Feature 特集

鈴鹿央士が初めて明かす「六本木クラス」“長屋龍二”との向き合い方――「すごく複雑で難しいなと思う」2022/09/15

 2020年1月〜3月に韓国で放送後、Netflixで配信され話題を集めたドラマ「梨泰院クラス」。復讐を誓った青年が、金と権力を振りかざす巨大企業の力に屈することなく仲間と共に立ち向かっていく姿を描いたドラマが、「日韓共同プロジェクト」となってリメーク。ジャパン・オリジナル版となった「六本木クラス」が、現在テレビ朝日系で放送されています。 

 父親を殺された主人公・宮部新(竹内涼真)が長屋親子に土下座をさせるべく復讐を誓って突き進んでいく本作。その両者の深い因縁の間で揺れる人物がいます。それが、長屋家の次男・龍二。同級生の麻宮葵(平手友梨奈)とともに「二代目みやべ」で働き始めた龍二は、新の生き方や周りの影響、そして最愛の葵が口にした「長屋を継いだら付き合う」という言葉を受け、悩んだ末に店を辞める決意を固めます。 

 それまで何かを望んだことのなかった龍二がそうしてとった行動が、長屋グループに入り経営を学ぶこと。「欲しいものを手に入れ、一発逆転を狙う」。長屋を継ぎ葵を手に入れるという固い決意を胸に、温厚だった龍二は、葵の2年越しの思いを踏みにじったり、トランスジェンダーの綾瀬りく(さとうほなみ)が龍二にしか話していない事実を週刊誌に売るなど、徐々に非情な一面を見せ始めています。 

 ドラマもクライマックスを迎えていますが、ここでは龍二を演じている鈴鹿央士さんのインタビューをお届け。複雑な境遇の龍二を演じる上で用意したという役作りの裏側、さらに共演した竹内涼真さん、平手友梨奈さんへの思いを伺いました。

座長・竹内涼真は「『この人についていきたい』と思える人」

――ドラマも終盤に入ってきましたが、あらためて撮影現場の雰囲気について教えてください。 

「明るくて楽しい現場です。監督さんも助監督さんも楽しい人だし、笑顔あふれる現場というか、作品としても暗いお話ではないのでみんなで楽しく撮っています。でも楽しいだけではなくて、力を合わせてると思うし、やっぱり一人一人がプロなんだなって思いました。『二代目みやべ』の店内がセットになっていて、『セットの壁外します!』って言われた時、 壁外すのってすごい時間かかるイメージだったんですが、すごく早くてびっくりしました」 

――ドラマは毎週大きな話題を集めていますが、周りからの反響はありますか? 

「友達からは『見てるよ!』と言ってもらえたり、『あ、六本木クラス出てるじゃん! すごいね』みたいな、うれしい反応が多いです」 

――座長の竹内さんとは初共演になりますね。イメージなどは変わりましたか 

「背が高い人だなというイメージがあったんですが、しっかりしていてすごく優しい人だなと思いました。僕は現場で『うわぁ…』となって結構落ち込んだりもするんですが、そういう時に『大丈夫?』とか『今のオッケーだったじゃん!』と声をかけてくださって、すごく支えてくれます。新としても社長としてもですけど、(竹内が)精神的に大人というか、優しくて『この人についていきたい』と思える人ですね」 

――以前、竹内さんが「(現場が)すごく充実している」https://www.tvguide.or.jp/feature/feature-1647483/とお話されていたのですが、現場での竹内さんの存在というのも大きいですか? 

「(深くうなずきながら)竹内さんがいると楽しいし、雰囲気が変わります。現場で誰かがボケた時に、竹内さんが拾ってくださるんです。僕とてっちゃん(平手)が2人で撮影してる時は僕がボケを拾えなくて『…』ってなっちゃったりするんですけど…竹内さんが拾ってくださって、寛大な人だと思います」 

――今作に出演が決まった際には、どのようなことを感じられていましたか? 

「最初はすごくうれしかったです。『梨泰院クラス』も見ていて、韓国社会の中で企業の社長家族が事件をもみ消したり、お金で不動産を買えばいいという闇の部分にもがいて頑張る人たちのジャイアントキリング的なところの面白さはすごくあったなと思っていました。濃いキャラクターたちのそれぞれの個性も面白かったので、『あ、これの日本版に出られるんだ』といううれしさと驚きがありました」 

――濃いキャラクターたちによって毎話起こるエピソードもすごく大きいですが、特に印象に残っているシーンはありますか? 

「印象に残っているのは、パンダ着ぐるみとバイクが衝突するところ、あとは、昔長屋の長男がいじめていた男の子が、社長のファンドマネジャーをやっていたというあそこのつながりは、『梨泰院クラス』を見ていても結構びっくりしました」 

初めて明かす“長屋龍二”という役作りの裏側

――今回長屋龍二という役を演じて感じたことを教えてください。 

「『みやべ』で働いて社長に対する信頼やメンバーたちとの楽しい思い出がある中で、 葵に対する真っすぐな思いも含めて、後先を考えすぎず、その場その場で演じるようにしていました」 

――画面越しでも龍二の葵に対するいちずな思いを強く感じるのですが、龍二の真っすぐなところをどのように感じていますか? 

「僕はちょっと真っすぐすぎるんじゃないかなとも思いましたけど、そこはかわいいなと思いましたし、好きな人のためならここまでできるというのは僕はできないので、真っすぐにその人のことが好きな気持ちの強さというか、“愛”ってすごいんだなって思いました。 見習いたいくらいです」 

――平手さんとは2度目の共演になりますが、あらためて共演されて感じることはありましたか? 

「1年前に初めて共演したんですが、その時はあまりしゃべれなかったことも、2人のシーンの合間に『葵から見て今の龍二がどう見えてるか』とか、『龍二から見て今葵がどう見えていたか』っていう話もできて。前は人数も多かったんですが、今回はたくさん話せています。最初に感じていた『真面目で役を全身で表現される』ところは今でも信頼できるし、僕もいろんな話を投げかけてみようかなと思いながら撮影していました」 

――前の現場よりも距離が縮まっている感じがありそうですね。 

「そうですね、すごく優しく受け止めてくれるので、『すいません…』と思いながらも『ここってどうですか?』と聞いたりできるようになりました」 

――本作の龍二を含め、昨年から難しい役が続いている印象です。役作りで考えたりこだわっている点はありますか? 

「台本を読み込むことです。でも、今回はすごく行き詰まったっていうか、最初は『うわ、分かんないな…』ってなって。これ、今初めて言うんですけど、自分の言うセリフをノートにバーって書いて読んでというのを初めてやりました。役についての性格とか『この時こうで』というのは書いたことがあったんですけど、自分のセリフをノートに書いて考えるという向き合い方は初めてでした」 

――複雑な龍二を演じていて難しいところはありましたか? 

「置かれてる環境というのが、 図でパッと見たら分かりやすいと思うんですけど、そこに立っている人間としてはすごく複雑で難しいなと現場に入ってから思いました。『自分的にはこう思ったけど、龍二はちょっと違うかもしれないな』とか、『あれ?』と分からなくなることがちょこちょこあって、バーって(ノートに)書いたりしてました。新しい向き合い方として、これからもやっていきたいです」 

――ドラマでは新と長屋一家の戦いも佳境を迎えています。あらためて、今後の見どころを教えてください。 

「僕らも一切手は抜かずに毎日撮影しているので、『二代目みやべ』や龍二、いろんな人たちがどんどん成長している姿を応援してほしいです。見ている人たちが『来週も見たいな』って思って“その1週間の楽しみにしてもらえるような作品”になるようにという願いを込めてずっとやっているので、最後まで見てほしいです。絶対に面白いので」 

【おまけエピソード&取材後記】 

――龍二は新と出会ってアルバイトを始めますが、鈴鹿さんがやってみたい仕事やアルバイトがあれば教えてください。 

「シール貼りのアルバイトをやってみたかったです。前に『ハウスワーク・バイト・高収入』みたいな検索をしたことがあって…」 

――(一同爆笑)。 

「それでシール貼りのバイトがバーッと出てきたんです。こういうバイトって1回で大量に貼れば貼るほどその分入ってくる出来高制みたいなものだったので、『家で時間があるし、やってみたいな』と思ったことはあります」 

 インタビュー中、役への真っすぐな思いを語ってくださるとともに、やってみたいアルバイトのお話では現場が総ツッコミを入れるほど和気あいあいとした雰囲気で行われた今回の取材。写真撮影時も、プレゼント用の生写真撮影で「6Cポーズ」をしてくださったり、近くにあった布に隠れたりなど、おちゃめな一面を見せてくださった鈴鹿さんでした。

【プロフィール】 

鈴鹿央士(すずか おうじ) 
2000年1月11日生まれ。岡山県出身。17年に公開された映画「先生!、、、好きになってもいいですか?」にエキストラ出演した際、広瀬すずの目にとまり芸能界へ。NHK連続テレビ小説「なつぞら」で俳優デビュー後、ドラマ「おっさんずラブ – in the sky -」(テレビ朝日系)、「MIU404」「ドラゴン桜」(ともにTBS系)、映画「星空のむこうの国」(21年)など、数々のドラマや映画に出演。映画「蜜蜂と遠雷」(19年)では第43回日本アカデミー賞新人俳優賞、第93回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞、第74回毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞、第41回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞、第44回報知映画賞新人賞と各賞を獲得した。また、19年よりメンズノンノモデルとしても活躍中。現在、映画「バイオレンスアクション」、劇場アニメ「夏へのトンネル、さよならの出口」が公開中。10月6日スタートのドラマ「silent」(フジテレビ系)への出演が控えている。

【番組情報】 

「六本木クラス」 
テレビ朝日系 
木曜 午後9:00〜9:54  ※9月15日は午後9:00〜10:00 

【プレゼント】

サイン入り生写真を2名様にプレゼント!

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【締切】2022年10月12日(水)正午

【注意事項】

※ご当選者さまの住所、転居先不明・長期不在などにより賞品をお届けできない場合には、当選を無効とさせていただきます。
※当選で獲得された権利・賞品を第三者へ譲渡、または換金することはできません。
※賞品をオークションに出品する等の転売行為は禁止致します。また転売を目的としたご応募もご遠慮ください。これらの行為(転売を試みる行為を含みます)が発覚した場合、当選を取り消させていただくことがございます。賞品の転売により何らかのトラブルが発生した場合、当社は一切その責任を負いませんので、予めご了承ください。
※抽選、抽選結果に関するお問い合わせにはお答えできませんので予めご了承ください。

取材・文/平川秋胡(テレビ朝日担当) 撮影/尾崎篤志 



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