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浜辺美波「豊臣兄弟!」寧々の“覚醒”語る「守るものが増えると人は強くなる」2026/07/04 13:50

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浜辺美波「豊臣兄弟!」寧々の“覚醒”語る「守るものが増えると人は強くなる」

 NHK総合ほかで放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」(日曜午後8:00ほか)で、羽柴筑前守秀吉(のちの豊臣秀吉/池松壮亮)の正妻・寧々を演じる浜辺美波が今後の展開への思いを明かした。

 仲野太賀が主演を務める大河ドラマ第65作で描くのは、戦国時代の真っただ中、強い絆で天下統一という偉業を成し遂げた豊臣兄弟の物語。夢と希望の下剋上サクセスストーリーだ。主人公は天下人の弟・豊臣秀長(仲野)。歴史にif(もしも)はないものの、「秀長が長生きしていれば豊臣家の天下は安泰だった」とまで言わしめた天下一の補佐役・秀長の目線で戦国時代をダイナミックに描く波乱万丈のエンターテインメントとなっている。脚本は、連続テレビ小説「おちょやん」(2020年)などを手がけた八津弘幸さんが担当している。

 物語が進むにつれ、長浜城主の妻という新たな立場を得た寧々は、虎之介(のちの加藤清正/伊藤絃)や松寿丸(のちの黒田長政/森優理斗)ら子どもたちを預かる母のような存在へと変化していく。浜辺は「守るものが増えることが人を強くする」と語り、華やかな宴(うたげ)のシーンや慶(吉岡里帆)との関係性、そして秀吉への愛情がどのように深まっていくのか、その先の変化を見据える。寧々という人物をどう体現していくのか、その覚悟ものぞかせている。

浜辺美波「豊臣兄弟!」寧々の“覚醒”語る「守るものが増えると人は強くなる」

――物語が進み、舞台は長浜城へ。秀吉の出世とともに寧々の立場も大きく変わりましたが、演じる上で意識していることはありますか。

「久しぶりに現場に行ったら豪勢なお城が建っていて、本当に驚きました。CGで映し出される琵琶湖の景色もとても美しく、見ているだけで時間が過ぎていくような感覚になります。衣装にも打ち掛けが加わり、髪型も少し変わって、屋敷からお城へと移ったことで、秀吉が出世していっているのを実感しました」

――長浜城主の妻という立場になりましたが、女性陣の家族シーンはとても印象的です。後半に向けて、その関係性にも変化が出てくるのでしょうか。

「とても仲の良い家族なので、その絆がさらに深まっていく姿が描かれたらうれしいです。脚本に描かれていない部分でも、なか(坂井真紀)、とも(宮澤エマ)、あさひ(倉沢杏菜)、そして慶が協力して家族を守っている。家臣たちも含めてですが、そうした営みはきっとあるはずだと感じています。物語が進むにつれて、家族として秀吉を支えていく在り方も、よりはっきりしていくはずです。大きな愛で支え合うような家族像を築いていけたらいいですね」

――女性陣が積極的に動く場面も多いですが、撮影の合間は皆さんでどのようなやりとりをされていますか。

「家族でいるシーンが多いので、普段からたわいもない話をすることが多いです。作品に関わる部分で言うと、現場に入る日には、物語の軸になるシーンを撮ることも多くて。年齢を重ねていく中で、どれくらい変化をつけていくかという話をしたり、みんなで一つのシーンをどう作っていくかを共有したりしています。同じ方向を向いて、家族としてどう見せるかを考えながら、表情やテンションの調整も細かく話し合っています。『このシーンはこのくらいの温度感でいきましょうか』といったやりとりは、自然とみんなでしていることが多いですね」

浜辺美波「豊臣兄弟!」寧々の“覚醒”語る「守るものが増えると人は強くなる」

――小一郎と慶の夫婦について、寧々はどのように見守っているのでしょうか。慶との関係性も気になります。

「小一郎さんのことも、秀吉さんと同じくらい大切に思っています。慶さんに対しては、最初は少し警戒していた部分もあったと思いますが、だからこそ打ち解けた後は家族のように接しているのではないでしょうか。今作では慶さんが姉のような役割を担ってくださっていて、寧々にとっては少し頭が上がらない存在でもあり、導いてくれる方でもある。今後もいい関係性を築いていくと思います。それぞれの夫婦が互いを尊敬し合い、表に描かれない部分でも支え合いながら、家族の絆を大切にしていくのではないかと感じています」

――今後の見どころとして、ミュージカル風のシーンがあるそうですね。

「最初に参考映像をいただいた時は驚きました。歯を磨きながら見ていたのですが、『これは何だろう』と思って(笑)。大河ドラマらしからぬ、とても華やかでにぎやかなシーンで、純粋に楽しそうだなと感じました。実際に合わせるとなると、着物でどう動くかという難しさもありましたが、戦や重たい展開が続く中で、この家族と信長(小栗旬)、市(宮﨑あおい)がそろうことで、空気が一気に変わる回になるかなと。個人的には楽しさのあまり笑いが止まらなくて(笑)。ノーカットで見ていただきたいくらい、それぞれがいろんなところで頑張っているシーンなので、見どころが詰まっていると思います」

浜辺美波「豊臣兄弟!」寧々の“覚醒”語る「守るものが増えると人は強くなる」

――前半では寧々のやきもちが印象的でしたが、今後は正妻としての愛情の在り方も変わっていきそうですね。

「今作では恋愛結婚という設定なので、心から秀吉を思い、一番の味方でありたいと考えています。前半では嫉妬がしっかり描かれていますが、今後は妻としての在り方が、さまざまな壁を越えて深まっていくのではないでしょうか。まだ脚本はすべていただいていませんが、これからの展開をとても楽しみにしています。秀吉とともに、寧々の器もさらに大きくなり、大きな愛で包んでいけたらと思っています。もしかすると、最後まで嫉妬しているかもしれませんが(笑)。そこも含めて楽しみたいです」

――秀吉が天下統一へ向かう中で、その正妻として生きる寧々の姿をどう受け止めていますか。

「旦那さまが偉くなり、家臣が増え、預かる子どもたちも増えていく。守るものが増えることで、人は強くなるのではないかと感じます。同時に責任も大きくなりますし、精神的に厳しい場面も多かったはずです。そうした状況の中で、1人で立ち続け、受け止め続けた女性だと思うと、本当に尊敬します。寧々に恥じないように、しっかりと役を全うしたいです」

浜辺美波「豊臣兄弟!」寧々の“覚醒”語る「守るものが増えると人は強くなる」

――子どもたちとの向き合い方も、寧々の新たな一面ですよね。

「自分が子どもを産めないなか、突然子どもたちを預かることになる。寧々にとって子どもたちとの関係性は大事な軸になるので、一つ一つ大切に演じました。清正や松寿丸とのシーンは特に心に残っています。松寿丸は立場としては人質に近い存在ですが、自分の子どものようにかわいがっている姿が皆さんに伝わればうれしいです。秀吉や秀長、なかたちといる時の寧々は、年下らしい砕けた一面もあるのですが、母のような立場として見せる表情はまた別のものになるので、その違いを大切にしています」

――松寿丸を演じる森優理斗くんとの再会も、感慨深いものがあったのではないでしょうか。

「森優理斗くんとは、映画『約束のネバーランド』(2020年)で共演して以来のご縁で、その後、連続テレビ小説『らんまん』(23年)でも再会する機会がありました。小さい頃から知っているので、今回改めて成長を感じました。最初にお会いした時は4、5歳くらいだったのですが、中学生になると聞いて、時間の流れを実感しましたね。当時から変わらずシロクマのぬいぐるみを持ち歩いていて、『それまだ持っているの?』と声を掛けたんです。変わらない部分があることがうれしくて、とても心に残っています。一方で、お芝居では同じ方向を向いて一緒にシーンを作っていこうという気持ちが伝わってきて、その成長を間近で感じられたことも、今回の現場での大きな出来事でした」

――浜辺さんは「らんまん」でも夫を支える妻を演じていましたが、寧々との共通点はどのように感じていますか。

「どの時代も旦那さまを支える立場という点では共通していますし、『らんまん』の寿恵子さんもそうでしたが、大好きな人にもう会えないかもしれないという状況の中で、この瞬間を逃さないという強さは、寧々にも通じる部分があると感じています。その勢いは愛情から来るもので、相手を思って動くという熱さは似ているのかもしれません。ただ、意識としては似せない方がいいとも思っていて。朝ドラから今作までの期間がそれほど空いていないので、同じ人物のように見えてしまうのは避けたい。この寧々を純粋に楽しんでいただけるように、共通する部分は出しすぎないよう気を付けています。とはいえ、同じ人間が演じている以上、似て見えてしまう部分もあると思うので、そこは仕方ないかなと(笑)。その上で、できる限り違う人物として届けられるように意識しています」

――一方で、「らんまん」での経験が今回の寧々に生きている部分もあるのでしょうか。

「大きいのはお着物の所作ですね。1年弱ずっと着物で過ごしていたので、長時間着ていても負担が少なくなりましたし、かつらの重さにも慣れているので、体力的な不安はあまりありません。ちょっとした所作も体に染み付いているので、時間が空いても自然にできるのはありがたいです。ただ、打ち掛けは『らんまん』の時代にはなかったものなので、新しい衣装として、所作も含めてこれから体になじませていきたいと思っています」

浜辺美波「豊臣兄弟!」寧々の“覚醒”語る「守るものが増えると人は強くなる」

――チーフ監督の渡邊良雄さんとは「らんまん」以来のタッグですが、現場でのやりとりで印象に残っていることはありますか。

「心に残っているのは重たいシーンでのやりとりです。秀吉の不貞を寧々が知る場面があって、感情の持っていき方に悩み、現場で何度も相談させていただきました。久しぶりの現場ということもあって、どのテンションで臨むべきか探りながらの撮影でした」

――そのシーンは、最終的にどのように表現しようと決めていきましたか。

「感情を強くぶつけるパターンと、静かに押し殺して伝えるパターンの二つを撮らせていただいて。自分から『もう一度やらせてください』とお願いしてテークを重ね、その中からどれを使うかは渡邊さんに委ねました。渡邊さんは、そういうシーンでも細かく良し悪しを言うタイプではなくて、『お疲れさま』とだけ声を掛けてくださるんです。普段はよく話される方なのに、芝居に関してはすっと引いて見てくださる、その距離感がとても印象的で。そうしたところに、静かな信頼や愛情を感じています」

――では、改めて「豊臣兄弟!」に参加して、俳優という仕事の魅力を感じた瞬間について聞かせてください。

「日々たくさんの刺激を受けていますが、大河は特にそれを強く感じます。素晴らしい俳優の皆さんが、まさに命がけでお芝居をされている姿を見ると、純粋にすごいなと思いますし、自分もその中にいられることがうれしいなと感じます。脚本を読んでいても、毎週見たくなるような物語が作られていて、本当に素晴らしいチームだなと。時代劇は、女性はあまり動かず座っているイメージがあったのですが、本作ではしっかり動きがあって、人との関わりも濃くて。自分の感情だけでなく、見てくださる方の視点も大切にしながら作品が作られているのだと実感して、改めて面白い仕事だなと思いました」

浜辺美波「豊臣兄弟!」寧々の“覚醒”語る「守るものが増えると人は強くなる」

――物語の中で、寧々という人物を今後どのように深めていきたいと考えていますか。

「脚本に描かれていることをしっかり受け取って、それ以上に表現していきたいと思っています。ただ、現時点ではまだ寧々が政治に関わる描写ではないので、これからどう描かれていくのか、自分自身も楽しみにしています」

【プロフィール】
浜辺美波(はまべ みなみ)
2000年8月29日生まれ。石川県出身。11年「東宝シンデレラ」オーディションニュージェネレーション賞を受賞しデビュー。主な出演作にドラマ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(15年/フジテレビ系)、「賭ケグルイ」シリーズ、「ドクターホワイト」(22年/フジテレビ系)、連続テレビ小説「らんまん」(23年/NHK総合ほか)、映画「君の膵臓をたべたい」(17年)、「シン・仮面ライダー」(23年)、「ゴジラ-1.0」(23年)などがある。

【番組情報】
大河ドラマ「豊臣兄弟!」
NHK総合
日曜 午後8:00~8:45ほか
NHK BSプレミアム4K
日曜 午後0:15~1:00ほか
NHK BS・NHK BSプレミアム4K
日曜 午後6:00~6:45

取材・文/斉藤和美

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