Feature 特集

「リエゾン」、物語は最終章へ――。不安を抱える人々と向き合う中、佐山は“叔母との記憶”を思い出す2023/03/02

「リエゾン」、物語は最終章へ――。不安を抱える人々と向き合う中、佐山は“叔母との記憶”を思い出す

 テレビ朝日系で放送中の連続ドラマ「リエゾン-こどものこころ診療所-」。郊外の児童精神科クリニックを舞台に、自らも発達障害=凸凹を抱える院長・佐山卓(山崎育三郎)と研修医・遠野志保(松本穂香)のコンビが、さまざまな生きづらさを抱える子どもとその家族に真っすぐ向き合い寄り添っていく姿を描いた全く新しい医療ドラマが、最終章に突入。

 これまで多くの子ども、そして家族と向き合ってきた佐山と志保たちだが、明日3月3日放送の第7話では、視聴者の中でも注目されていた“佐山の過去”に触れていくことに。そんな第7話の見どころを一足先に紹介していく。

クリニックを訪れたある家族、その姿に佐山は…

「リエゾン」、物語は最終章へ――。不安を抱える人々と向き合う中、佐山は“叔母との記憶”を思い出す

 さやま・こどもクリニックにやって来た丸山優実・浩之親子。ASD(自閉スペクトラム症)を抱える優実の診断を受けにきた親子だが、話を聞いていた志保は、優実だけでなく、父親の浩之本人を気にかける。優実は3カ月前に母親を事故で亡くしていたが、浩之は「優実がそのことを理解しているのか分からない」「つらいです」と思わず本音がこぼれる場面も。さらに、妻を亡くしてしまった悲しみで浩之が見るようになってしまった“ある夢”とは…。

「リエゾン」、物語は最終章へ――。不安を抱える人々と向き合う中、佐山は“叔母との記憶”を思い出す

 ASDの少女・丸山優実を演じるのは加藤柚凪さん。ドラマ「監察医 朝顔」シリーズ(フジテレビ系)や「鹿楓堂よついろ日和」(同系)、映画「浅田家!」など注目作に出演してきた加藤さんが、聴覚過敏で凸凹を抱える少女を体現する。さらに、そんな優実を男手一つで育てながら不安を抱える父親を三浦貴大さんが演じる。昨年はドラマ「エルピス-希望、あるいは災い-」(フジテレビ系)や映画「流浪の月」「キングダム2 遥かなる大地へ」に出演してきた三浦さんが見せる“シングルファーザー”の姿は、見る人によっては重なるものもあるかもしれない。

「リエゾン」、物語は最終章へ――。不安を抱える人々と向き合う中、佐山は“叔母との記憶”を思い出す

 やがて、佐山はクリニックで行っている「グリーフケア」への参加を浩之に提案する。母親や兄弟など大切な人を亡くした同じような境遇の人たちが集まって、自由に話したり交流することで少しでも気持ちの負担を減らそうとしたのだが、佐山は自分自身がASDを抱えていること、優実と同じように幼い頃に母を亡くした経験を語る。「母親を亡くして人生が一変した」と語る佐山の過去に何があったのか、なぜ叔母のりえ(風吹ジュン)に育てられることになったのか、朗らかながらもミステリアスな一面を抱えていた佐山の過去がついに明かされる。

弟との対面に一切笑顔のない佐山、家族と何があったのか?

「リエゾン」、物語は最終章へ――。不安を抱える人々と向き合う中、佐山は“叔母との記憶”を思い出す

 そして、佐山も“自分の家族”と向き合うことに。「佐山記念総合病院」で行われた症例検討会に参加することとなった佐山と志保だが、そこで佐山はある人物に呼び止められる。第6話で突如現れた、“シュウ”と名乗る人物、それは佐山の弟の佐山秀(塩野瑛久)だった。その爽やかなルックスから、志保は一目見た時から「イケメンが!」と興奮気味だったが、クリニックに来た秀に佐山は一切笑顔を見せず。いつもニコニコしている佐山の表情が曇ってしまうほどに険悪なムードの佐山家。秀からもらった書類をゴミ箱に捨ててしまう場面も第6話の最後に見られたが、この家族の行く末も終盤の見どころの一つになりそうだ。

「リエゾン」、物語は最終章へ――。不安を抱える人々と向き合う中、佐山は“叔母との記憶”を思い出す

 さらに、志保の研修期間が残りわずかに迫る中で、志保は佐山から「佐山記念総合病院」での後期研修を勧められる。佐山の父が経営する総合病院での研修を勧められたことに戸惑いを見せる志保は、“ある疑念”が思い浮かんでしまう。この疑念が、物語を最後まで動かしていくことになりそうだ。

「リエゾン」、物語は最終章へ――。不安を抱える人々と向き合う中、佐山は“叔母との記憶”を思い出す

 第7話のテーマは「不安との向き合い方」。大切な人を亡くしたことによる不安、自分の将来に対する不安、そして自分の家族と向き合うことへの不安。それぞれが、自分と隣り合わせの不安とどう向き合っていくか、明日の放送をリアルタイムで見届けてほしい。

3月3日放送・第7話あらすじ

「リエゾン」、物語は最終章へ――。不安を抱える人々と向き合う中、佐山は“叔母との記憶”を思い出す

 「佐山記念総合病院」で行われた症例検討会に佐山とともに参加した志保は、佐山から同病院での後期研修を勧められ、突然のことに戸惑う。そこは、佐山の父が経営する総合病院だった。佐山は弟の秀に呼び止められ、院長の父が院長室で待っていると言って連れて行かれてしまう。クリニックに戻った志保は、向山和樹(栗山千明)の話から、佐山の父が佐山を「佐山記念総合病院」に新設する児童精神科の医長として迎えようと計画をしていることを知る。志保は、クリニックがなくなってしまうのではないかと心配になり…。

 そんな中、クリニックへASDの少女・優実とその父・浩之がやって来る。優実は3カ月前に母を交通事故で亡くしていて、浩之は優実がそのことを理解しているのか分からないという。そう語る浩之も、慣れない子育てや妻を亡くした悲しみで憔悴(しょうすい)している様子。佐山はクリニックで行っている、同じような境遇の人たちが集まって自由に話したり交流する「グリーフケア」への参加を提案する。

 また佐山は浩之に、自分自身がASDを抱えながら、優実と同じように幼い頃に母を亡くした経験を語る。それを聞いていた志保は、佐山が過去に何があったのか、なぜ叔母のりえの元で育ったかを知る。それぞれの思いと葛藤が交差する、運命の最終章――!

【番組情報】

金曜ナイトドラマ「リエゾンーこどものこころ診療所ー」
テレビ朝日系
金曜 午後11:15〜深夜0:15 ※一部地域では放送時間が異なります

テレビ朝日担当 S・H



この記事をシェアする


Copyright © TV Guide. All rights reserved.