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見る人の心に刺さる名言の数々、「日曜の夜ぐらいは. . .」を彩った珠玉のセリフを振り返る2023/07/01

見る人の心に刺さる名言の数々、「日曜の夜ぐらいは. . .」を彩った珠玉のセリフを振り返る

 ABCテレビが4月から新設し、日曜午後10時の全国ネット連続ドラマ枠の第1弾として放送中のドラマ「日曜の夜ぐらいは. . .」が、いよいよ明日7月2日に最終回を迎えます。

 脚本家・岡田惠和さんのオリジナル作品となる本作で、視聴者をひきつけた要素の一つが登場人物たちのセリフ。毎話見る人の心に刺さるようなセリフが話題を集め、ドラマの公式Twitterでも「#名言」として取り扱われるなど、注目を集めています。そこで、最終回を目前に控えたここでは、各話のシーン写真とともに、“日ぐら名言”を振り返っていきます。

第1話 自分の気持ちを押し殺すサチの本音があふれたあのシーンから

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楽しいと、楽しいことあると…きついから…きついの耐えられなくなるから…普通の人は知らないけど…私は、きついだけの方が、楽なんだよ、何も考えなければいいんだし、だからダメなんだよ、こうゆうの。一緒にいて楽しい友達とかできたら…きついんだよ…ダメなんだよ楽しいのは…余計きつくなるんだよね」。

 第1話で印象的だったのは、エレキコミックのラジオ番組でのバスツアーで野田翔子(岸井ゆきの)、樋口若葉(生見愛瑠)と共におやき作りを体験していた際、主人公・岸田サチ(清野菜名)からこぼれたこのセリフ。「きついだけの方が楽」というセリフに「私にも思い当たる時期がありました」「極限まで自分を追い込んでしまった人の言葉だと思う」と共感の声が殺到。このセリフが視聴者の心に刺さっていく一方で、サチ自身はここから前向きに変わっていったのではないかと感じます。

第2話 若葉と富士子の関係性も垣間見えるセリフをピックアップ

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「この宝くじがさ、調べないけども、ひょっとしたら当たってるかもしれないと思ってたらさ、なんかいろいろ我慢できるでしょ? 本当に本当につらいことがあった時にさ、とっておくんだよ、調べるのは、最後の手段としてさ」。

 ドラマで鍵を握った宝くじは、第2話のラストでサチが当選したことが判明しましたが、その直前に描かれた若葉と富士子(宮本信子)の何げない会話からピックアップ。勝手に若葉の宝くじの当選を確認してしまった富士子に対し放った若葉の一言は、若葉が抱えるサチと似たような息苦しさと共に、生見さんと宮本さんによって出来上がった“2人の関係性”など、さまざまなものが見えた気がします。

第3話 不安を抱えるサチだけでなく、見る人の背中を押した若葉の一言

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おだいり様は、後ろ向きなわけじゃないです。現実から逃げてないですから。背を向けてないので。ちゃんと、前向きです。ちゃんとしっかり前を見てるから、慎重になったり拒絶したりしてしまうわけで、むしろ…それこそが前向きです、前向きだから進まないという選択はあると私は思うのです」。

 宝くじで3000万円を当てたことに「悪いことが起きるのではないか」とおびえるおだいり様ことサチに放った若葉のこのセリフ。ドラマの公式Twitterでも「#わぶちゃん名言」として取り上げられ、「この回は間違いなくこれがMVP」「わぶちゃんいいこと言う」と納得の声が。この後、無事に3000万円を3人で山分けし、「絶対に絶対に幸せになろうね。不幸になっちゃダメだよ。絶対だよ」と幸せを願うサチのセリフも印象的でした。

第4話 3人の運命を動かすことになった、若葉のふとした一言をチョイス

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「一緒にいたい、一緒に生きていきたい、一緒に使いたいです、ダメですか? 例のお金…山分けとかじゃなくて…3人で一緒にして…一緒に使ったら楽しいのに…って思って、私」。

 第3話に続き、ここでも若葉のセリフをピックアップ。田舎では周囲の人からさげすまれ、息苦しさを抱え続けてきた若葉が、初めて“友達“と思えたサチと翔子に投げかけたこのセリフ。この一言に対して、2人も「あるんじゃな〜い?」と好反応を示し、ドラマに欠かせないカフェ作りにつながったと思うと、この一言はある意味、“すべての始まり”だったのではないでしょうか。

第5話 母だから分かる娘の変化、ほほ笑ましい日常シーンからセレクト

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思ってることはあるけど、言わない。だって私が、サチなんか楽しそうだね、良かったねって言ったら、あなたは意地になってニコニコしたり、鼻歌歌ったり、くるっとミュージカルみたいに回ったりするのやめちゃうでしょ、だから言わないの、やめてほしくないから言わないの」。

 第5話の冒頭、いつものように朝食を作るサチに、母・邦子(和久井映見)が吐き出したこのセリフ。直後の「言ってるし」と返すサチのツッコミにもクスッと笑ってしまいましたが、第1話では邦子の言うことすら聞き流していたサチに笑みがこぼれるなど、彼女の変化も丁寧に描かれていました。何より、邦子の母としての温かさが前面に表れていたと感じます。

第6話 「仲間だから」――サチたちの結束力を固めたあのシーンからピックアップ

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「いいことなんだろうなと思います。悔しいと思うこと。ただしんどさも増えるかもしれないですけど、世の中、悔しいことばかりだから。でもなんか楽しいです、悔しいと思いたいです。悔しがりましょう一緒に。1人で悔しいとなんか悲しいけど、一緒なら純粋に悔しがれるんじゃないですかね」。

 翔子が見つけたカフェの賃貸物件が目前で借り手が決まってしまい、悔しさをにじませるサチたち。それでも、若葉が「悔しいです!」とハッキリと言ったことに、同じく「悔しい」と口にした市川みね(岡山天音)。みね自身も、生きづらいと感じていた中で3人と出会い、“仲間”になれたこそ、こうやって感じることができたのではないでしょうか。「仲間っていいな」と思える、個人的にもお気に入りのシーンです。

第7話 苦手なところも広く受け止める、翔子の優しさが前面に表れた一言

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わぶちゃんのことは、私と、おだいり様とみねで…守る…無理しなくていい、嫌なものは嫌でいい…ごめん、あの人だめって言えばいい、ね。克服なんてしようとしなくていいんだからね」。

 カフェの名前も決まり、順調に開店に向かう中でサチが宝くじ売り場へのお礼参りが済んでいないことを思い出し、サービスエリアに向かった3人。お礼参りを終えた後、男性が苦手な若葉が「足を引っ張るんじゃないか」と不安を吐露したことに対し、翔子が放ったこの一言からは、彼女の姉御肌な気質、「何がなんでも守る」という気概を感じ取れた瞬間でした。この一言に対して、若葉が「ありがとうございます」ではなく「ありがとう」と返したところも、関係性の変化が表れています。

第8話 涙なしでは見られない、主人公から大切な友へのエール

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「嫌な過去はなかったことにはならないと思うんだ。わぶちゃんが幸せになることが復讐(ふくしゅう)だよね。毎日楽しいなって思うことが一番の復讐…ね、やっつけよう、過去」。

 第7話に続き、ここではサチから若葉に送られたセリフをピックアップ。急きょアルバイトの人員不足をカバーしなければいけなくなり、カフェ開店までのミッションをサチから若葉に伝えられる中でのこのセリフは、「これだけで涙があふれた」「涙が止まらない」と第8話の大きな見どころの一つに。同じような境遇や不安を抱えていたからこそ、若葉が宝物みたいにすてきな子だと思えるからこそ、サチからエールのようなものを送りたくなったのではないか、そんなことを感じます。

第9話 見る人を思わずキュンとさせた、みねの男らしいセリフ

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「3人と、邦子さんと富士子さん…大切な人を守りたいと思ってます。だから皆さんを傷つけたり、悲しい思いさせたりする人は僕にとっては敵です。それぞれにはそれぞれの事情や歴史があって、冷たくできなかったり、いろいろあるんだと思います。でもどんな理由があっても、僕にとっては敵です。大切な人を苦しめる人は敵とみなします。すみません。心が狭くて。すべての人が守れるとは思えないので。大切な人だけ守ろうと思います」。

 翔子にサプライズで誕生日祝いをしていたサチと若葉のもとに駆けつけたみねが、口にはしない不安を抱える3人に向けて放ったこのセリフは、第9話で視聴者から反響が集まるポイントの一つとなりました。普段は存在を忘れられたり、仲間なのに補欠呼ばわりされたりするみねだからこそ、彼の優しさ、男らしさがズシッと響くものがありました。“みね禁法”がなければ、この後どうなっていたのでしょうか…(笑)。

 ここまであらためて振り返ると、「日ぐら」は本当に心に刺さる名言が多い印象を受けます。本作が掲げる「恋愛なんか奇跡じゃない、友情こそが奇跡だ」というキャッチフレーズを体現するセリフが、岡田さんが手掛ける脚本の中にはあふれているのだと記事を執筆しながら考えさせられました。果たして、最終話ではどんな名言が飛び出すのか、そしてサチたちの物語はどんな結末を迎えるのか。見逃せません。

【番組情報】

「日曜の夜ぐらいは. . .」
テレビ朝日系
日曜 午後10:00~10:54
※放送終了後、TVer、ABEMAで最新話を1週間見逃し配信
※TVer(https://tver.jp/series/srf2ejuoxr)では第1~3話を無料配信中
※TELASA(https://is.gd/Ab6YK5)で第1話〜最終話まで全話見逃し配信中。U-NEXTでも全話見逃し配信中

【プレゼント】

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【締切】2023年7月28日(金)正午

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ABCテレビ担当 S・H



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