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永野芽郁、共演の山田裕貴とは「心を通わせすぎて涙してしまうことが多々ありました」──「君が心をくれたから」インタビュー2024/01/06

永野芽郁、共演の山田裕貴とは「心を通わせすぎて涙してしまうことが多々ありました」──「君が心をくれたから」インタビュー

 永野芽郁さんが主演を務める、ドラマ「君が心をくれたから」(フジテレビ系)が1月8日からスタートします。本作は、主人公・逢原雨(永野)が、山田裕貴さん演じる愛する男性・朝野太陽のために自分の“心”を差し出す宿命を背負うことから始まるファンタジーラブストーリー。

 ここでは、本作でフジテレビドラマ&月9初主演を務める永野さんにインタビュー。約1カ月にわたって行われた長崎ロケの思い出や共演者とのエピソード、2024年の抱負を語っていただきました。

──出演が決まった時の心境をお聞かせください。

「純粋にうれしかったのですが、内容的に難しい部分もあり、演じながら苦しくなる瞬間も多いだろうと思ったので、大丈夫かなという不安もありました。でも、山田さんもいらっしゃるので心強かったですし、なんとか乗り切れたらいいなと思いました」

──山田さんとは「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」(日本テレビ系)以来の共演ですが、当時の印象から変化したことなどはありますか?

「お互いに『2年間で変わったことはないよね』と話をしているのですが、きっと周りの方から見たら、いい意味で変わっている部分があると思います。近くにいるからこそ、あまりお互いの変化に気付けていないですが、それが良い形でお芝居で表現できたらいいなと思います」

──公式サイトのインタビューでは、山田さんと“お互いの印象の変化を感じていく”ということを撮影中のテーマにするとおっしゃっていましたが、山田さんの新たな発見はありましたか?

「お互いが雨ちゃんと太陽くんを演じている中で、まさか涙すると思っていなかったシーンで、心を通わせすぎて涙してしまうことが多々ありました。いつもなら2人ともケラケラしているのに、私は雨ちゃんとして、山田さんは太陽くんとして受けてしまって…。でも、終わった後に『頑張ったね』とハイタッチをしたり、肩をトントンとするのがルーティンになってきていて、前回の共演から役も全然違うのですが、新たなコミュニケーションの取り方ができています」

──涙を流すシーンではないのに、感情が自然とあふれてしまうような…?

「そうですね。私自身も泣くと思っていなかったのですが、お芝居中、お互いに相手の声の震えを感じるんです。『きっと今、自分のことを思って言ってくれているな』と。お互いの感度がすごく高い状態で撮影ができているので、みんなが予期しないことが起きています。それがすごくやりがいがあって、面白いです」

──演じながら心が苦しくなるような瞬間が多々あるとおっしゃっていましたが、具体的にはどういった部分で感じられるのでしょうか?

「(台本を)客観的に読む時と、雨ちゃんとして読む時では少し捉え方は違うのですが、相手のことを思って取った行動によって相手を苦しめてしまったり、お互いがお互いのことを思って取った行動が、結局どちらも苦しくなっているのを見ると『なんでこんなにも報われないんだろう…』と思う場面が多々あります。雨ちゃんの立場として読んでいると『これで正しいんだろうか?』という不安や、見ていて胸がぎゅっとなるシーンが多いです」

永野芽郁、共演の山田裕貴とは「心を通わせすぎて涙してしまうことが多々ありました」──「君が心をくれたから」インタビュー

──雨はどんな女の子だと思って演じていらっしゃいますか?

「すごく強い子だと思います。自分のことをむげに扱って生きてきて、自信が全くないキャラクターの一方で、大切な人のために心をささげられるのは簡単なことではないと思うので。殻に閉じこもって1人で過ごしているのも、彼女は傷つきながらも傷ついた分だけ強くなって生きてきたんだなと感じています」

──約1カ月にわたる長崎でのロケはいかがでしたか?

「寒かったです! 勝手に暖かいと思っていたら、何日間か雪も降っていて…。長崎県の異国情緒あふれるファンタジーな雰囲気が作品の“ファンタジー感”をさらに増してくれていて、ドラマにぴったりな場所でロケができるのはすごく幸せなことだなと思いました」

──特に印象に残っている場所はありますか?

「きっとキャストとスタッフ全員が一致すると思うのですが、奇麗な夕日のシーンを撮るために行った公園です。何回も行ったのですが、毎回夕日が出なくて。『今日は天気がいいから出るかも』という日でも、撮影が始まると絶対に沈むんです。5回くらい行ってようやく撮れたことが逆にいい思い出になっています」

──長期ロケなどで癒やされる時間に必要な必需品があれば教えてください。

「自分のパジャマです。持って行かない方も多いと思いますが、私はセパレートされたパジャマを着たいので、今回のロケでもたくさん持って行ったので、キャリーケースの半分がパジャマでした(笑)」

永野芽郁、共演の山田裕貴とは「心を通わせすぎて涙してしまうことが多々ありました」──「君が心をくれたから」インタビュー

──月9の主演を務めるということにプレッシャーはありましたか?

「月9だからというより、これだけすてきな脚本とチームに囲まれているからこそ、作品の魅力は自分が一番に伝えないといけないなという思いがすごく強くなりました。『その責任を果たせるのか?』という、いい意味でプレッシャーを自分にかけ続けています」

──撮影中にご自身の成長も感じられていますか?

「きっと自分が成長したと気付けるのは時間がたってからだと思いますが『この作品、本当にいいよね』ってキャストとスタッフが話し合えている時間がすごく幸せです。みんながそういった思いを持ちながら一つの作品を作れるというのは、あるようでなかなかないことなので、とても貴重な時間を過ごせています」

──本作はファンタジーラブストーリーですが、“ファンタジー”だからこそ伝えられるメッセージとはどのようなことだと考えられますか?

「あらためて、今あるものは大切だということです。誰かを思うことも、心を通わせて愛し合えるということも奇跡だと思います。それは家族、恋人、友人すべてに共通で、誰かのことを思えることは普通のことではないし、ありがたいことだと伝えられると思います」

──永野さんが最近そういった気持ちを抱いたものはありますか?

「1カ月間ずっと長崎にいる中でも連絡をくれる友人や、『早く帰ってきて』と言ってくれる家族からの優しいメッセージにはキュンとしました。離れていても気にかけてくれる人たちを大事にして、『いつもありがとう』と言わなければいけないなと感じるのは、今この役をやっているからこそ気付けたのだと思います」

──山田さん以外の共演者の方とは、撮影中にどのようなお話をされましたか?

「初めて共演させていただく案内人役の松本若菜さんとは、撮影の合間に食べ物の話や休みの日に何をしているかを話しています。斎藤工さんもそうなのですが、お二人とも案内人役として過ごされている時はどちらかというと笑顔も少ないので、撮影の時との切り替えのギャップが面白くて。いつも『ギャップやばいですね(笑)』って楽しくお話しています」

──2024年は「君が心をくれたから」でスタートしますが、今年はどんな1年にしたいですか?

「2023年に比べると、皆さんに見ていただける機会が多くなると思うので、ファンの方には楽しんでいただきたいです。私自身はいつもどおり着実に、無理しすぎずに頑張りながらやっていきたいですね。縛られすぎず、マイペースに過ごせたらいいなと思います」

永野芽郁、共演の山田裕貴とは「心を通わせすぎて涙してしまうことが多々ありました」──「君が心をくれたから」インタビュー
永野芽郁、共演の山田裕貴とは「心を通わせすぎて涙してしまうことが多々ありました」──「君が心をくれたから」インタビュー

【番組情報】

「君が心をくれたから」
1月8日スタート
フジテレビ系
月曜 午後9:00~9:54 ※初回は午後9:00~10:24

フジテレビ担当/gojo



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