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「優勝取りにいきます」「全力でいかせていただきます」ピン芸日本一を決める「R-1グランプリ2024」決勝進出者発表【会見リポート】2024/02/22

「優勝取りにいきます」「全力でいかせていただきます」ピン芸日本一を決める「R-1グランプリ2024」決勝進出者発表【会見リポート】

 2002年より開催している史上最大の“ピン芸日本一決定戦”「R-1グランプリ2024」の準決勝が2月11日に東京・有楽町朝日ホールにて行われ、決勝進出者9人が決定した。22回目となる今大会からエントリー資格を変更し、芸歴制限を撤廃したことで史上最多の5457人がエントリー。決勝はフジテレビ系にて3月9日に生放送される。ここでは、準決勝同日に開催された決勝進出者発表会見の模様を届ける。

「優勝取りにいきます」「全力でいかせていただきます」ピン芸日本一を決める「R-1グランプリ2024」決勝進出者発表【会見リポート】

 MCは、2010年R-1王者・あべこうじと11年R-1王者・佐久間一行が担当。決勝には、サツマカワRPG、ルシファー吉岡、トンツカタンお抹茶、kento fukaya吉住、街裏ぴんく、寺田寛明、真輝志、どくさいスイッチ企画の9人が出場することが決まった(発表順)。

「優勝取りにいきます」「全力でいかせていただきます」ピン芸日本一を決める「R-1グランプリ2024」決勝進出者発表【会見リポート】

 「今まで2回はお客さんにウケることを考えて作っていたんですが、今年は(お客さんはもちろん)審査員の人にウケることを意識してネタを作りました!」と熱く語るサツマカワRPG。MCに「そこらへんの(誰にウケるか)境目が作れるタイプなんですか?」と質問されると「うわ、やべっ」と、言ったことを少し後悔するような表情をしていたが、最終的には「(優勝)取りにいきますよ」と意気込みを表していた。

「優勝取りにいきます」「全力でいかせていただきます」ピン芸日本一を決める「R-1グランプリ2024」決勝進出者発表【会見リポート】

 「3年ぶり、6回目の決勝ですが、ちょっと落ち着いているんですよね。だから、リハから本番収録までの間、どう過ごそうかなと思っている」と余裕を見せるルシファー吉岡。ただ「以前、空き時間に温泉に行き、本番前に眠気が襲ってきてそのまま本番を迎えるという大失態をした」と反省をする場面も。MCから「今回はどうするの?」と聞かれると「今回は日光浴かな」とやはり余裕の表情を見せた。

「優勝取りにいきます」「全力でいかせていただきます」ピン芸日本一を決める「R-1グランプリ2024」決勝進出者発表【会見リポート】

 「決勝進出はいかがですか」とMCに聞かれると、「おまっちゃうなー。(困っちゃうなー)」と決勝初進出のトンツカタンお抹茶。トンツカタンのほかの2人になんと声をかけたいかと聞かれると「2人見てる? お抹茶(決勝に)いったよ! 見てたら(会場に)来てね!」とカメラ目線で声をかけた。

「優勝取りにいきます」「全力でいかせていただきます」ピン芸日本一を決める「R-1グランプリ2024」決勝進出者発表【会見リポート】

 今井らいぱちとらぶおじさんとのユニット・らぶらいkenで活動をすることに力を入れているというkento fukaya。3人でR-1に挑戦するも、今井は準決勝、らぶおじさんは2回戦敗退という結果に。決勝まで残ることができなかった2人を思いながら「今年は1人ではない。チームを背負って優勝したい」と語った。

「優勝取りにいきます」「全力でいかせていただきます」ピン芸日本一を決める「R-1グランプリ2024」決勝進出者発表【会見リポート】

 「漫談は地味じゃないんだ。漫談すげぇなと思わせるために全力でいかせていただきます」と力強く語る街裏ぴんく。「Be-1グランプリ2022」で優勝するも「50万円の賞金をいただいたんですけど、本当に貧乏すぎて、その次の日バイトの面接に行ったんですよ。だから『いつか人生変えてやる!』と言いながら今までやってきました。決勝のステージを桃色に染め上げたいと思います」と気概を見せた。

「優勝取りにいきます」「全力でいかせていただきます」ピン芸日本一を決める「R-1グランプリ2024」決勝進出者発表【会見リポート】

 4年連続決勝進出の寺田寛明。「今まで(決勝進出の)発表を受けて、うれしかったんですが泣いたことがなかったんですよ。でも今年、初めて泣いたんです。それは、お抹茶が決勝に行ったのがうれしすぎてボロボロ泣いちゃったんです」と自身の決勝進出よりも、お抹茶初の決勝進出を喜んだ。これに対してお抹茶は「ちょっと、おまっちゃいますよね(困っちゃいますよね)」と照れながら答えていた。

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 決勝初進出となる真輝志は「ずっと大阪で1人でやっていたからうれしい」と語る一方で、「R-1グランプリ2023」優勝者の田津原理音と仲がよく「去年は2人で『R-1優勝しようね』と言っていたら理音さんが優勝の約束を果たしてくれたので、僕も今年は絶対に理音さんとの約束を果たすために“みんなで話し合って優勝者を決めたい”と思います」と笑いを誘った。

「優勝取りにいきます」「全力でいかせていただきます」ピン芸日本一を決める「R-1グランプリ2024」決勝進出者発表【会見リポート】

 アマチュア芸人の、どくさいスイッチ企画は、MCから「いかがですか、この舞台」と聞かれると「テレビで見ていた方々と肩を並べることができて本当にうれしく思っております。粗相がないように精いっぱい努めます」としっかりしたあいさつを述べ、まわりから「すごいな」と一目置かれていた。

「優勝取りにいきます」「全力でいかせていただきます」ピン芸日本一を決める「R-1グランプリ2024」決勝進出者発表【会見リポート】

 決勝進出者のネタ順は、9人のファイナリストたち自らが番号の書かれたボールを引いて決めることになり(決勝進出者発表会見を欠席した吉住の分は佐久間が代わりに引いた)、ネタ披露順は1番・真輝志、2番・ルシファー吉岡、3番・街裏ぴんく、4番・kento fukaya、5番・寺田寛明、6番・サツマカワRPG、7番・吉住、8番・トンツカタンお抹茶、9番・どくさいスイッチ企画に決定した。「なんとか僕より前に徳原旅行にネタをしてもらってもいいですか。苺ちゃんでもいいです」とトップバッターを引いて不安そうな真輝志は「1番でも決勝でいい成績を残すってことはあるから」とあべこうじに励まされる一幕も。逆に、大トリを引き当てたどくさいスイッチ企画は「アマは一番最初に置くべき」と泣きそうな表情ながらも会場を笑わせた。

「優勝取りにいきます」「全力でいかせていただきます」ピン芸日本一を決める「R-1グランプリ2024」決勝進出者発表【会見リポート】

 ファイナリストが出そろい、決勝を迎えるだけとなった「R-1グランプリ2024」。1stステージはネタ尺が3分から1分伸びて4分になり、審査員による得点審査の合計得点上位2人がFinalステージに進出する。Finalステージでは、ネタ披露後に審査員5人が面白かった方に投票。獲得票の多い方が優勝を手にすることができる。

【番組情報】

「R-1グランプリ2024」
フジテレビ系
3月9日 土曜 午後6:30~8:54
MC:霜降り明星、広瀬アリス

取材・文/五條 亜唯(フジテレビ・関西テレビ担当)



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