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萩原利久「救命病棟24時」でZ世代の医師役に共感「難しい方を避けたくなる」2026/10/26 05:30

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萩原利久「救命病棟24時」でZ世代の医師役に共感「難しい方を避けたくなる」

 フジテレビ系では、江口洋介と松嶋菜々子がダブル主演を務める「救命病棟24時」(月曜午後9:00)を放送中。

 1999年に誕生した「救命病棟24時」は、救命救急の現場で命に向き合う医師や看護師たちの姿を描く医療ドラマ。2013年の第5シリーズ以来、13年ぶりの復活を遂げる本作では「働き方改革」や「世代間の違い」、「次世代の成長」、「命の選択」など現代の医療にまつわるトピックがテーマになる。

 そんな第6シリーズで、専攻医2年目・天野智也を萩原利久が演じる。「救命病棟24時」と“同い年”でもある萩原に、天野という役への向き合い方や、自身初の本格医療ドラマとなる撮影現場でのエピソードについて話を聞いた。

「救命病棟24時」と同い年。長く愛される作品への出演に喜び

萩原利久「救命病棟24時」でZ世代の医師役に共感「難しい方を避けたくなる」

──本作と萩原さんは共に1999年生まれですが、同い年の作品に出演することについて、改めて心境をお聞かせください。

「自分と同い年のドラマに出演する機会なんて、なかなか経験できないことなので光栄です。前回から13年が経ち、新たなシリーズを放送することが発表された時のSNSなどの反響を見ても、こんなに楽しみにしている方がたくさんいらっしゃるんだなと驚きました。これだけ多くの方に支持されている作品に参加できること自体うれしいですし、さらに同い年ということで縁を感じています」

──ご自身の周りでも反響の大きさは感じられていますか?

「学校の先生からも連絡がきました! そういったところも含めて、いつもとは違う反響をいただいています」

──多くのファンに愛されている作品だからこそのプレッシャーはありましたか?

「全くないわけではないです。でも、江口さんや松嶋さんをはじめ、これまで長く作品に携わってこられた大先輩方がいらっしゃるので、その背中を追いかけていけばプレッシャーともうまく向き合っていけるのではないかなと考えています」

天野の「難しい方を避けたくなる」という感覚には共感も

萩原利久「救命病棟24時」でZ世代の医師役に共感「難しい方を避けたくなる」

──萩原さんから見た天野の人物像とは?

「成績もそれほど悪くなく、仕事もそつなくこなせるタイプ。それがゆえに、怒られないように仕事をしているようなところがあります」

──天野という役への向き合い方について教えてください。

「今夜放送の第3話は天野にとってターニングポイントとなる回です。第2話まではキャラクターを説明する意味もあって、『Z世代はこうだよね』と、どちらかというとマイナスに捉えられがちな部分が見えるように演じました」

──では、表情やセリフの言い方などで意識していることはありますか?

「“軽さ”を意識しています。飄々(ひょうひょう)としているというか、誰と話していても気負いすぎず振る舞う。医局のシーンではそれぞれのキャラクターもはっきりと出るので、天野の身のこなしも軽くするようにしています」

──同世代の萩原さんは、共感できることも多いのでしょうか?

「責任を背負いたくないという気持ちや争いごとを好まないところは、分からなくはないです。目の前に『こうすればできる』という明確な道があれば難しい方を避けたくなるのは、僕も人生の中で経験したことがあります。ただ、天野の場合はその選択が命に直結してしまうので、同じ尺度で考えることはできないですね」

萩原利久「救命病棟24時」でZ世代の医師役に共感「難しい方を避けたくなる」

──そんな天野の魅力に感じる部分とは?

「コミュニケーション能力は低くないので、誰とでもフラットに会話をしている印象があります。ただ、向上心や欲がなくて、場合によっては中身がない人間のように見えてしまうかも……。撮影が進むにつれて天野の新しい一面が見えてきているので、最近は『普通にいい人なんじゃない?』と思っています(笑)」

──プライベートではジムに通っている場面も見られますが……。

「真剣に通っているというより、本当にただ行っている“だけ”。研修医の長良達平(中山翔貴)とジムに行くシーンがあるのですが、本気の長良と違って、天野は筋肉を鍛えに行く人の格好をしていません(笑)」

──病院外のシーンで、パーソナルな部分が見えるのも面白いですね。

「医療ドラマだからといって病院の中だけではなく、外でのキャラクターもしっかり描かれているのも面白さかなと。人間としてのリアルさや厚みが出ますし、長良との関係性も、医局で話している時とはまた違って見える。オンとオフの両方を演じられるのはありがたいです」

医療シーンは「みんなで一緒に乗り越えていく感覚」

萩原利久「救命病棟24時」でZ世代の医師役に共感「難しい方を避けたくなる」

──手術シーンなど、本格的な医療シーンの撮影はどのように臨みましたか。

「医療台本というものを初めて見たのですが、通常の台本よりもさらに細かく書かれていて分厚いんです。文字を見ただけではなかなか理解できないことも多いので、医療リハーサルなどで皆さんとひとつ、ひとつ丁寧に作っていく作業をしています」

──救命ならではの難しさも?

「全員が連携して進めなければいけないので、チームワークが欠かせません。リハーサルがあるおかげで、普段以上にコミュニケーションを密に取れています。自然と会話が増えて、いい方向に進んでいるなと。もちろん難しさもありますが、みんなで一緒に乗り越えていける感覚の方が強いので、毎日楽しく撮影ができています」

主演の江口・松嶋に感謝「自然と意見が言える環境」

萩原利久「救命病棟24時」でZ世代の医師役に共感「難しい方を避けたくなる」

──主演の江口さんとは初共演、松嶋さんとは映画「ミステリと言う勿れ」(23年)以来の共演となりますが、改めてお二人の印象をお聞かせください。

「松嶋さんご自身の印象は変わらないのですが、天野にとっては組織の先輩にあたるので、以前とは異なる関係性ですね。江口さんは、すごくかっこいいです。初めてお会いした時は、思わず『本物だ!』って(笑)。お二人が主演として現場を引っ張りつつ、僕ら若手を含めたいろんな人がチャレンジしやすい環境を作ってくださっています」

──“チャレンジしやすい環境”とは具体的にどのようなものでしょうか?

「やりづらいところや気になるところがあっても、“勇気を出さなければ言えない”という雰囲気ではなく、自然と意見が言える。これだけ幅広い世代の方が一緒に仕事する中では、とてもありがたいことだと感じています」

現場では「先に帰るゲーム」が流行中!?

萩原利久「救命病棟24時」でZ世代の医師役に共感「難しい方を避けたくなる」

──お話を聞いていると撮影現場の雰囲気はとても良さそうですね。

「明るい現場ですね。会話もすごく多いです」

──どのような話題で盛り上がっていますか?

「基本的にはたわいもない雑談ばかりしていますが、なんでもない会話ができるということ=(イコール)いい現場だと思っていて。世代を問わず、皆さんと気軽に雑談しています」

──ちなみに、皆さんの間で流行していることがあれば教えてください。

「最近は、“先に帰るゲーム”(?)みたいなことがはやっています」

──ゲームの説明をお願いします(笑)。

「医療シーンで処置を担当する人は撮影が長くなるので、毎日誰かしらが最後まで残ることになるのですが、早く撮影が終わった人をみんなで引き止めるんです。『まだみんなやっているのに、もう帰るんですか?』って、とにかく帰りにくい雰囲気を作る(笑)。先に帰る人は例外なく、その洗礼を浴びています」

下の世代との接し方に「緊張してしまいます(笑)」

萩原利久「救命病棟24時」でZ世代の医師役に共感「難しい方を避けたくなる」

──本作では“世代間ギャップ”もテーマになっていますが、ご自身が世代の違いを感じる瞬間はありますか?

「上の世代の方とのギャップは、自分がまだその年代に到達していないから『自分も年齢が上がればこうなるのかな』と考えることができるのですが、下の世代はこの先自分が経験することはないので、接し方が分からないことが多くて……。事務所の後輩に対しても緊張してしまいます(笑)」

──最後に、今夜放送の第3話の見どころを教えてください。

「天野が抱えている問題や課題は医療現場に限らず、社会の中で悩んでいる方にも共感していただける部分もあるのではないでしょうか。天野の行動も、僕は決して間違いだとは思っていません。ある意味自衛でもありますし、生きていく上で時には必要なスキルなのかもしれない。ただ、天野の場合は命と向き合う医療現場にいるので、簡単には乗り越えられないものがあるなと。課題に向き合っていく過程を見て、悩んでいる方の背中を押せたらうれしいですし、現代社会のいろんな場面で起きている問題のひとつと向き合う物語になっています」

第3話あらすじ(10月26日放送)

萩原利久「救命病棟24時」でZ世代の医師役に共感「難しい方を避けたくなる」

 都立第三病院救命救急センターに、職場で倒れた男性の患者が運び込まれた。レントゲンを見た専攻医の天野智也(萩原)は腸閉塞を疑うが、自ら決断することはせず、最終判断を進藤⼀⽣(江口)に委ねてしまう。さらに、小島楓(松嶋)に対してもひとつひとつ細かく確認をとる天野の姿に、小島は引っかかるものを感じていた。

 一方、救命救急センターでは若手医師たちの育成方針を巡り、それぞれの思いが交錯していた。小島は、救命医の鳥羽野椿(宮野真守)や⾼⾒梢(長井短)、益田藤吉郎(田島亮)らに対し、経験を積ませるためにも患者の処置はなるべく若手に任せてほしいと要望する。

 しかし、鳥羽野はICU(集中治療室)で肺炎患者の処置にあたった際、未経験の研修医・田中芽生(横田真悠)に「今回はいいから。見学してて」と告げており、上級医たちにも現場を預かるがゆえの言い分があるようだった。

 小島の発案で、月に1回、若手たちとの面談が実施される。「働き方改革なんていらない。好きなだけ働かせてほしい」という専攻医の宮沢蓮(木戸大聖)、「働き方改革遵守」を求める研修医の柊⽊亜美良(白石聖)、「バリバリの救命医になりたい」とアピールする研修医の長良達平(中山翔貴)、そして本音ではもっと経験を積みたがっていそうな田中。

 様々なスタンスが浮き彫りになる中、天野だけは「不満も悩みもない」とどこか冷めた様子。天野の様子が気になる小島は進藤に相談を持ちかける。「責任を負うことから逃げているのではないか」と。天野を気にかける小島の思いを聞いた進藤は、天野にオペを任せるが……。

萩原利久「救命病棟24時」でZ世代の医師役に共感「難しい方を避けたくなる」

【プロフィール】
萩原利久(はぎわら りく)
1999年2月28日生まれ。埼玉県出身。近年の出演作は「おむすび」(NHK総合ほか/24~25年)、「初恋DOGs」(TBS系/25年)、「サバ缶、宇宙へ行く」(フジテレビ系/26年)など。映画「RYUJI 竜二」が10月30日公開予定。

【番組情報】
「救命病棟24時」
フジテレビ系
毎週月曜 午後9:00~9:54

取材・文/miyata 撮影/蓮尾美智子

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