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千葉雄大「いいね!光源氏くん」インタビュー◆今と違う時代に行くなら「両親の青春時代」2020/04/15

千葉雄大「いいね!光源氏くん」インタビュー◆今と違う時代に行くなら「両親の青春時代」

 4月4日にスタートした「いいね!光源氏くん」(NHK総合)で主演を務める千葉雄大。奇想天外ながら、ゆる~く笑える千年の時を越えた“いけめん”居候コメディーの見どころについて聞いた。

「僕が演じている光源氏は、平安時代の『源氏物語』の世界から現代にやって来て、現代で目にするものすべてに純粋に反応したり、目の前の人にすごく親身になったりと、本当にピュアな人物。元々、光源氏には“希代の色男”というイメージがあって、今回もイケメンという設定ではあるのですが…、撮影中、肌の調子がよかったということはお伝えできます(笑)。それから、第一絵巻(4月4日放送)で藤原沙織(伊藤沙莉)が光の洋服を選ぶシーンでは、女性がキュンとなる装いにするべく『白いニットでコートの襟は立てるといったシンプルなコーディネートがいいのでは』と意見を出しました。それ以外に光が現代の世界で着る洋服は、ジャージやTシャツなど、原作のイメージを再現しているものが多いです。僕が特に気に入ったのは魚のカサゴの絵の入ったTシャツ。もしいただけたら部屋着として着たいですね(笑)」

千葉雄大「いいね!光源氏くん」インタビュー◆今と違う時代に行くなら「両親の青春時代」

「光は感動が高まると和歌を詠みますが、先生からは『文字を思い浮かべながら詠んでください』とご指導いただきました。あらかじめ覚えた和歌を詠んでいる感じではなく、心のままに上の句が出て、詠んでいく中で下の句も出てくるといった、自然な感じで詠んでいるように見えることを意識しましたね。僕自身、最近感動が高まったのは、猿まわしを目指す若者に密着したドキュメンタリー番組を見ていた時。ドキュメンタリーが好きなんです。1人で見ている時は静かに泣くこともあります(笑)」

千葉雄大「いいね!光源氏くん」インタビュー◆今と違う時代に行くなら「両親の青春時代」

「このドラマは面白い描写が多くて、共演者の皆さんがそうした場面を笑ってくれる方々だったのでよかったです。淡々と進んでいく雰囲気の現場だったら、ここまで撮影を楽しめなかったと思います。特に、沙織役の沙莉ちゃんに助けてもらったことがたくさんありました。『このシーンは、どうしたらよくなるかな』というマジメな相談もできたし、面白いところでは笑ったりツッコんでくれたりと、本当に救われました」

「沙織さんは、光が初めて出会った現代の女性で、なかなか自分に自信を持てない人。光はそんな彼女を頼って、彼女も光の存在が気になります。それはイケメンという理由だけでは決してないと思ったので、一緒にいて楽しい時間を共有できるという部分がしっかり伝わるように演じました。そんな光と沙織さんの日常の紡ぎ方がとてもいとおしいので、ゆる~く、肩の力を抜いてご覧いただけたらうれしいです。また、中将(桐山漣)と光との友情が描かれる場面も心にグッと来るので、注目していただきたいです。現実にもし沙織さんのような女性がいたら『そのままでいいんだよ』と声を掛けたいです。光は『自信を持て』と言いますが、僕個人としては必ずしも自信を持たなくてもいいのかなと感じるので…。沙織さんは感情の起伏がハッキリしていて何を考えているのかちゃんと分かるので、女性として魅力的だと思います!」

千葉雄大「いいね!光源氏くん」インタビュー◆今と違う時代に行くなら「両親の青春時代」

■今と違う時代に行くなら?

「両親の青春時代に行ってみたいです。ちょうどバブルの頃になると思うんですけど、バブリーな時代でバカみたいに遊んでみたいです(笑)。例えば、ディスコとかに行ってみたいですね。今の時代でも行けるのかもしれないけど、映画『サタデー・ナイト・フィーバー』(1978年)に出てくるようなイメージの昔のディスコに行って、とことん楽しみたいです♥」

【プロフィール】

千葉雄大(ちば ゆうだい) 
1989年3月9日宮城県生まれ。うお座。O型。今年、大ヒット映画「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」で主演。「子供はわかってあげない」が6月26日公開予定。前作に続き日本語吹き替え版で主演を務める「ピーターラビット2/バーナバスの誘惑」も公開予定。オフィシャルファンクラブもオープンしている。

【番組情報】

よるドラ「いいね!光源氏くん」 
NHK総合 
土曜 午後11:30~深夜0:00

取材・文/水野幸則 撮影/島田香 
ヘア&メーク/平山直樹(wani) スタイリング/寒河江健(Emina)



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