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佐久間由衣、「らんまん」で厳しくも時に優しい万太郎の姉・綾を熱演!「綾に追いつけるよう自分も頑張りたいと思います」2023/05/01

佐久間由衣、「らんまん」で厳しくも時に優しい万太郎の姉・綾を熱演!「綾に追いつけるよう自分も頑張りたいと思います」

 NHK総合ほかで放送中の連続テレビ小説「らんまん」。本作は植物学者・牧野富太郎をモデルに神木隆之介さん演じる槙野万太郎が、幕末から明治、大正、昭和と四つの激動の時代を植物学者としていちずに突き進んでいく、波瀾(はらん)万丈の人生を描いた物語です。

 早川逸馬(宮野真守)から中濱万次郎(宇崎竜童)を案内された万太郎(神木)は、自分の生きたい道を進むと心に誓い、姉・綾(佐久間由衣)と共に高知・佐川へ帰ることを決める。帰る前に逸馬の演説会に参加し、思いがけず登壇することになった万太郎だったが、突如乱入してきた警官隊に逮捕されてしまう。警察署で厳しい取り調べを受ける万太郎と逸馬。竹雄(志尊淳)は佐川へ戻り、タキ(松坂慶子)に顛末(てんまつ)を話すと、タキ自ら高知へ万太郎を救出に向かう。無事、峰屋に帰れた万太郎は、植物学の道へ進むためその思いをタキにぶつけ、東京へ行くことを決める。

佐久間由衣、「らんまん」で厳しくも時に優しい万太郎の姉・綾を熱演!「綾に追いつけるよう自分も頑張りたいと思います」

 今回、万太郎の姉・槙野綾を演じる佐久間由衣さんに、作品の見どころや出演の感想などをお聞きしました。

――「らんまん」への出演が決まった時の心境を教えてください。

「本当にうれしくてたまらない気持ちでした。以前出演させていただいた連続テレビ小説『ひよっこ』を経て、もっと自分が力を付けて朝ドラという舞台に戻ってこられたらなと思い巣立ちました。あらためて、朝ドラという大事な存在のドラマからオファーをいただけて、うれしかったです。『らんまん』のあらすじもすごく面白くて、絶対に出演させていただきたい!という思いがより強くなりました」

――綾と万太郎の関係を作る上で、神木さんと相談したことはありますか?

「神木さんとは具体的に話し合うというよりも、現場でお互いの空気感を感じつつ演じさせていただいています。神木さんご自身はいつも自然体で、少年のような心を持っている方で万太郎と重なる瞬間が多く、綾と万太郎の関係性のヒントをもらっています。私は綾と違い、人を叱るという経験があまりなかったので、心で人を叱る愛情の深さをどう表現したらいいのかなと思いつつ、神木さんとお芝居をさせていただいています」

――演じる綾の印象を教えてください。

「とてもしっかりしていて、弟の万太郎を叱る愛情深いところがあり、時代や槙野家のしがらみの真っただ中でそれを受け入れていても、決して卑屈にならず、自分の意志をきちんと持っています。それでいて、自分の意志を抑えつけず前に進んでいく姿は、演じていて尊敬しています。綾に追いつけるよう自分も頑張りたいと思います」

――「ひよっこ」から6年ぶりの朝ドラの撮影でしたが、変わったことはありますか?

「『ひよっこ』の撮影当時は闘牛のように真っすぐ突き進むことに精いっぱいでしたが、今はスタッフの方や共演者の方とお話させていただき、お互いに意見交換ができている気がします。『らんまん』では、あらためて朝ドラという舞台でこれまでの経験を生かし、今、自分が持っているすべてのものを表現できるよう作品と向き合う覚悟で演じています」

――実際に高知を訪れた際に感じたことを教えてください。

「台本と方言の音声テープをいただいた時に、実際に現地で土佐弁を聞きたいなと感じて高知へ向かいました。現代と『らんまん』の時代とでは言語にも違いがあると思いますが、高知ではタクシー運転手の方の土佐弁を聞いたり、街で擦れ違う方々の土佐弁を聞いたりして耳を慣らしていきました。土地柄か寒暖差がありそうですが、たくさんの植物のように、高知に住む方々もたくましいと感じました。立ち寄ったスーパーで発見した野菜のほとんどが高知県産で、関東に住んでいると想像できないほど高知県は魅力的で感化されることがたくさんありました」

佐久間由衣、「らんまん」で厳しくも時に優しい万太郎の姉・綾を熱演!「綾に追いつけるよう自分も頑張りたいと思います」

――万太郎と綾の祖母・タキを演じる松坂慶子さんについて、共演した感想を教えてください。

「今回、松坂慶子さんと初めて共演させていただきました。松坂さんご自身はとてもチャーミングな方で、普段お話される声がずっとほほ笑んでいらっしゃるようなかわいらしさがあります。ですが、タキさんの役に入ると、“はちきん”と呼ばれる高知の強い女性に瞬時に切り替わります。綾として、タキさんみたいな女性に育ててもらっているというのは影響を受けている部分があると思うので、今後、綾が年齢を重ねているうちにタキさんの姿を追いかけ続けるだろうなと感じています」 

――綾を演じる際に考えていることを教えてください。

「最近は心(しん)の強い役をいただくことが多く、苦戦しつつも楽しく演じています。心が強いと一言で言ってもいろいろな強さがあると思います。以前からお芝居をする上で、その役に共感できるかということを大事にしています。ですが今は、作品の伝えたいことを受け取りつつ、自分の納得がいく形でその役を演じられたら、今まで理解できなかった役の感情も理解できるようになるのではないかと日々奮闘しています」

――高知編のテーマの一つになっている「自由」について感じたことはありますか?

「作品を通じて、私も考えるきっかけが増えました。自由と言っても好きなことをただやればいいというわけではないですし、作品の中で『自由って何?』という万太郎のセリフがあり、私も自由について自問自答を続けています」

――最後に視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。

「第2週までは、子役の皆さんが万太郎や竹雄、綾をとても魅力的でかわいらしく、そして力強く演じてくださっていました。第3週からさらに物語が動いていく中で、いろいろなしがらみがあっても好きなことを貫く力強さを感じていただけると思います。すべてを変えることは難しいですが、自分がやりたいことに向かって進んでいく力をもらえる作品になっているので、ぜひ朝から元気をもらって楽しんでいただけたらうれしいです」

第22話 あらすじ

佐久間由衣、「らんまん」で厳しくも時に優しい万太郎の姉・綾を熱演!「綾に追いつけるよう自分も頑張りたいと思います」

 演説会に参加し、収監されてしまった万太郎。厳しい取り調べを受けている逸馬の元に連れていかれ、仲間だと認めろと問い詰められるが…。一方、竹雄から話を聞いたタキらは、万太郎を助けるべく高知の警察署へと向かう。

【番組情報】

連続テレビ小説「らんまん」
NHK総合
月曜~土曜 午前8:00~8:15ほか ※土曜は一週間の振り返り
NHK BSプレミアム・BS4K
月曜~金曜 午前7:30~7:45ほか

NHK担当 S・A



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