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「ハリー・パーマー 国際諜報局」ジョー・コールが語る大物俳優との共演2022/05/24

 「007」へのアンチテーゼ的な主人公を描いたスパイ小説「イプクレス・ファイル」を、マイケル・ケイン主演で映画化した「国際諜報局」以来57年ぶりに映像化。頭脳明晰(めいせき)で料理好きな労働者階級出身のハリー・パーマーを演じるのは、ドラマ「ピーキー・ブラインダーズ」でシェルビー家の三男・ジョン役で強烈なインパクトを残したジョー・コール。

── ハリーを演じようと思ったのはなぜですか?

「ハリー・パーマーは反ボンドのアイコン的なキャラクターです。この役を受ける前、実はハリーのことをよく知らなかったのですが、映画を見て彼の魅力に取りつかれました。伝説的なキャラクターですよね。自分とは違う人物を演じることができる、本当に素晴らしい機会だと思いました。でももしかしたら、僕自身と共通する部分もあるのかもしれません。役者として、このキャラクターがもつ陰影にとても引かれました。本作の舞台となる時代について調べ、脚本をコツコツと読み込みました。そして、撮影現場に入ったら、あまり自分を縛らず、ただただ自由にやりました。

── ハリーはどんな人物ですか?

「ハリーは労働者階級のイギリス陸軍軍曹で、ベルリンで兵役に就いていました。西側と東側の冷戦時代に、密輸品やそのほかあらゆるものを扱っていたんです。彼は非常に知的で、魅力的で、ある面では間違った時代に生まれてしまったような人物です。真面目な外見とは裏腹に、自分に自信があって気取ったところがある。ハリーはユーモアを武器のように使います。嫌みではなく、遊び心があるんです。でもその底流にあるのは、“君も僕も分かってるよな。僕らは大きなゲームの中の駒に過ぎないのさ”ってこと。ハリーは僕の祖父を少し思い出させてくれて、親近感が湧きます」

── ほかのキャストとの共演はいかがでしたか?

「こんなにいい役者たちと一緒に仕事ができるのはうれしいことです。僕は俳優としてできるだけ自由でありたいと思っています。ルーシー・ボイントン、トム・ホランダー、アシュリー・トーマスらと一緒に仕事ができて素晴らしいことは、決して自分の予想通りにいかないということ。ただ瞬発的に相手の演技に反応し、真実を伝えようとするしかないのです」

── トム・ホランダー演じる特別諜報機関のドルビーと初めて会うシーンは緊張しましたか?

「ドルビーが訪ねて来る最初のシーンで、僕はハリーを少し生意気に演じようと思ったんです。でも、トムは見抜くだろうなって、現場に入って思いました。彼は経験豊富な俳優ですから、僕にできることはただ一つ、できる限り自分に正直になることでした。そうしないと、トムは僕が偽っていると感じてしまうだろうと思ったんです。大物たちと一緒に仕事をすると、違うレベルの信ぴょう性を得ることができるんですよね」

── 撮影はいかがでしたか?

「リバプールと北西部で、素晴らしいスタッフに恵まれました。撮影は美しい建築物やクールな街並み、カントリーハウスなどのロケ地。ロックダウンの真っただ中でしたが、そこでの撮影はいい経験になりました。また、クロアチアは今ではお気に入りの国の一つになりました。クロアチアはさまざまな場所に変身するんです。その地形や風景は信じられないほどで、すべてがそろっている場所でした。さまざまな建築物を撮影することができて、このドラマに国際的な香りをもたらしてくれたと思います。クロアチアは、ヘルシンキ、ベイルート、太平洋のシーンのロケ地にもなったんです。穏やかな天候も重要なポイントでした」

── 印象深いシーンは?

「セットやプロダクションデザインを見て回ることが多かったのですが、1963年にタイムスリップしたような感覚になります。ハリーがベルリンの壁を越えて、東から西に移動するシーンはとても印象的でした。クロアチアに通りや壁、兵士のいる小屋など素晴らしいセットが組まれました。その中を僕が軍の車両を運転してる…特別な瞬間でした」

【プロフィール】

ジョー・コール(Joe Cole) 
1988年11月28日生まれ。英・ロンドン出身。「ピーキー・ブラインダーズ」(2013~22年)で注目され、映画「きみへの距離、1万キロ」「暁に祈れ」(ともに17年)、「氷がすべてを隔てても」(22年)などに出演。

【放送情報】

「ハリー・パーマー 国際諜報局」(全6話) 
スターチャンネル1 
6月7日スタート 
火曜 午後11:00~深夜0:00ほか(字幕) ※6月5日に第1話先行無料放送

スターチャンネル3 
6月9日スタート 
木曜 午後10:00~11:00ほか(吹き替え) ※30日は午後10:00~11:10

1963年ロンドン。陸軍軍曹のハリー・パーマー(ジョー・コール)は軍法違反を犯し服役中。そんな中、特別諜報機関のドルビー(トム・ホランダー)が、ある誘拐事件に関わった男の情報提供を求め、ハリーに接触してくる。



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