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【舞台「無垢ども」SPインタビューvol.1】平美乃理、花音、福山絢水が語る作品の魅力! 登場人物は全員“ヤバい”!?2024/04/15

【舞台「無垢ども」SPインタビューvol.1】平美乃理、花音、福山絢水が語る作品の魅力! 登場人物は全員“ヤバい”!?

 エイベックス・マネジメント・エージェンシーが所属俳優を起用する公演プロジェクト「ACTORS STAND」。エイベックスの俳優陣が集う場として、若手俳優を中心に演技経験を積んでいくための機会を自社で創出し、俳優とクリエーター陣の橋渡しとなることを目的に創設された第1弾公演「ACTORS STAND Vol.1」として舞台「無垢ども」が、4月17日~21日に赤坂RED/THEATERにて上演されます。

 主人公は私立鳩矢谷高校の1年生・遠山一華。ある時、動画で見た熟成肉に魅せられ、校舎裏にあるウサギ小屋でブロック肉をドライエイジングしていたところ、動物の死骸が吊るされていると勘違いした用務員に通報されてしまう騒動に発展。自らの思いを弁じる姿が話題となり一躍時の人となってしまう一華が、個性豊かなキャラクターたちと触れ合いながら、やがてジェンダーレス制服を巡る熾烈(しれつ)な学内闘争に巻き込まれていきます。

 いよいよ始まる舞台の前に、TVガイドwebではメインキャストの平美乃理さん、花音さん、福山絢水さんのインタビューを全2回にわたってお届けします。今回は、舞台への出演が決まった時の心境、お互いに感じていた思いを深掘り。どうやら、皆さんが演じる役にそれぞれ“ヤバさ”が詰め込まれているようで…?

【舞台「無垢ども」SPインタビューvol.1】平美乃理、花音、福山絢水が語る作品の魅力! 登場人物は全員“ヤバい”!?

――本作はエイベックスの俳優陣が集う場として、若手俳優を中心に演技経験を積んでいくためのプロジェクトになりますが、出演が決まった時はどんなお気持ちでしたか?

 「最初は『え…?』という驚きの方が強くて。でも、舞台というのが初めてだったので、すごく挑戦してみたい気持ちもあってうれしかったです。エイベックスのチームで舞台をやることが初めてだと聞いたので、偉大な先輩方と一緒に同じ舞台に立てることもすごくうれしいですし、先輩方のお力も借りて勉強できる場にもなるのではないかと思うので、頑張りたいと思います」

――平さんはその中で主演という立場でもありますが、気合も入りますか?

平 「そうですね。主演と聞いた時は『私が?』と不安の方が大きかったのですが、台本を読んでみると一人一人の個性が爆発していて、みんなが主役のような感じなんです。主役という実感はまだないのですが、これから稽古を積み重ねていって、主演としてしっかり舞台に立てるように頑張りたいと思います」

花音 「エイベックスのチームで舞台をやることが初めてだと思うので、それも驚きでしたし、初めてお話を聞いた時に『普段の花音とはたぶん全然違う役をやると思うから、頑張ってみて』と言われていたので『どんな役が来るんだろう…』という緊張がありました。実際に脚本をもらって読んでみると『結構ヤバい女だな(笑)』という驚きもありました(笑)。ただ、この物語に出てくる人物はみんなヤバいんですよ」

福山 「でも、本当に大事な役というか、かき乱すような役だよね」

花音 「私にとってはかなり大きな挑戦になるんじゃないかなと思っています」

福山 「私もこの話をいただいた時に、同じ事務所でも普段は個人で活動をしていることが多いので、エイベックス内で誰かとお仕事をしたり、先輩方と一緒にお芝居ができるのは貴重な機会だなと感じました。俳優としては昨年、舞台に出演させていただいたのですが、まだまだ経験が浅いので、そんなタイミングでこのお話をいただけて、経験豊富な先輩方と舞台をやらせていただけることはとてもいい経験になると思うので、すごく楽しみです」

【舞台「無垢ども」SPインタビューvol.1】平美乃理、花音、福山絢水が語る作品の魅力! 登場人物は全員“ヤバい”!?

――脚本のお話もありましたが、実際に読まれてどんなことを感じましたか?

福山 「『無垢ども』というタイトルから『どういうお話なんだろう』と想像がつかなかったのですが、実際に読んでみて、学校が舞台の、弁論を通した人とのリアルなぶつかり合いが描かれた作品でした。私はそういうリアルな心情を描くようなお話が好きですし、弁論の内容には現代っぽさがあってすごくいいなと思いました」

――弁論がテーマの舞台もなかなかないですよね。

花音 「セリフが鬼のようにあるんです…私は脚本をもらった時の第一印象は『セリフが多い』と(笑)。これから覚えていくので、そこも頑張りたいです」

 「台本を読んだ時に、私は熟成肉をドライエイジングしている役で、そもそも熟成肉という言葉にすごくパンチがあって『おぉ…!』となりました。熟成肉が好きなだけに、肉に対しての熱い思いがあって説明のセリフも多いので、そこは頑張って覚えたいと思います」

福山 「(平の)設定を聞いた時、びっくりしたよ!」

【舞台「無垢ども」SPインタビューvol.1】平美乃理、花音、福山絢水が語る作品の魅力! 登場人物は全員“ヤバい”!?

――先ほど花音さんが「みんなヤバい」とお話されていましたが、皆さんが演じられる役の「ここがヤバい!」というところをぜひ教えてください。

 「私はとにかく熟成肉のドライエイジングをすること以外何も考えていないような女の子なので、ヤバいと思います(笑)。“熟成女”です。高校生の青春を熟成にささげているので、すごいですよ」

――部活やアルバイトではなく、熟成肉一つに青春をささげているんですもんね。

平 「私も、趣味でも一つのことに集中するタイプで、絵が好きなのですが、絵を描いている時は熟成肉をドライエイジングしているのと同じぐらい没頭していると思うので、そこは近いところだなと思いました」

花音 「私は神宮寺紗英子という、学校の生徒会長を演じるのですが、自分が欲しいものはなんとしても、どんな手を使ってでも手に入れる子で。表裏が激しいですし、“The・性格の悪い女”のような、辞書に載っているような女の子になっています」

――そこまで振り切った悪女だと、役作りではドラマや舞台など参考になるものがあるのではないでしょうか?

花音 「そうですね。それこそ、演出の大野(大輔)さんと話した時に『こういう映画を参考にしてほしい』と何個か洋画を教えていただいて、それを見て参考にしたりしています。自分とは結構かけ離れているような役なのでどうなるか分からないのですが、今の時点では演じるのがすごく楽しみです」

福山 「私の役も結構ヤバいんですよ。空手部のエースなのですが、無口で、弁論しているところでも一切そこにはかかわらず、様子をうかがっているようなキャラクターです。言葉ではなく体で表現する役になっています! 登場するキャラクターの中でも、そういうポジションなのは私だけなんじゃないかと思います」

――ご自身とは真逆ですか?

福山 「プライベートで私はおしゃべりな方で、そこが役に出てこないように抑えるのは結構難しいのかなと思っています。でも、自分とのギャップがあるからこそ、演じるのが楽しみですね。3人とも濃いキャラクターになっていると思います」

【舞台「無垢ども」SPインタビューvol.1】平美乃理、花音、福山絢水が語る作品の魅力! 登場人物は全員“ヤバい”!?

――皆さんは今回が初共演になりますが、あらためてお互いにどんな印象を持たれていたか教えてください。

 「絢水さんはお仕事とかでもお会いしたことがなかったのですが、一緒に撮影したりお話してみると、すごくほんわかしていて、いらっしゃるだけで場が明るくなるムードメーカーです。花音さんは、レッスンで何度か一緒になったことはあるのですが、お芝居を見ていても私にないようなお芝居をするので、見ていてもすごく勉強になりますし、演じられる役とは真逆で、明るくて優しいお姉さんだと思っています」

花音 「なんか言わせてるみたいになってない!?(笑)」

平 「なってないです!(笑)」

花音 「(笑)。あやみん(福山)は、何回か遊んだりしたことはあるのですが、天真らんまんで急に周りをざわつかせるんですね」

福山 「ざわつかせる!? 大丈夫? 迷惑じゃない?」

花音 「大丈夫だよ(笑)。私の中では本当に愛されキャラで、いるだけで場が明るくなる太陽のような存在です。平ちゃんは、すごく勉強熱心な子だと思います。Instagramなどを見ていても、夢中で好きな絵も描いていたりと本当に真っすぐで、すごくクールな印象があったのですが、そういうところは役ともつながるところもあるんじゃないかと思っています。まだ舞台の稽古は始まっていないのですが(※取材時)、ほかの先輩方ともこれまでちゃんとお話したことがないので、この期間で仲良くなりたいなと思っています」

――福山さんのムードメーカーぶりが必要になりますね(笑)。

福山 「今回はもともと仲のいい花音ちゃんがいるから大丈夫だと思います! 実は私、結構人見知りなんですよ。『皆さん初めまして』の環境だと本当にしゃべれなくて、でも誰か1人仲のいい子がその中にいれば、割と素の状態で話せます!」

――福山さんは平さん、花音さんにはどんな印象を持たれていましたか?

福山 「まず平ちゃんは、年上だと思っていたら私より年下だと聞いてびっくりしました。すごく落ち着いていて、申し訳ないくらいこちらが頼っちゃうかもしれないです(笑)。花音ちゃんは頼れるし、優しいし、すごくおしゃれで、私が末っ子気質で頼っちゃうところもあって、東京のお姉ちゃんみたいな存在です。プライベートでもドライブしたいなと言っているので、それもいつか実現させたいですね」

【舞台「無垢ども」SPインタビューvol.1】平美乃理、花音、福山絢水が語る作品の魅力! 登場人物は全員“ヤバい”!?

【プロフィール】

【舞台「無垢ども」SPインタビューvol.1】平美乃理、花音、福山絢水が語る作品の魅力! 登場人物は全員“ヤバい”!?

平美乃理(たいら みのり)
2004年6月28日生まれ。岡山県出身。21年から雑誌「Seventeen」の専属モデルを務めるほか、「プレバト!!」(TBS系)の水彩画の才能ランキングで史上最年少で名人になり話題に。「マルス-ゼロの革命-」(テレビ朝日系)出演。


花音(かのん)
1999年12月28日生まれ。アメリカ・ロサンゼルス出身。NHKラジオ「小学生の基礎英語」のメインパーソナリティーを務めるほか、ドラマ「波よ聞いてくれ」(テレビ朝日系)に出演。「ELLEgirl UNI」のレギュラーモデルを務めるなど幅広く活動中。


福山絢水(ふくやま あやみ)
2002年11月2日生まれ。熊本県出身。現在、「ELLEgirl UNI」レギュラーモデルとして活動するほか、「ZIP!」(日本テレビ系)特集コーナーのレポーターや舞台「おそ松さん on STAGE 〜SIX MEN’S SHOW TIME〜 2nd SEASON」(23年)や「ハマダ歌謡祭・オオカミ少年」(TBS系)などに出演。

【作品情報】

ACTORS STAND Vol.1「無垢ども」
4月17日~21日に赤坂RED/THEATERにて上演
出演:平美乃理 /花音/福山絢水/中山優貴/松村優/桑畑亨成/佐藤颯人/瀬尾タクヤ(ゲスト出演)/高柳明音/砂川脩弥 
公演スケジュール(全9公演、上演時間100分予定)
4月17日午後7:00
4月18日午後3:00/午後7:00
4月19日午後3:00/午後7:00
4月20日午後2:00/午後6:00
4月21日午後1:00/午後5:00

取材・文/平川秋胡 撮影/蓮尾美智子



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