中田青渚、「『僕たちの校内放送』は、青春がたっぷり詰まった夏にぴったりなドラマ」2023/08/08

　木戸大聖さんが主演を務める高校の放送部を舞台に繰り広げる“校内放送青春群像劇”「僕たちの校内放送」（フジテレビほか）では、唯一の放送部員・今野浩哉（木戸）が、ひょんなことから仲間となる同級生・大城健太（前田旺志郎）たちと共に、ラジオを意識した番組で校内放送を盛り上げていく。

　本作で、浩哉と健太がおくる校内放送（ラジオ）のリスナー・藤原瑞輝を演じるのが中田青渚さん。監督の指示で、声を低くする練習をして撮影に挑んでいるという。練習方法を聞くととっても原始的なやり方で…。

――あらためて出演依頼があった際の心境をお聞かせいただけますか。

「放送部がメインのお話を私は見たことなかったので、青春感あふれる爽やかな作品になりそうで楽しみだなと思いました。演じる瑞輝は、クラスでわちゃわちゃしている人たちを遠くから見ているような（笑）、一匹おおかみタイプの女の子です。（高校生役を演じるのは）大丈夫かなっていうのはあるのですが、木戸さんが私より少し上なのでちょっと安心している部分はあります（笑）。出演者の皆さんが現役（高校生）ではないので、そこは安心しながらやっている部分もありますね」

――台本が手元に来て、全4話分読まれた感想を伺えますか。

「ラジオが題材の物語なので、すごくしゃべっているなと思いました。浩哉と健太の掛け合いがすごく多いんです。読み合わせするまでは、どういう感じになるんだろうなとちょっとドキドキしていました」

――先日、木戸さんにも取材をさせていただいたのですが、中田さんのことをすごく明るくて笑顔がすてきな人、役柄とのギャップがすごいありますとおっしゃっていました。ギャップがある役を演じる上で気をつけている部分があれば教えてください。

「私も高校生の時は、どちらかというと友達がすごく多いというタイプではなかったので、そういう部分はちょっと似ているのかなと思います。でも、一匹おおかみで凛としているタイプでもなかったです。演じる上では、ちょっと声を低くして、ハキハキとしたようなしゃべり方を意識しながらやっています」

――そんな要望があったんですね。

「妹と一緒に住んでいるので、『この声、低い？』と聞きながら練習しました。やり方が分からなかったので、原始的なやり方です（笑）」

――瑞輝のかわいいと思う部分はありますか。

「瑞輝はツンデレな感じがあると監督がよく言っているんです。感情を素直に出せないけど、うれしい気持ちがあふれてしまうみたいなシーンが結構あって。そういうちょっと憎めない感じはかわいいなと思います」

――ご自身にもそういう一面はありますか？

「ないと思います（笑）。顔に出てしまうタイプです（笑）」

――撮影もだいぶ進んできたと思うのですが、現場の雰囲気はいかがですか。

「すごくわちゃわちゃしています。木戸さんと前田さんがすごく気が合うみたいで、休憩中もずっと2人で話しているぐらい和気あいあいとした現場です！　カメラが回っていない時でも、急に寸劇が始まったりして楽しいです」

――物語と同じようにザ・青春があふれる現場なんですね。

「そうですね。今、青春を感じています！（笑）」

――本作はラジオが題材になっていますが、プライベートでラジオは聴かれますか。

「あんまり聴いてこなかったのですが、別の作品でラジオが好きな役をやったことがあって。その時に聴いたくらいです」

――役作りにおいて、またラジオを聴き始めたりは…？

「台本にあるような基本的なことなのですが、ラジオってどういうものなのかということを調べることの方が多かったです。瑞輝は浩哉たちのラジオの構成作家なので、構成作家についても調べてみました。ドラマの現場でいう、企画して、台本書いて…みたいなポジションと似ているのかなという印象で。瑞輝は『私は構成作家だ！』と思いながらやっているわけではないので、この2人（浩哉、健太）の話を面白くできたらいいなぐらいのテンションでやっています」

――最後に、瑞輝としての見どころを教えてください。

「瑞輝は友達がそんなに多い子ではないけど、高校2年生になって出会った人とちょっとずつ仲良くなって、青春も謳歌（おうか）していきます。私も高校の時、そんなに友達が多くなかったので、『多くなくてもいいよ』と言いたいですね。放送部っていうと、あまり熱い感じがしないかもしれないのですが、青春がたっぷり詰まった夏にぴったりなドラマになっているので、ぜひご覧ください！」