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五木ひろし「築き上げた五木ひろし像を壊さないのが美学」――「宮本隆治の歌謡ポップス☆一番星」2022/09/30

五木ひろし「築き上げた五木ひろし像を壊さないのが美学」――「宮本隆治の歌謡ポップス☆一番星」

 昨年、“五木ひろしデビュー50周年”に到達。“ITSUKIフェス”を開催するなど充実した歌声を聴かせている五木ひろしは、コンサート活動も再開する中、あらためて歌の力を感じている。

 「どの会場でもお客さんたちの“待ってました!”という思いを肌で感じます。人間は音楽なしじゃ生きていけないんですよ。励ますだけじゃなくて、一緒に悲しんだり感情を共有できるのも音楽の素晴らしさ。歌い手も作家もこれまで以上にいい歌を届けなくてはと思います」

 そんな彼が「宮本隆治の歌謡ポップス☆一番星」(歌謡ポップスチャンネル)に登場。素顔がのぞくトークとともに新曲「北前船」や最新アルバム「DREAM ―五木ひろし J-POPを唄う―」を紹介する。また、10月から大阪新歌舞伎座で行われる「五木ひろし劇場」など最新情報も発信。「五木ひろし劇場」では若手歌手5人と共に、古賀政男をはじめ昭和の五大作曲家の音楽の魅力をひもとく。

 「はやりすたりはあっても歌舞伎や着物など日本の文化は不変。“流行り歌”といわれた歌謡曲もそうあってほしい。そのために名曲を継承していくのも使命だと思っているんですよ」

 2年後には、歌手生活60周年。次なる節目の感慨は?

 「売れない時も含めて、ひたすら歌ってきました。いつかゴールが来るとしたら“五木ひろし”として納得できる歌が歌えなくなった時。自分自身で築き上げたイメージを壊したくない。それが五木ひろしの美学です」

【プロフィール】

五木ひろし(いつき ひろし) 
1948年3月14日、福井県生まれ。65年の歌手デビューを経て、71年に“五木ひろし”に改名し「よこはま・たそがれ」の大ヒット以降、第一線で活躍。10月20日から大阪新歌舞伎座で「五木ひろし劇場」を開催する。

【番組情報】

宮本隆治の歌謡ポップス☆一番星~演歌・歌謡曲情報バラエティ~」 
メインゲスト:五木ひろし(前・後編) 
歌謡ポップスチャンネル
10月14日・28日 午後6:00~7:00

歌手・五木ひろしをゲストに、音楽のルーツやキャリアを彩るヒット曲にまつわる秘話に迫る前・後編。MCの宮本隆治と相田翔子とのトークを交え、キャリアを彩る代表曲や「ハナミズキ」のカバーをフルコーラスで披露する。

取材・文/長尾泰

※スカパー!TVガイドBS+CS10月号より掲載



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