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佐野勇斗、目黒蓮との出会いが人生の分岐点に「本作以外での大変な場面でも目黒くんのことが思い浮かぶんです」――「トリリオンゲーム」インタビュー2023/08/25

佐野勇斗、目黒蓮との出会いが人生の分岐点に「本作以外での大変な場面でも目黒くんのことが思い浮かぶんです」――「トリリオンゲーム」インタビュー

 TBS系で放送中の金曜ドラマ「トリリオンゲーム」。原作・稲垣理一郎、作画・池上遼一の同名漫画を、連続ドラマ単独初主演となる目黒蓮さんを迎えて映像化。目黒さん演じる、ハッタリと野心と類まれなるコミュニケーション能力が武器のハル(天王寺陽)が、佐野勇斗さん扮(ふん)する真面目で不器用だが、ずば抜けた技術を持つパソコンオタクのガク(平学)とタッグを組んでゼロから起業し、型破りな方法で1兆ドル(トリリオンダラー)を稼いで、この世のすべてを手に入れようと成り上がるノンストップ・エンターテインメントです。

 ここでは、主人公・ハルとタッグを組むパソコンオタクのガクを演じる佐野勇斗さんにインタビュー。以前のインタビューに続き、現場でのエピソードや、これまで“賭けに出て成功したこと”などについて明かしてくれました。

佐野勇斗、目黒蓮との出会いが人生の分岐点に「本作以外での大変な場面でも目黒くんのことが思い浮かぶんです」――「トリリオンゲーム」インタビュー

――撮影期間はどのように過ごされていますか?

「ありがたいことに忙しく過ごさせていただいています。今朝も目黒くんと連絡を取っていて、今日は朝から撮影と聞きました。お互い長い時間の撮影になることが多いので、励まし合いながら乗り越えています」

――本作ではオーバーリアクションを控えて演じられているとのことでしたが、そんな中でもコミカルな表情で漫画らしさも残るガクの芝居に毎週楽しませていただいています。

「ありがとうございます。もともとは放送されている倍ぐらいのリアクションを想定していたのですが、監督と試行錯誤を重ねて今のガクが出来上がりました」

――あれでも抑えている方なんですね。

「めちゃくちゃ抑えています。レベルのMAXが10だとしたら、3ぐらいにとどめています」

――表現の幅広さに驚きです…! SNSでの生配信を見ていても、佐野さんの表情には人をひきつける愛嬌(あいきょう)があると感じています。

「そうなんですかね(笑)。言われてみれば家族からの影響はあるかもしれません」

佐野勇斗、目黒蓮との出会いが人生の分岐点に「本作以外での大変な場面でも目黒くんのことが思い浮かぶんです」――「トリリオンゲーム」インタビュー

――ガクにとっては、ハルと出会ったことが人生のターニングポイントになっていると思います。佐野さんにとってそんな方はいらっしゃいますか?

「(即答で)忖度(そんたく)なしで目黒くんです。これまでも鈴木亮平さんや山﨑賢人くんとも共演させていただいて、皆さんからたくさん勉強させていただきました。そんな中でも目黒くんは僕と全く同じ境遇というけうな存在。特に本作ではタッグを組む役どころなので一緒に過ごす時間も長く、これまで共演させていただいた方々よりもお互いの深い話ができていると思います」

――まさに作中の2人のような関係が築けているんですね。

「目黒くんが『ハルとガクのようにこの作品で僕たちも成り上がろう』と言ってくれたり、忙しい状況でも自分のシーンを責任持って頑張っている姿を見ているので、本作以外での大変な場面でも目黒くんのことが思い浮かぶんです。目黒くんが頑張っているから僕も頑張ろうと思えますし、そうやって思える存在は本当にありがたいです」

――本作の共演者から影響を受けたことはありますか?

「第5話から登場している蛇島透役の鈴木浩介さんのお芝居に感銘を受けました。長いセリフもスラスラと話されて、アドリブもたくさん入れていらっしゃるんです。どうやったらそこまでのクオリティーに持っていけるのか聞いてみたら、『台本をこれでもかというくらい読んでいる』とのことで。現場に入る前には全部セリフを覚えて、少しでも時間があったら練習しているとおっしゃっていて、とても勉強になりましたね」

――台本への向き合い方をあらためて学ばれたんですね。

「はい。鈴木さんも『メインキャラクターだと次々に撮影があるので、全く同じことをやるのは難しいかもしれないけど、そういうやり方もあるよ』とおっしゃってくださって、まだ僕にもできることがたくさんあるなと。後半戦からどんどん挑戦していこうと思っています」

佐野勇斗、目黒蓮との出会いが人生の分岐点に「本作以外での大変な場面でも目黒くんのことが思い浮かぶんです」――「トリリオンゲーム」インタビュー
佐野勇斗、目黒蓮との出会いが人生の分岐点に「本作以外での大変な場面でも目黒くんのことが思い浮かぶんです」――「トリリオンゲーム」インタビュー

「本気で成功させたいと思うからこそ緊張するんですよね」

佐野勇斗、目黒蓮との出会いが人生の分岐点に「本作以外での大変な場面でも目黒くんのことが思い浮かぶんです」――「トリリオンゲーム」インタビュー

――これまでの人生で賭けに出て(思い切って挑戦してみて)、成功したことがあれば教えてください。

「それこそInstagram Liveです。『これで一発当てなきゃ!』とかは全く思っていなかったのですが、自宅からの生配信だととんでもないことになっちゃう可能性も高いですし、僕の中では大きな挑戦でした。今では“佐野飯”をきっかけに僕を知ってくれる方も多くて、“生配信の子”って言われることが多いくらい(笑)」

――生配信を見て、佐野さんへの印象が変わった方も多いと思います。

「生配信を見てくださった方にはおしゃべりなタイプと思われることもありますが、実は普段はあまりしゃべるタイプではないんです。もちろんスイッチオンの状態では話しますし、おしゃべりも大好きなのですが、本当に仲がいい人といるとしゃべるよりも聞いていることの方が多いかもしれません」

――では、新しい物事を始める時、失敗しないよう心掛けていることはありますか?

「もちろん失敗しない努力は必要ですが、心配事は9割起きないって統計でも出ているんです。そもそも何事も適当にやっていたら緊張はしないと思いますし、本気で成功させたいと思うからこそ緊張するんですよね。だから、自分が緊張しているということは大丈夫ということなんだと思うようにしています」

――おっしゃる通りですね。その考え方を今後に生かしていきたいと思います。

「そういえば、さっきの取材でも同じこと言われました。なんでだろう(笑)」

――きっと同じように“佐野マインド”に励まされている人がたくさんいると思います。あらためて本日はありがとうございました!

「ありがとうございました! 『トリリオンゲーム』後半戦もぜひお楽しみに!」

佐野勇斗、目黒蓮との出会いが人生の分岐点に「本作以外での大変な場面でも目黒くんのことが思い浮かぶんです」――「トリリオンゲーム」インタビュー
佐野勇斗、目黒蓮との出会いが人生の分岐点に「本作以外での大変な場面でも目黒くんのことが思い浮かぶんです」――「トリリオンゲーム」インタビュー
佐野勇斗、目黒蓮との出会いが人生の分岐点に「本作以外での大変な場面でも目黒くんのことが思い浮かぶんです」――「トリリオンゲーム」インタビュー

【あらすじ】

 ハルたちは「プチプチアイランド」の大ヒットで得た大金をつぎ込み、天気予報専門チャンネルと番組制作会社を買収。ついにネットテレビ「トリリオンTV」が開局した。ゴップロのタレントを起用した宣伝効果で、大口のスポンサーもついた。しかし、そんなトリリオンゲーム社を黒龍一真(國村隼)が本気でつぶしにかかる。アメリカの大手配信サービス会社を買収して桐姫こと黒龍キリカ(今田美桜)がCEOとなり、地上波テレビの看板番組の放送権を買いあさり始める。その頃、ハルとガクは、ある制作会社の報道プロデューサー・功刀(津田健次郎)と地上波テレビ局の人気アナウンサー・白虎あかり(百田夏菜子)に接触する。

【プロフィール】

佐野勇斗、目黒蓮との出会いが人生の分岐点に「本作以外での大変な場面でも目黒くんのことが思い浮かぶんです」――「トリリオンゲーム」インタビュー

佐野勇斗(さの はやと)
1998年3月23日生まれ。愛知県出身。特技はサッカー、書道(6段)。俳優として「ドラゴン桜」「TOKYO MER~走る緊急救命室~」(ともにTBS系)、「真犯人フラグ」(日本テレビ系)、「おとなりに銀河」(NHK総合)、映画「かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~ ファイナル」「劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』」などに出演。一方で、ボーカルダンスユニット・M!LKのメンバーとしても活躍中。

【番組情報】

「トリリオンゲーム」
TBS系
金曜 午後10:00〜10:54

取材・文/松村有咲(TBS担当) 撮影/尾崎篤志



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