「ノッキンオン・ロックドドア」犯罪コンサルタント・美影をめぐり、倒理＆氷雨らの過去と現在が入り乱れる展開に2023/08/07

　テレビ朝日系で放送中のドラマ「ノッキンオン・ロックドドア」。初回の見逃し配信がオシドラサタデー枠歴代最高となる122万再生を記録し、SixTONES・松村北斗さんとなにわ男子・西畑大吾さんがダブル主演を務める本格ミステリー作品は、第2話の放送を終え早くも新たな展開を迎えた。

　第2話では、3年前に不正献金疑惑で世を騒がせた元衆議院議員・南雲弘伸（大河内浩）が、自ら開催したパーティーでスピーチの最中に突然苦しみ出し、搬送先で死亡するという“衆人環視の毒殺”をめぐり、御殿場倒理（松村）と片無氷雨（西畑）が奔走。スピーチ直前に南雲が口にしたシャンパンからは毒物が検出され、そのシャンパンは給仕係のトレーからランダムに取ったもの、しかも会場内の飲食物からは一切毒物が検出されなかったことが明らかとなり、その一部始終も動画で収められていたことから、2人は苦戦を強いられる。

　そんな事件解明の裏で、倒理と氷雨、2人の大学の同級生でもある警視庁捜査一課の刑事・穿地決（石橋静河）と毒殺事件の黒幕ともいえる犯罪コンサルタント・糸切美影（早乙女太一）の4人の関係性も徐々に明らかとなった。6年前に起きたという“ある事件”の存在、倒理のタートルネックに隠れた古傷、穿地の御影に対する「私があいつを殺す」という執念深い一言…美影がなぜ犯罪者に加担しているのかを含め、複雑に絡みあった4人の大学時代の過去は今後も鍵を握ることとなりそうだ。

　ちなみに、探偵事務所「ノッキンオン・ロックドドア」で働く高校生・薬師寺薬子（畑芽育）が「労働が必要」とアルバイトする理由も第2話ではさらりと明らかとなったが、「両親が、遺産でひょんなことから資産家となり、仕事を辞めて働かなくなり社会と乖離（かいり）したから」という普通では考えられない理由も、なかなかの衝撃が。彼女が今後物語にどう絡んでいくのかも注目だ。

　さらに、一番度肝を抜かれたと言ってもいい展開は、物語の終盤に待ち構えていた。寄席を見る美影のもとに現れた“ある人物”――それは、氷雨であった。「1年前、偶然君に再会したことも、会おうと思えば会えることも話してないよ」という言葉からは、この再会が久々というわけでもなさそうだが…なんといっても気になったのは美影が氷雨に放った「君は相変わらず、倒理に殺されたがってるね」という言葉。視聴者からも「気になることが多すぎて30分じゃ足りない」「闇深い。謎、謎、謎」「早乙女さんと大ちゃん（西畑）の演技に鳥肌が立った」「この言葉、頭から離れない…」とX（旧Twitter）のタイムラインをざわつかせたこの言葉の真意が、ただただ気になるばかりだ。

第3話　あらすじ

　元衆議院議員・南雲がパーティーでスピーチの最中に殺された“衆人環視の毒殺事件”を追う不可能（HOW）専門探偵・倒理と、不可解（WHY）専門探偵・氷雨。元ゼミ仲間で天才犯罪コンサルタントの美影が犯人に提供した超高難度トリックに頭を悩ませる中、倒理は斬新な仮説を立てる。南雲は秘書・浦和敬人（丸山智己）の巧みな誘導を受け、スピーチ直前に飲んだシャンパンに自ら毒を入れたのではないか…？　その証拠を手に入れるため、倒理は夜の闇に紛れて南雲の事務所に侵入。ところが、運悪く鉢合わせしてしまった浦和ともみ合いになり、頭部を負傷して気絶してしまった！　倒理の言動が気にかかり、南雲事務所に駆け付けた氷雨は血を流して倒れる倒理を見つけて…！

　後日、同じくゼミ仲間で、警視庁捜査一課の刑事・穿地から、倒理の仮説が盛大な空振りだったことが知らされる。しかし、倒理は転んでもただでは起き上がらない。実は侵入時に、抜かりなく真相解明の手がかりになると思われる品を入手していたのだ！　それは運転手・堀田浩一郎（長田成哉）が運転する移動車の中に、南雲が常備していた「持病の薬」。さらに…秘書の浦和が気にかけていたデスクの引き出しには「3年前に起こった“ある痛ましい事故”の資料」を見つけたという。何を隠そう、事故の裏には南雲はもとより、時を同じくして彼への不正献金疑惑が持ち上がっていた大手建設会社の影もちらついていて…!?

　これらの手がかりをもとに、美影が仕組んだトリック、そして犯人の正体と動機をつまびらかにすべく、恩師・天川考四郎（渡部篤郎）からたたき込まれた「観察」と「推論」を重ねる倒理と氷雨。それぞれの得意分野から“真相へとつながる扉”を模索する2人は、果たして美影が仕掛けた謎を解けるのか…!?