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齋藤飛鳥&富田望生、谷口菜津子作品の実写ドラマに挑んで「リアルでも“まめとむぎ”のような」2026/10/02 12:00

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齋藤飛鳥&富田望生、谷口菜津子作品の実写ドラマに挑んで「リアルでも“まめとむぎ”のような」

 齋藤飛鳥さんと富田望生さんがダブル主演を務める、ドラマ24「まめとむぎ」(金曜深夜0:12)がテレ東系で10月2日にスタート。ある日、人生のどん底に落ちた元ファッション誌編集者の清水麦(齋藤)、集客に悩みを抱える発酵居酒屋「大豆堂」の店長・米田まめ(富田)という、対照的な2人が出会い……。麦とまめは、おいしい発酵料理や店を訪れる人々との交流を通して、自分らしい生き方を見つけ、それぞれの人生を立て直していく。

 そんな本作の撮影を経て、齋藤と富田が感じるそれぞれのキャラクターの魅力、自身との共通点を感じる部分とは? 本作をはじめ、数々の名作を生み出してきた原作者・谷口菜津子さんの作品に感じる面白さなども語ってもらった。

“麦のようにしっかり生きたいな”と刺激を受ける存在でもあります

――麦とまめは、主人公ながら全く違う境遇のバックグラウンドを抱えています。まず、それぞれ演じる役どころについて教えてください。

齋藤 「麦は、生きていくことがあまり上手ではないタイプの子だと思っています。自分のことも、そして周りのことも、大事にしながら生きていくのが苦手なんです。でも、真面目でピュアな心を持っていて、周りから影響を受けて変化できる人でもあります」

富田 「まめはすごく真っすぐで、思ったらすぐに走り出してしまうし、口に出してしまう女の子。好きなことに正直で勢いもあるのですが、相手の思いや自分が今ここにいられるありがたみなどもきちんと分かっていて。だからこそ、その思いをすぐに伝えたくなるといいますか……。とにかく懸命に生きている印象があります」

齋藤飛鳥&富田望生、谷口菜津子作品の実写ドラマに挑んで「リアルでも“まめとむぎ”のような」

――どちらも魅力的ですが、ご自身が演じるキャラクターで特に“すてきだな”と感じる部分を挙げていただくと?

齋藤 「最終的には“逃げない”ところです。序盤の麦は悪いことをしてしまった自分、そんな自分を悪く言う人から逃げてしまいがちで、まめの存在もまぶしくて……。“私はまめのようになれない”とさげすむのですが、やがてまめや周りの人々から刺激を受けて少しずつ変化して、きちんと過去や自身と向き合えるようになっていきます。決して簡単なことではないですし、これができる麦はすごく魅力的だなと」

富田 「好きなものを“好き”と、きちんと言えるところでしょうか。そして、これは良くも悪くもですが、まめが突っ走ることで険悪な空気にもヒビを入れられるんです。ただ、空回りすることも多くて、後先考えずに食材をたくさん買ったはいいものの、お客さんが入らなくて赤字が続いたり……。でも、お金がないと嘆きながらも明るく、おいしさの追求には手を抜かない。お客さんが食べやすい値段設定を貫けるところも、本当に優しいなと思います」

――より、麦とまめへの興味が深まりました。それでは、撮影をする中で共感できた部分、ご自身と似ているなと感じた部分はありましたか?

齋藤 「私自身も決して生きていくのが上手なタイプではないので、麦に共感できる部分が多かったです。特に、麦がまめと出会い、少しずつ人間味を増していく姿は演じていて響くものがありましたし、似ているというよりも“麦のようにしっかり生きたいな”と刺激を受ける存在でもあります」

富田 「私とまめが似ている部分は……う~ん。どこだろう(笑)」

齋藤 「望生ちゃんとまめは似ているところが多いなと思うよ。まめはいるだけで空気を明るくできる子ですが、そこは望生ちゃんも一緒だなと。(劇中で)まめ以外の人が集まっている中、後からまめがやって来て私たちが喜ぶシーンがありますが、まめが来てうれしいのか、望生ちゃんが来てうれしいのか分からなくなるくらい、重なり合う瞬間があって。望生ちゃんは人としても、存在としてもまめっぽい。望生ちゃんの元気がなかったら、みんなが悲しい……そんな立ち位置にいたと思います」

富田 「うれしい。まめは“大豆堂”という自分の好きな空間を作り上げたけれど、ほかの人には受け入れてもらえないことも多々あって。むしろ、その方が多かった人生なんです。それでも、一歩足を踏み入れてくれたなら“いい気持ちになってほしい”と頑張っている子で……。私自身、現場作りをする上で皆さんと気持ち良く過ごしたい思いがあって、そこは重なる部分がありました」

齋藤飛鳥&富田望生、谷口菜津子作品の実写ドラマに挑んで「リアルでも“まめとむぎ”のような」

リアルでも“まめとむぎ”のような感覚です

――先ほど合間の時間には趣味のお話で盛り上がっていたお二人ですが、撮影の空き時間などはどのようなお話をすることが多かったですか?

富田 「お互いに“あれが好き、これが好き”というお話をよくしていました。カメラのセッティングをしている最中に『冷やし中華食べたいな』と話したら、お互い同じことを思っていたり……。そういうことが何度もあって」

齋藤 「あったよね。さっきも『すき焼きは豚がおいしい!』という話で盛り上がっていて(笑)。細かいところで一致する部分も多く見つけられました」

――お二人ご自身としては、麦とまめの正反対なコンビとは違い、似ているところもあるということでしょうか。

齋藤 「いえ、私たちも性格はあまり似ていないかなと思います。でも、正反対の麦とまめが一緒に階段を上っていく感覚と通じるものがあって。2人の“お店を盛り上げていきたい”という思いと、私たちの“いい作品を完成させたい”という思い……それが撮影の日々を過ごす中で重なって、どんどん絆が強くなる感じがしました。リアルでも“まめとむぎ”のような感覚です」

富田 「ねっ!(目と目を合わせて)」

齋藤飛鳥&富田望生、谷口菜津子作品の実写ドラマに挑んで「リアルでも“まめとむぎ”のような」

――原作者の谷口さんは、本作をはじめ、「今夜すきやきだよ」「じゃあ、あんたが作ってみろよ」などの名作も描いています。お二人が谷口作品に感じる魅力とは?

富田 「まず、登場人物がみんな愛くるしいんです。“クセが強い子が出てきたな”と思いきや、物語の中で徐々にほぐれていく。食べ物に例えるなら、塩こうじのような雰囲気といいますか……。塩こうじって、お料理に入れると味がまろやかになったり、全体を包み込んでくれるじゃないですか。それと似ていて、何かきっかけがあって突発的に変化するのではなく、元々その人が持ち合わせていたものが徐々にじわじわ溶けていくような。その瞬間を見るだけで、私の心までほぐれるんです。それが自分に向けられた笑顔でなくても、私まで照らされた感覚になって」

齋藤 「本当に、望生ちゃんが話してくれたそのままです。人は変わらなくても生きていけるし、必ずしも人から影響を受けなければいけないわけではないのに、自分も同じようにほぐれてみたい、成長してみたいと思うんです。そういう魅力が詰まった、愛情深い作品が多いなと感じます」

齋藤飛鳥&富田望生、谷口菜津子作品の実写ドラマに挑んで「リアルでも“まめとむぎ”のような」

どんな方のことも決して置いてけぼりにしない物語です

――最後に、お二人が本作を通して視聴者に伝えたいメッセージ、見どころのアピールをお願いします。

齋藤 「誰かに話すほどではないけれど、“なんだか生きづらいな”と感じている方はたくさんいらっしゃると思っていて。この作品は、そういったどんな方のことも決して置いてけぼりにしない物語です。登場人物たちもそれぞれにいろいろなものを抱えているけれど、それを愛が上回ったり、温かいもので包んだり……。そういう作品で、見てくださった方に何か届くものがあるのではないかなと。ぜひ、多くの方にご覧いただけたらうれしいです」

富田 「麦とまめがご飯と一緒に歩んでいく姿が人のエネルギーに変わっていくような、包み込まれる思いをたくさん味わいました。皆さんにもぜひ、『大豆堂』に行っているような気分で楽しんでいただけたら。少し遅い時間なので、寝る前におなかがグーっと鳴っちゃうかもしれませんが、好きな飲み物や食べ物などを手元に置いて、一緒に優しい時間を過ごしていただきたいです」

齋藤飛鳥&富田望生、谷口菜津子作品の実写ドラマに挑んで「リアルでも“まめとむぎ”のような」

【プロフィール】
齋藤飛鳥(さいとう あすか)

1998年8月10日生まれ。東京都出身。近年の出演作はドラマ「テミスの不確かな法廷」(NHK総合)、「Tシャツが乾くまで」(TBS系/いずれも26年)など。現在、ドラマ「幸せカナコの殺し屋生活2」(DMM TV)が配信中。10月3日より「アナザースカイ」(日本テレビ系)新MCを担当する。

富田望生(とみた みう)
2000年2月25日生まれ。福島県出身。近年の出演作はドラマ「3.11~東日本大震災15年 福島第一原発事故 命の戦い~」(フジテレビ系)、「森英恵 Butterfly beyond」(テレビ朝日系/いずれも26年)など。27年春放送の連続ドラマ小説「巡るスワン」(NHK総合ほか)への出演を控える。

【番組情報】
ドラマ24「まめとむぎ」

テレ東系
10月2日スタート
金曜 深夜0:12~0:52

取材・文/片岡聡恵

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