萩原利久＆八木勇征、“ひらきよコンビ”の魅力をファンから教えてもらっていた!?――ドラマ「美しい彼」（シーズン2）インタビュー2023/02/03

　萩原利久さんとFANTASTICS・八木勇征さんがダブル主演を務める連続ドラマ「美しい彼」のシーズン2が、2月7日よりTBSほかにてスタートします。本作は、本屋大賞2020受賞の最注目作家・凪良ゆうさんのBL代表作を原作に、2021年11月にMBSドラマ特区枠にて放送された男子高校生の初恋を丹念に描いた青春ドラマの続編。深夜ドラマという限られた放送枠にもかかわらず多くの反響を呼び、第59回ギャラクシー賞で「マイベストTV賞第16回グランプリ」を受賞するなど飛ぶ鳥を落とす勢いで、映画化も決定しています。

　シーズン2は、4月7日に公開を控える劇場版につながるストーリーとなっており、高校卒業後、大学・俳優業へと進んだ主人公の平良一成（萩原）と清居奏（八木）の“2人のその後”が描かれます。大学卒業が近づき進路に迷い始める平良、俳優として活躍の場を広げる清居。少しずつ大人になっていく2人の、相変わらずかみ合わないがなんだかいとおしい同棲生活にも注目です。

　ここでは、清居に対し信仰的な崇拝思考を持つ平良を演じる萩原利久さんと、恋人の平良に日々振り回されている清居を演じる八木勇征さんにインタビュー。シーズン2の見どころや“ひらきよコンビ”の魅力などについて伺いました。

――まず、シーズン2の放送決定を初めて聞いた時のお気持ちをお聞かせください。

萩原　「もちろんうれしかったですし、前作のシーズン1が終わった段階で2人で『続編をやりたいね！』という話はしていたのですが、想像の倍早く放送が決まったので、思っていた以上に周りの反響があったんだなと実感しました」

八木　「確かに“早っっ”からの“うれしい！”って感じになりましたね。それぐらい僕ら自身も反響を感じていましたし、率直にうれしかったです」

――お二人にもたくさんの反響が届いていたんですね。シーズン2の見どころを教えてください。

萩原　「シーズン2は、前作の平良と清居がようやく結ばれたシーンから始まるので、まずは続きとして楽しんでいただけたらなと。そして、やっぱり平良と清居の2人の空気感が変わっていない分、結局近くにいても擦れ違い続けるという。その擦れ違うさまをさらに楽しんでいただけるんじゃないかなと。また、前作ではドラマの最終回へ向けたストーリー構成でしたが、今回は映画につながるストーリーなので、そこも意識しながら見ていただけたらうれしいです」

八木　「利久も言っていましたが、前作は少しずつ最終回というゴールへ向かっていく感じだったけれど、今回は映画に向けて撮影していたなと思います。本作から2人の距離がさらに近くなっていくので、その中で清居が平良に求める思いと、平良のどうしても譲れない部分でぶつかり合ってしまう。お互いの距離感が近くなっているからこそ新たな問題もたくさん出てくるので、そこも見どころになっています」

――シーズン2の撮影で印象に残っているエピソードやシーンはありますか？

萩原　「前作では1人で家のシーンを撮ることが多かったので、今回は“誰かがいる”というのが僕の中では明確な違いでした。その変化は、シーズン2の撮影をしていて特に印象深かったなと思います」

八木　「前作で、平良が清居の写真に布団を掛けてトントンするんですよね。それが、シーズン2から清居と一緒に住むことになり、実際に清居に布団を掛けてあげているという。実際に実現しているのを見た時は、“平良、良かったね”って思いました」

――やはり本作といえば“ひらきよコンビ”ですが、お二人から見た“ひらきよコンビ”の魅力を教えてください。

萩原　「シーズン2の台本を読んでいる段階で、2人のやりとりが脳内再生されていたなと思います。これは2人のやりとりが定着しているからこそ、平良と清居が絵として浮かんでしまうというのは、魅力の一つかなと」

八木　「平良の一方的過ぎる強い愛と、そこにまんざらでもない清居がいるっていうところですかね。そして、いい意味で、普通の会話をしているのにコントっぽく見えてしまうところもでしょうか。あとは、ファンの方の声を聞いて、これが魅力なんだと知ることもありました」

萩原　「確かに、ファンの皆さんに教えてもらっていたよね」

八木　「うん、僕らが教えてもらっていたね。あと、いい意味でお互い依存し合っているところかなと。独占欲のある清居は平良にすごく嫉妬するし、平良に関しては信仰レベルの好き。見ている人にはそういうところも自然に感じ取っていただけたらいいなと思います」

――前作を経て、それぞれ演じる上で気を付けていたことはありますか？

萩原　「平良の場合は逆に変わらない方がいいのかなっていうのはありました。高校生から大学生になっているので多少変化はあるにせよ、平良の真っすぐな部分だったり、真の土台の部分っていうのは変わらない方がいいのかなと。というのも、大人になっていく清居に対して、平良が取り残されている感じだったり、それに悩むさまだったり、そういうのをシーズン2でも描いていると思うので。そういう意味では、“土台を変えない”ということを意識をしていたかもしれないです。もちろん、意識的に環境の変化などで受ける刺激というのはそのまま受け取ろうとは思っていたのですが、自主的に大人になったというステップを明確に出さないようにしていました」

八木　「シーズン2から清居は結構大人になっているので、より平良に対して求めるハードルも上がっている。なので、平良をこちらのステージに引っ張り上げることだけを考えて演じました」

――ちなみに、演じる中で前作と比べて変化はありましたか？

萩原　「変化はありましたし、当時と同じという感覚はなかったです。この1年間で見てきたものなのか経験なのかは分からないですが、前作と変わらないつもりでいても、僕自身当時と同じように平良を演じたということはないですね」

八木　「前作があったからこそ、こうやってシーズン2や映画が作れていると思うので、前作で得たものを利久や酒井（麻衣）監督と擦り合わせながら、さらにブラッシュアップしていこうという気持ちで撮影していました。すごくいい経験だったと思います」

――1年の間で連絡を取り合ったり、プライベートで会われたりされましたか？

萩原　「忙しくても連絡など取り合っていました！　あと、ライブも誘ってもらい見に行ったり」

八木　「FANTASTICSのライブだけでなく、舞台にも来てくれたんです」

萩原　「撮影まで1年空いていましたが、ちょこちょこ会っているので久しぶり感はそんなになかったですね」

八木　「ただ、平良には久しぶりに会ったという感覚です」

――貴重なお話をありがとうございました！　最後に放送を楽しみにしている方へ向けてメッセージをお願いします。

萩原　「日本だけでなく世界中からもたくさんの声援をいただき、こうして続編というものが実現しました。待っていてくれていた方々がいると思うと、前作以上に感想や反応が気になります。皆さんの期待に応えることができるように撮影に臨みましたので、自信を持ってお届けできると思います。ぜひ“ひらきよ”のその後を見ていただけたらうれしいなと。よろしくお願いします！」

八木　「シーズン2が放送できること、そして映画化が実現することは本当にうれしいですし、皆さまが応援してくださるおかげだと思っています。『美しい彼』の世界にまた一緒に飛び込めたらうれしいです。お楽しみにしていてください！」