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「将来はアジアの作品にも」桜庭ななみが語る意外な野望とは?2020/07/28

「将来はアジアの作品にも」桜庭ななみが語る意外な野望とは?

 8月1日にスタートする連続ドラマ「13(サーティーン)」(フジテレビ系=東海テレビ制作)。イギリス・BBCの人気作品を桜庭ななみ主演でリメークした本作は、不条理な現実と連鎖する事件のはざまで揺れ動く人々を描いた衝撃のクライムサスペンスを、全4話でスピーディーな展開で届ける。

 桜庭演じる主人公・相川百合亜は13歳で誘拐され、13年後に突然家族の元に帰ってきた、美しくはかなげで不思議な魅力を持つ女性。彼女が突然家に戻ってきた時、止まっていた歯車が動きだし…。今回は、桜庭に作品の魅力や役への向き合い方などを聞いた。

現場では「毎シーンが、クライマックス!」と話している

――百合亜という女性の印象はいかがですか? また、演じる上で大変だったことはありましたか?

「サスペンス作品の経験があまりなかった私にとって、今回の役は新たな挑戦でした。百合亜という女性は、心の奥底では何を考えているのか分からないところが魅力的でもあり、不思議な魅力を持っています。人とは違う環境の中で思春期を過ごしているので、心は13歳で止まっているような感じがして、感じたことを表現するのが難しかったです。見てくださる方には『百合亜は何を考えているのだろう? 何を隠しているのだろう?』と想像していただきたくて、いつもより表情をつけずに、心の中でお芝居をしている感覚が強かったです」

――最も意識したのはどのようなところですか?

「相手によって話し方を変えました。犯人の黒川一樹(藤森慎吾)を信じ込ませたり、寄り添う時には本気っぽい話し方にしたり、逆に家族といる時には13歳の少女のような話し方にしたり…。百合亜の本心を探りながら見ていただけるとうれしいですね」

――台本を読んだ感想を教えてください

「百合亜が13歳で誘拐され、13年後に家族の元に帰ってきたところから物語が始まります。連れ去られていた時のことではなく、26歳になった百合亜を取り巻く家族の心境や、13年の間で変わってしまった周囲の環境に戸惑う心情を丁寧に描いていて面白かったです」

――現場の雰囲気はどうでしたか?

「共演者の皆さんとも仲良くさせていただき、現場はとても楽しかったです。ただ、内容はとてもシリアスなので、皆さんとは『毎シーンがクライマックス!』と言っていました(笑)」

「将来はアジアの作品にも」桜庭ななみが語る意外な野望とは?

――原作はBBCの人気作品ですよね。主役を演じる上で、原作から刺激を受けたことや、参考にされたことはありますか?

「主役のアイビーがとにかく魅力的でした。最後まで答えが分からないような彼女の表情や動き、言葉の運び方もとてもすてきで、自然に物語に引き込まれていきました。日本版は“家族”をメインにしているところが原作とは異なりますが、違った角度で作品の魅力を出していきたいです」

「将来はアジアの作品にも」桜庭ななみが語る意外な野望とは?

眼鏡をかけていない藤森さんは新鮮でした

――黒川一樹役の藤森慎吾さんの印象はいかがでしたか?

「とても優しくて面白くてお話しやすい方でした。藤森さんの今回の役は怖い一面を持っていて、普段の藤森さんのイメージとのギャップが見どころだと思います。眼鏡をかけていない藤森さんは新鮮でした。最初、監督から『犯人とはあまり仲良くならないで。撮影が終わってから楽しく話して』と言われていたのですが、ついつい楽しく話してしまいそうになるくらい面白い方でした」

「将来はアジアの作品にも」桜庭ななみが語る意外な野望とは?

――百合亜は13歳で誘拐されますが、桜庭さんが13歳の頃はどんな女の子でしたか?

「中学1、2年生の頃は軟式テニス部に所属していました。朝7時から朝練して、放課後も練習して、真っ黒に日焼けした活発な女の子でした」

――その時の経験で、今回の役作りに生かされていることもあるのでしょうか?

「そうですね。百合亜は監禁された13歳の気持ちのまま現在を過ごしているので、自分の13歳の頃を思い出しながら演じました。もし、自分の人生の13年間がなくなったら…と考えたら、百合亜が本当にかわいそうとしか言えません」

アジアの作品に参加できるよう、自分を磨いていく

――桜庭さんは中国語、韓国語が堪能で、現場でも中国語を話していらっしゃる姿をお見かけしました。どのようなきっかけで始められたのですか?

「アジア映画がとても好きで、作品をちゃんと理解したいという理由で勉強を始めたのがきっかけです。中国語は2014年の秋頃から始めて6年ほどになりますが、まだまだです。頑張るしかないですね(笑)」

――勉強はどのようにされているのですか?

「私のマネジャーさんが中国の方で、普段、日常会話を中国語で話すことが多いです。本に書いてるような言葉ではなく、会話の言葉で勉強をしたり、バラエティー番組を一緒に見たりして、生の反応に触れるのも勉強になると思っています。将来、アジアの作品に参加できるようにこれからも自分を磨いていきたいです」

――では最後に、視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。

「百合亜はとても魅力的な女性ですが、連れ去られてから13年経った百合亜に対して、家族や友人はどういうふうに受け入れていいのか分からなくて、百合亜自身も心が揺れ動いています。それぞれの心情の中でどのようにストーリーが進んでいくのか、見ていて吸い込まれていくような、目を離せないサスペンス作品に仕上がっているとうれしいです」

――ありがとうございました!

【番組情報】

「将来はアジアの作品にも」桜庭ななみが語る意外な野望とは?

「13(サーティーン)」 
8月1日スタート 
フジテレビ系 
土曜 午後11:40〜深夜0:35

フジテレビ担当 M・F



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