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ドラマ「フリンジマン」で愛人同盟を演じる大東駿介が世の女性たちへ切実なお願い!? 「最終回に向けて、愛という壮大なテーマになっていくので…どうかたたかないでください!!」2017/12/09

 愛人をつくりたい男たちの、不謹慎すぎるラブストーリーを見せてくれる「フリンジマン~愛人の作り方教えます~」(テレビ東京系)。不倫がテーマではあるものの、回が進むにつれて見えてくる相手の女性たちが抱えるさまざまな事情や、それを気遣って身をひく愛人同盟たちの展開は、見ていて切なく感じる方も多いのではないでしょうか?

 今回は、そんな愛人同盟の一人で、さえないサラリーマン・田斉治を演じる大東駿介さんを直撃。撮影現場の雰囲気や、共演者の皆さんの印象、視聴者の皆さんへの切実なお願いまで!? さまざまなお話をお伺いしました!

── 現場の雰囲気や、共演者の方々の雰囲気はいかがですか?

「面白いです! 毎シーン撮影するたびに、『ほんまにアホやな』って(笑)。とにかくピュアですね」

── 一番ピュアに演じ切っているのは、井伏教授役の板尾創路さんですか?

「そうですね! 眼差しに曇りがないです(笑)。『この人についていけばなんとかなるんじゃないか』という気持ちにさせてくれますね」

── 一緒に愛人同盟を演じている満島由紀夫役の淵上泰史さん、坂田安吾役の森田甘路さんはいかがですか?

「2人ともキャラがそれぞれ違うので、話していて楽しいですね! 俺たち3人はそれぞれ、芝居のスタンスがちょっと違うので、演じていて面白いですね。まあ、板尾さんはただそこに存在するだけで面白いんですけど(笑)」

── 具体的にどのように違うのですか?

「僕は、割と心の声と映像のバランスを頭で考えて、そこに熱量を乗せていく感じなんですけど、森田さんはちゃんと熱量を映像的にもキャラ的にも出していますし、淵上さんも、自然にそういう表現をしてくれますからね。板尾さんも含め、この4人をお弁当にしたらすごく良いバランスになるんじゃないかなと思います(笑)」

── トータルで見て、すごくおいしいお弁当ですね!(笑)。

「バランス良いですからね!(笑)。こってりしすぎず、あっさりしすぎず、カロリーもちょうど良い感じですね。カロリー調整に関しては、自分が一番困りましたね。心の声と普通の芝居を考えた時に…カロリーが高くなってもだめだし、低すぎてそっけなくなってもだめだし、ちょうど良い感じを模索していましたね。でも、この現場はスタッフ含めて男子が楽しそうですね(笑)。結構スケジュールもタイトなので、イライラピリピリする人が出てきそうな現場ですけど、良いタイミングで、今日も女子がたくさん来てくれたりして…いつもより現場に男子が多かったです(笑)」

── セクシーな女性の方も多いですもんね(笑)。

「そうですね! プロデューサー陣の姿を最近見てなかったんですけど、今日はだいぶ早く現場に入ってましたよ(笑)」

── 皆さんまた別の目的が…(笑)。

「そうでしょうね! 色欲に溺れてますね(笑)」

── 演じられている田斉の役柄と、大東さんご自身を比較した時に、共通している部分や、魅力的に感じる部分はございますか?

「共有点に関しては、あまり意識していないですね。ただ、田斉のような妄想癖ではないですけど、僕も頭の中でずっとしゃべっています」

── 口には出さずに?(笑)。

「そういうタイプです! だから、演じていても楽しいですね。普段出さない心の声をずっとしゃべっているので(笑)」

── 大東さんが感じている気持ちは、田斉の心の声と近かったりしますか?

「そうですね! 割と近いかもしれないです。男ってしょうもないことばっかり考えていますから(笑)。だけど、みんな本当に純粋にそこに向き合っているから、女性を邪険に扱っていないんですよ。こういうテーマだから、空き時間にゲスい話になるのかなって思っていたんですけど、ここに集っている4人は全然そんなことはなかったですね。学園ものみたいな男子が集まる現場の方が、もうちょっとゲスい話をしているような…(笑)」

── 現場は意外とクリーンなんですね!(笑)。

「結局俺たちは愛人づくりが成功していないし、女子に対する憧れがあるので、彼女たちのことを高い位置に見ているんですよね。だから、現場も下世話な雰囲気にはなっていないですね。それは、板尾さんのたたずまいがそうだからかもしれないですけど(笑)」

── ドラマでは井伏が愛人のつくり方を指南しますが、大東さんが指南してもらうとしたら、誰にどんなことを教えてもらいたいですか?

「いろんな人からいろんなことを学ばせていただいているんですけど、今回はやっぱり板尾さんですね! そこにいるだけで笑ってしまうんですよね(笑)。例えば、格闘家の人も、最終的には構えを捨てるじゃないですか? 構えないけど、隙がない。あれは『指南してほしい』と恐れ多くて言えないくらいのたたずまいですね。僕は、千原ジュニアさんと毎年『新・ミナミの帝王』(関西テレビ)でご一緒させてもらうんですけど、ジュニアさんが師匠とあがめているのが板尾さんなんですよね。今回、僕はその板尾さんとご一緒させてもらっているので、そういう存在感の部分を見てしまいますね」

── 確かに、板尾さんのオーラはすごいですもんね!

「雰囲気をピリッとさせることもできる人ですよね。でも、ピリッとさせるのも、場をゆるませるのも、同じ表情、同じたたずまいでできてしまう、本当にすごい人だと思います」

── その板尾さんの姿を、大東さんは現場で意識されているんですね。

「そうですね。全然答えにはたどり着かないですけどね(笑)。『なんやろな!? このたたずまいは…』って。笑ってしまうんですけど、自分が見る板尾さんの後ろには剣豪が重なるんですよね(笑)。達人の域です。憧れとも言えないかもしれないですね。恐れ多すぎて、本当にすごすぎて『なんやろう!?』という疑問(笑)」

── 大東さんが感じる「フリンジマン」の魅力を教えていただけますか?

「真っすぐにアホなところじゃないですか?(笑)。清々しいまでの! そこに悪意がなかったら、意外と成立するんだなって感じましたね。『ウニを食べない人生でいいのか?』というせりふがあるんですけど、結局はそこなんですよね。誰かを傷つけたり、裏切りたいというわけではなくて、『自分の1回きりの人生、これでいいのか!?』って心の問題提起のような…。それをすることは別に悪くはないことなのかなって気がします。で、最終話まで見てもらったら分かるんですけど、意外と『愛とは何ぞや!?』みたいなことまで問いかけてきますからね」

── 最終話に向けて深いテーマになっていくんですね。

「そうですね。今の時代に放送するなんて、たたかれることが初めから分かっているドラマじゃないですか? Twitterで女の子が『そんなテーマだったら見ない』ってつぶやいたりしていますし。だからこそ、いかに、そこに真摯(しんし)に向き合えるかというふうに感じます。まあ、どれだけ奇麗事言おうが、最終的にただバカなんですけど(笑)。でも『人間って好奇心があって、不完全なものでしょ?』というのは思いますね」

── 視聴者の方へメッセージをお願いします!

「とにかくアホなので、女性陣はこのドラマに真っ当に向き合わないでほしいです。どうか、たたかないでほしい(笑)。その域じゃないです。そんなの、顔に殴ってくださいって書いてあるようなものじゃないですか? そんなヤツいじめても、仕方ないので(笑)。まず、その気持ちを捨てて見ていただければ、意外と男のかわいさなんかが見えてくるんじゃないかなと。あとは、演じていて『もし、この作品の女性版があったらどうなんだろう?』と思いますね。ドラマ版のセカンドシーズンとかで井伏の女版みたいな人が出てきたらどうなのかなって。不倫って男性だけのものじゃないですから。女性側の指南する技も色々あるんでしょうね」

── そっちの方がレベルが高そうですね(笑)。

「ね! ちょっとドロドロしそうですよね。ここまでアホには見れないんじゃないかな? やっぱり、女性の方が怖いですよ(笑)。演じていて最終的に感じるのは『男ってアホだな』ということなので、そこを楽しんでもらいたいですね! 『僕たちは分かっているんです』としか言いようがないので、真っ当に殴り合わないでください(笑)」

 冗談を言いながらとても楽しく、時に真剣にいろんな話を聞かせてくれた大東さん。「とにかくたたかないで!!」という切実な思いは皆さんに伝わったでしょうか?(笑)。そして、物語は最終話に向けて「愛とは!?」という壮大なテーマを問いかけてくるようです。不謹慎ラブストーリーが果たしてどんな結末を迎えるのか!? 大東さん演じる田斉にも注目しながら、ぜひお楽しみください!

【プロフィール】

大東駿介(だいとう しゅんすけ)

1986年3月13日生まれ。大阪府出身。ドラマ「下北沢ダイハード」(テレビ東京ほか)、「あいの結婚相談所」(テレビ朝日系)、「バウンサー」(BSスカパー!)、「銀と金」(テレビ東京系)、映画「BRAVE STORM ブレイブストーム」「望郷」「乱鶯」、舞台「王将」「乱鶯」「キルミーアゲイン」などの話題作に出演し、多方面で活躍。舞台「プルートゥ PLUTO」が2018年1月から、映画「曇天に笑う」が3月、「YOU達HAPPY映画版ひまわり」が夏に公開予定。

【番組情報】

土曜ドラマ24「フリンジマン~愛人の作り方教えます~」
テレビ東京系 
土曜 深夜0:20~0:50

取材・文/鬼木優華(テレビ東京担当)
撮影/蓮尾美智子



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