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「エンドロールに感動したんです」。近藤頌利&ゆうたろう、正反対の2人が描くラブコメ「全ラ飯」インタビュー2023/04/12

「エンドロールに感動したんです」。近藤頌利&ゆうたろう、正反対の2人が描くラブコメ「全ラ飯」インタビュー

 4月13日スタートの連続ドラマ「全ラ飯」(関西テレビ)。仕事で疲れて帰宅した夜、すべてを脱ぎ捨てた状態でご飯を食べる“全裸飯”こそがストレス解消法のサラリーマン・一条颯太(近藤頌利)と、料理好きで、一条の秘密を目撃してしまう青果店の店主・三木真尋(ゆうたろう)による、癒やし系“ムズきゅん”ラブコメディーです。

「エンドロールに感動したんです」。近藤頌利&ゆうたろう、正反対の2人が描くラブコメ「全ラ飯」インタビュー

 不器用な2人の恋の行方と、全話を通して登場する、世界各国のスパイスを使ったおいしそうな料理も楽しみな本作。なんと劇中で登場する料理は、すべて実際にゆうたろうさんが作っているとのこと。近藤頌利さん、ゆうたろうさんの仲良しコンビに、撮影の思い出やドラマの見どころをお聞きしました!

2人は「正反対の人間」

「エンドロールに感動したんです」。近藤頌利&ゆうたろう、正反対の2人が描くラブコメ「全ラ飯」インタビュー

――近藤さんは、テレビドラマ初出演にして初主演。「ドラマ出演は憧れであり目標でした」とコメントされていましたが、すべての撮影を終えた今、どのようなお気持ちですか?

近藤 「まだ、終わった実感はありません。まだまだ不安な気持ちを抱えていますね」

ゆうたろう 「まだ?」

近藤 「うん。放送前だしね。たぶん、全12話の放送が世に出るまでは不安なんじゃないかと思います。舞台は初日を迎えたら不安はなくなるんですけど、ドラマは初めてなので、どうなるのかが分からなくて。第1話の放送が終わったら、不安はなくなるのかな?」

――初めてのドラマの現場は、緊張しましたか?

近藤 「緊張しました。でも、緊張する暇もなかった感じです。いろいろなことに追われてしまいました。『みんなこのスケジュールで、いつセリフを覚えているんだろう?』って疑問に思ったり。最初に貯金を作って臨んだんですけど、そんなものは数日たてばすぐになくなってしまいました」

「エンドロールに感動したんです」。近藤頌利&ゆうたろう、正反対の2人が描くラブコメ「全ラ飯」インタビュー

――ラブコメディーで、それぞれ相手役がゆうたろうさん、近藤さんと聞いた時は、どう感じましたか?

近藤 「びっくりでした! 僕はドラマも初めてだったし、映像をやっている方と共演する経験もあまりなくて。舞台で共演するのもベテランの方が多かったので、同世代と共演するのは新鮮でした。そしたら、まさかの相手役がゆうたろうで。ゆうたろうとは、僕がゲストで出演させていただいた配信番組で共演したことがあったんです。しかもその番組で、僕が結構騒がしくしちゃったんですよ。プライベートの時にあの感じで来られたら大変だと思うんですけど、僕はあれが自然体なんで(笑)。うるさくしちゃったんですけど、あれがなんのうそ偽りもない姿なんです(笑)。当時はそういう空気の差があったんですけど、会ったことがあったので、びっくりしましたね」

ゆうたろう 「僕もびっくりでした。しかも初ドラマで初主演で、そういう場に立ち会えたことがうれしいなって。配信番組で共演した時は、絶対に仲良くなれない類の人間だなって思ったんですよ。正反対の人間だなって」

近藤 「そう! 僕も正反対だなと思った」

ゆうたろう 「そうそう。共演が決まって、まだ探り合いの時に、頌利くんが高橋健介くんとご飯に行ったんですよ。そこに僕も合流させてもらって、お互い『…だよね!?』って。台本も流れは読んだ状態だったので、ご飯を食べながらいろいろ話したんですよね。すごく挑戦的な役だし、攻めたドラマだよねって。でも、この主人公を頌利くんが演じることによって、フラットな状態になるんですよ。一条颯太という役は、頌利くんだからこそ等身大のキャラクターになるんだなと、演じながら感じていました」

劇中の料理は、すべてゆうたろうさんの手作り!

「エンドロールに感動したんです」。近藤頌利&ゆうたろう、正反対の2人が描くラブコメ「全ラ飯」インタビュー

――私も、12話の台本を読ませていただいたのですが…。

近藤 「えっ!? 読んだんですか?」

ゆうたろう 「12話だけ?」

――全12話、読ませていただきました!

近藤 「12話だけ読んでも何も分からんよ!(笑)」

ゆうたろう 「あはは!(笑)」

――(笑)。印象に残っているシーンを教えてください。

近藤 「やっぱり、第1話の全裸を目撃されるシーンですよ。全裸自体は、僕が1人で撮影だったクランクインの日に、もう何回もやっていて。だからスタッフの方はもう見慣れているんですけど、共演者に見られるっていうのは、ちょっとね、恥ずかしい部分があって。カメラが回るまでは、素の反応ができるじゃないですか?」

ゆうたろう 「ちょっとちょけるんですよ(笑)。照れているのか分かんないですけど」

近藤 「カメラが回ったら、そりゃ演じないといけない世界がありますけど、素の状態で全裸だったら、笑っちゃうじゃないですか(笑)。なんか、携帯のカメラ構えてるし(笑)」

――えっ?(笑)。

ゆうたろう 「僕、めっちゃ撮りました(笑)。全裸シーンも、何パターンかあったんですよ。ここまで脱ぐとか、ここまで隠すとか。やっぱり一番面白いなと思って、撮っちゃいましたね。いつかオフショットで出したい(笑)。とりあえず、仲良しの俳優のお友達に送りました」

近藤 「僕も共通の友達ですよ! さすがに、僕の知り合いじゃない人には送れないですよ(笑)。ゆうたろうが『今、こういうドラマやってるんだ』って僕の全裸の写真を送ったら、その人びっくりしちゃいますよ(笑)」

ゆうたろう 「(笑)。僕は、料理のシーンが思い出深いです。普段全く料理をしていなかったので、料理を作るシーンは課題でした。出演が決まってからは、週3くらいで自炊をするようにして。手元だけのシーンも、実際に全部僕が作ってるんですよ。だから『これは頑張らなきゃいけないな』って、気合を入れて臨みました」

近藤 「ゆうたろうが料理を作るシーンは、『すごい!』ってなると思います。毎回出てくるので、期待して見てほしいですね」

「エンドロールに感動したんです」。近藤頌利&ゆうたろう、正反対の2人が描くラブコメ「全ラ飯」インタビュー

――ということは、劇中で近藤さんが食べているお料理は、すべて実際にゆうたろうさんが作ったということですか?

ゆうたろう 「そうです!」

――特においしかったメニューは?

近藤 「一番うまかったのは、タイのスキナーム! あれはまねして作ってほしい! マジでおいしかったです。春雨が入っているんですけど、風邪をひいた時も食べやすいし。豚肉と野菜がたっぷりで、たぶん好きな人も多いと思う。そんなに難しくなかったよね? 野菜切って、スキソース入れて…」

ゆうたろう 「そうそう。それで混ぜればもう完成」

近藤 「簡単だと思います! ぜひ作ってほしい!」

ゆうたろう 「僕は、2日間くらい料理シーンのレッスンをしたんですけど、その時に食べたシェパーズパイが一番おいしかったです。劇中では食べてないんですけど、僕、ラムがすごく好きだし、日本人向けというか、食べやすくて。劇中でも食べたかったな~って思います」

近藤 「写真映えもするしね」

ゆうたろう 「うんうん。パーティーにも合いそう。使った器、僕欲しくなった!」

近藤 「あのグラタン皿みたいなね」

――大きいのを切り分けて食べる感じですか?

近藤 「違うんですよ。たぶん、アップルパイみたいなのを想像してるでしょ? じゃなくて、大きいグラタンみたいな感じなんですよ。大きいグラタン皿に敷き詰めて、焼くんです」

ゆうたろう 「シェパーズパイ、本当においしそうだったな~」

近藤 「僕だけしか食べてないんですよ(ドヤ顔)」

ゆうたろう 「あれは深夜にドラマを見て、そそられてほしいですね」

「エンドロールが、全員知っている人だったことに感動したんです」

「エンドロールに感動したんです」。近藤頌利&ゆうたろう、正反対の2人が描くラブコメ「全ラ飯」インタビュー

――ラブコメディーということで、ドキドキしたり、切ないシーンもありますが、撮影時のエピソードを教えてください。

近藤 「最初に撮ったのが第3話だったんですけど、最後に撮ったシーンも第3話だったんです。撮影を第1話から順番に撮っていくわけではなかったので、2人の関係性を表現するのが難しかったですね。第3話で軽く嫉妬するシーンがあるんですけど、全部撮り切った後に、嫉妬の気持ちを作るのが難しくて。『3話でそれはちょっと強すぎです』と言われてしまったり。自分でも『あー、強すぎちゃったな』って気づいたりして」

ゆうたろう 「真尋は、結構ツンデレというか。言いたいことがあるけど言えないし、好きだからこそ強く当たっちゃうところがあるんですけど、僕自身はそういうタイプじゃなくて。あとは話によって監督も違うので、その場で柔軟に対応できるようにしておかないとなと思っていました。あまり作りこみすぎず、『自分だったらこういう気持ちになるけど、真尋はこうだな』とかも考えつつ、現場に入るようにしていましたね。目線とかも、僕、もともと目の力が強いらしいので、『そんなにしなくても伝わるよ』って何回も言われてしまったり」

近藤 「僕もそうなんですけど、目が大きいと、眼球の動きがすごく見えるんですよ」

ゆうたろう 「そこの照準の合わせ方が、最初は結構難しかったです」

「エンドロールに感動したんです」。近藤頌利&ゆうたろう、正反対の2人が描くラブコメ「全ラ飯」インタビュー

――最後に、あらためてドラマの見どころをお聞かせいただけたらと思います。

近藤 「タイトルは、正直だいぶふざけてると思うんです(笑)。僕、会う人会う人に『ずっと全裸なの?』『ずっと服着てないの?』って聞かれるんですよ。『ずっと裸で飯食ってるドラマなの?』なんて言われるんですけど、全然そうじゃなくて。意外といろんな人を描いたヒューマンドラマになっているので、タイトルで『なんだ?』と思って見てくれた人も、登場人物の人柄にひかれてもらえたらうれしいなと思います」

ゆうたろう 「最初にお話をいただいた時は、『カンテレ攻めてるな』って。エンタメとして、タイトルのいい違和感とか、人の興味をくすぐるワードは大事だなと思うんです。でも、実際はヒューマンドラマで。すごく温かい世界なので、『自分もこういう世界にいたかったな』って思う瞬間もたくさんありました。撮影のスケジュールは結構大変だったんですけど、スタッフさんは関西の方が多いのもあって、すごく楽しくて。行くのが楽しみになる現場でした」

近藤 「初めて、撮休の日に寂しい気持ちになりました」

ゆうたろう 「頌利くんが初めてということもあったので、みんなで和気あいあいとしながら」

近藤 「最初は、スタッフさんたちもすごく気を使ってくださったんです。でも後半からだんだんね、いじられるようになって」

ゆうたろう 「『この人はいじっていいんだ』って、みんな分かってきたよね(笑)」

近藤 「初ドラマなので、映像の世界だと分からない用語とかあるじゃないですか。それを『これ、どういう意味だと思う?』って問題を出されたり(笑)」

ゆうたろう 「あはは!(笑)。結構重たいシーンもあって、感情の波も大変だったんですけど、チームに支えられた1カ月半でした」

近藤 「僕、第1話の完パケを見た時、エンドロールが全員知っている人だったことに感動したんですよ。今までドラマでエンドロールを見ても、俳優さんの名前しか知らなかったのに、自分が出たドラマだと全員知っているスタッフさんになるんだなと思って。すごくジーンときました」

ゆうたろう 「当たり前じゃん!(笑)」

「エンドロールに感動したんです」。近藤頌利&ゆうたろう、正反対の2人が描くラブコメ「全ラ飯」インタビュー
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「エンドロールに感動したんです」。近藤頌利&ゆうたろう、正反対の2人が描くラブコメ「全ラ飯」インタビュー

【プロフィール】

近藤頌利(こんどう しょうり)
1994年4月12日生まれ。大阪府出身。関西を拠点に活動する、ワタナベエンターテインメントの演劇集団「劇団Patch」の一員として、2014年より活動をスタート。16年、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」で注目を集め、以降も舞台「サザエさん」「アルキメデスの大戦」、ミュージカル「チェーザレ 破壊の創造者」など、多数作品に出演。「全ラ飯」(関西テレビ)にて、ドラマ初出演にして初主演を果たす。5月12日~28日、東京・天王洲 銀河劇場にて上演の舞台「『HUNTER×HUNTER』THE STAGE」に出演。


ゆうたろう
1998年6月3日生まれ。広島県出身。2016年に古着ショップ店員から“可愛すぎる美少年”モデルとして芸能界デビュー。18年、「3D彼女 リアルガール」で映画初出演を果たす。主な出演作は、映画「かぐや様は告らせたい」「殺さない彼と死なない彼女」「チェリまほ THE MOVIE~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~」、ドラマ「シャーロック」(フジテレビ系)、「来世ではちゃんとします」(テレビ東京系)、「FOLLOWERS」(Netflix)など。4月15日より東京、大阪、札幌にて上演の舞台「幾つの大罪~How many sins are there?~」に出演。

【番組情報】

「全ラ飯」
4月13日スタート
関西テレビ
木曜 深夜0:25~0:55 ※初回は深夜0:40~1:10

【プレゼント】

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取材・文/宮下毬菜(フジテレビ・関西テレビ担当) 撮影/蓮尾美智子



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