離を縮められる人なので、合っていると思います。自分自身はダオンに近いかなと思っています。ダオンは、自分を好きでいてくれる人にはとことん情を注ぐけれど、違うと思ったら切り捨ててすぐに距離を取るタイプで、未練もあまり残さない。その部分は自分にも重なるところがあります」

チャ・ソンヒョン 「僕は先ほどソンヒョンに近いとお話ししましたが、スヒョンの男らしい部分も自分の中にはあると思うので、スヒョンにも近いのかなと思いました」

「秘密の間柄」チャ・ソンヒョン×チャ・ジョンウ×キム・ホヨンが作品への愛を語る

――劇中ではチョン・ダオンを巡る強烈なライバル関係が描かれていますが、撮影していない時間はどのような雰囲気でしたか? 印象に残っているエピソードを教えてください。

チャ・ソンヒョン 「雰囲気は『良くなかった』……と言うのは冗談です(笑)。本当に信じられないくらい仲良くなれました。ホヨン兄さんとはシーンが重ならなかったので現場で会う機会は多くなかったんですが、それでもみんなで楽しく過ごしていました」

チャ・ジョンウ 「僕は初めての作品ということもあって、関係を最後までうまく保てるか少し不安もあったんですが、監督が自然と仲良くなれるような環境を作ってくださいました。例えば胸ぐらをつかむシーンの後に『大丈夫?』と声をかけてくれたり、演技中にも気にかけてくれたりして、すごくいい雰囲気が生まれていたと思います」

キム・ホヨン 「ライバル関係ではありましたが、台本リーディング(本読み)の前からみんなで集まって練習していたので、最初から信頼関係ができていました。撮影の合間も笑いながら過ごすことが多くて。特にジョンウさんとは一緒のシーンが多かったので、別に練習室を借りて練習していたほど、長い時間を一緒に過ごしていました」

チャ・ソンヒョン 「僕は? 僕は思い出ないの?」

キム・ホヨン 「最後にナイフで刺せたし、良かったんじゃない(笑)」

――本作の魅力について、ストーリーやキャラクター同士の関係性も含めて紹介してください。

チャ・ソンヒョン 「このドラマは、攻めが3人、受けが1人という構図が大きなポイントであり、魅力でもあると思います。3人の攻めが1人の受けに向けて抱く執着や、奪い合うようなライバル関係がしっかり描かれているところが面白いです」

チャ・ジョンウ 「そこに加えて、ダオンを手に入れるために相手を利用するような駆け引きも描かれています。誰がより緻密に計算してダオンを手に入れるのか、それぞれの思惑が交錯するところが、この作品の大きな見どころになっていると思います」

キム・ホヨン 「それぞれの関係性がしっかり描かれているので、単に思いをぶつけ合うだけではなく、さまざまなアプローチが見られるのも魅力です。例えば、スヒョンは嵐のような激しい愛でダオンを揺さぶり、ソンヒョンは癒やしの存在として寄り添う。一方で、ジェミンとスヒョンは緻密な計算をもとに動くなど、単純なロマンスにとどまらない多層的な人間関係が描かれている点が印象的でした」

――劇中ではネクタイを結ぶシーンやバックハグなど、胸キュンシーンも数多く登場しますが、台本を読んで印象に残ったシーンや、ときめいた場面はありますか?

チャ・ジョンウ 「誰もスヒョンのシーンを選ばない気がするので、自分のシーンを(笑)。ダオンのアパートに入ってキスをするシーンがあるんですが、実際に映像で見た時に『これは結構ときめくな』と思いました」

チャ・ソンヒョン 「ソンヒョンとダオンのシーンで、ダオンの家で生クリームを鼻と首につける場面ですね。その空間も含めて、本当に恋人同士が過ごしているような自然さがあって。日常の中にある特別な瞬間が感じられて、とても印象に残っています」

キム・ホヨン 「誰もジェミンのシーンを選ばなかったので自分で選びます(笑)。ダオンと2人で行ったレストランでスヒョンの話題が出た後、酔ったダオンが花壇に座って『(スヒョンに)会わないで』と言うシーンがあるんですが、それに対して『会わないよ、心配するな』と返す場面がすごく印象的でした。あの一言にときめきを感じましたね」

――それぞれの役柄で「ここだけは絶対見逃さないで」というシーンを挙げるなら?

チャ・ソンヒョン 「ファンの反応が一番大きかったのは、最終話の生クリームキスのシーンだと思います。反響も大きかったので、ぜひ見ていただきたいです」

チャ・ジョンウ 「序盤に出てくる、スヒョンとダオンが図書館で幸せに過ごした大学時代のシーンです。あのシーンを見ると、きっとフワッとした温かい気持ちになると思うんですが、あの頃の幸せを覚えておいてから後半を見ると、ちょうどそこでガラッと反転するので、ぜひ見ていただきたいです」

キム・ホヨン 「序盤にあんなに多情で完璧に見えた人物が、最後にすべての謀略がバレてダオンの前で崩れ落ちるシーン。ギャップがすごいので、絶対に見逃してほしくないです」

――劇中では、ダオンは愛する人のそばにいるという結末を迎えましたが、それぞれのキャラクターがこの先どのように過ごしているといいなと思いますか?

キム・ホヨン 「ジェミンは最終話で、これまで積み重ねてきた謀略がすべて明るみに出て、ダオンにとても苦しい思いをさせてしまいました。その経験を経て、精神的な部分も乗り越え、ダオンのこともきちんと手放して、今度は健やかな愛を築いていてくれたらうれしいです。幸せに暮らしていてほしいですね」

チャ・ジョンウ 「スヒョンにはアメリカに行って幸せに暮らしてほしいと思っていたんですが、時間が経ってあらためて考えると、まずは自分の怒りをコントロールする術を学ぶことが必要だと思いました。それさえ乗り越えられれば、スヒョンはダオンを手に入れることができる人物だと思うので。だから、簡単には諦めずにいてほしいですね。あの性格なら、きっと諦められないと思いますし(笑)」

チャ・ソンヒョン 「ソンヒョンとダオンは、きっとこれからも、100年でもそれ以上でも、ずっと幸せに暮らしていると思います」

「秘密の間柄」チャ・ソンヒョン×チャ・ジョンウ×キム・ホヨンが作品への愛を語る

――本作は世界14か国で1位を獲得するなど大きな反響を呼びましたが、印象に残っているファンの声や出来事をお話しください。

キム・ホヨン 「たくさんの愛をいただいたので、自分でもSNSをよくチェックしているのですが、その中で特に印象に残っているのが、『シン・ジェミン(ジェミンのフルネーム)、完全に神がかっていた』という評価です。『シン』は韓国語で『神』という意味もあるので、“神レベルだった”というふうに受け取って、とてもうれしかったですね」

チャ・ジョンウ 「(韓国発の配信サービス)WATCHAと日本のFOD、その他の国で配信されたのですが、配信直後に1位を獲得して。配信サービスで自分の作品が1位になることがずっと夢だったので、その瞬間は自分にとって大きな喜びであり、誇りに思える出来事でした」

チャ・ソンヒョン 「この作品の放送前と後で、自分の環境も大きく変わりましたが、それでもいただいた愛に対する感謝の気持ちはずっと変わりません。今でも新鮮な気持ちで受け止めていますし、こんなにも愛していただいていいのかと思うほど、本当にありがたいと感じています」

――最後に、日本でも多くのファンを持つドラマ「秘密の間柄」は、皆さんの俳優人生にとってどんな作品になりましたか?

キム・ホヨン 「さまざまな役割を経験することができて、自分自身の成長を実感できた作品でした。また、そうした姿をお見せすることでファンの方々に愛していただけたことも含めて、とても大切な1作になりました」

チャ・ジョンウ 「俳優として大きなチャンスをいただいた作品でしたし、自分がずっと演じてみたいと思っていた役でもありました。すてきな先輩方と一緒に作品に向き合えたことも含めて、とても貴重な経験になりました」

チャ・ソンヒョン 「これまでにも演技の経験はありましたが、この作品は自分にとって本当に忘れられない作品になりました。これから先もずっと心に残り続ける、自分の存在を確かにしてくれた作品だと思っています」

【プロフィール】
チャ・ソンヒョン

1999年10月16日生まれ。韓国出身。ドラマ「私は堂々とシンデレラを夢見る」(2024年)などに出演。

チャ・ジョンウ
2002年10月25日生まれ。韓国出身。実兄であるチュ・ヨンウが主演するドラマ「オク氏夫人伝 -偽りの身分 真実の人生-」(24年)に出演し話題に。

キム・ホヨン
1997年11月1日生まれ。韓国出身。主な出演作はドラマ「ブランディングイン聖水洞」(24年)ほか。

【コンテンツ情報】
秘密の間柄」(全8話)

FOD
独占配信中

「秘密の間柄」チャ・ソンヒョン×チャ・ジョンウ×キム・ホヨンが作品への愛を語る

取材・文/斉藤和美 撮影/蓮尾美智子

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