Feature 特集

シリーズ誕生から10周年! 内藤剛志×斉藤由貴×ナイツ・塙宣之×金田明夫が「警視庁・捜査一課長」を通して伝えたい“思い”と“感謝”とは2022/05/05

 警視庁・捜査一課で400人以上の精鋭刑事を統率するまではい上がった、ノンキャリアのたたき上げ刑事・大岩純一(内藤剛志)が、都内で発生する数々の凶悪事件に立ち向かい、“見つけのヤマさん”こと小山田大介(金田明夫)、“大福”こと平井真琴(斉藤由貴)、“ブランク”こと奥野親道(塙宣之)ら信頼する部下たちと共に解決していく刑事ドラマ「警視庁・捜査一課長 season6」(テレビ朝日系)。 

 2012年に「土曜ワイド劇場」の一作として誕生して以来、多くの事件を解決してきた捜査一課のメンバーが“誕生10周年の集大成”に挑んでいる今シーズン。さらに、主演の内藤剛志をうならせた大型新人・豆太郎も登場し、彼が物語にどう関わってくるのか、毎週見逃せない展開が続いています。“集大成”となる「season6」でどんな結末が大岩たちを待ち受けているのか。 

 ここでは、内藤剛志さん、斉藤由貴さん、ナイツ・塙宣之さん、金田明夫さんを直撃取材。10周年を迎えた今の気持ちや、変わらない「警視庁・捜査一課長(以下・捜査一課長)」の現場、今だから伝えたい“感謝”を語っていただきました。さらに、写真撮影では作品に欠かせない大岩の愛猫・ビビを演じる黒豆、新加入のあずきを演じる豆太郎も登場。普段は威風堂々な捜査一課長メンバーも、ビビ&あずきコンビにメロメロに!? 

――シリーズ誕生から10周年。ここまで振り返ってみていかがですか? 

内藤 「話し出すと長くなりますよ、40分くらいもらってもいいですか?(笑)。いや、この10年は僕らとしてはチャンスをいただいたので、『いいところはたくさん増やして、イマイチなところは削る』と形を変えながら“警視庁・捜査一課長”というジャンルを目指してきたんですよ。刑事ドラマではなくて、『捜査一課長ってあれね』というものを目指してきたので、ちょっとは近づいたというか、半分ぐらい夢がかなっているかなという気がしますね」 

斉藤 「私にとって、この『捜査一課長』のチームというのは“ホーム”なんですね。本当は作品の良さとかを申し上げる方がいいと思うんですけど、あえて言わせてもらうと、この3カ月もの間、このメンバーみんなと一緒に現場で切磋琢磨(せっさたくま)しながら、楽しい時間を過ごせることが私にとっては一番うれしいことなんです」 

塙 「僕は10年ではないですけど、初めてこういう経験をさせてもらったんです。全く訳の分からないところから始まったんですけど、ドラマがすごく好きになって、現場が楽しいなと感じます。初めは『ドラマを見るのも出るのもすごく楽しいでしょ?』みたいに周りからも言われていたんですけど、始まって3年ぐらいは全くそう思わなかったんです。でも最近思うのは、バラエティーとかお笑いと違って、みんなで作っていくのがすごく楽しくて。お笑いはみんなで何かを作っていくことがあまりないので、そういうのは自分にとってすごくありがたい経験でした」 

金田 「今日、たまたまインターネットで『捜査一課長』のページを開いてみたら、2012年から始まったんだなと思って。単発で5本やって、その後シリーズとしてずっとやってきて。こんなにもたくさんの人たちと関わってきたんですよ。見ている途中でちょっと疲れちゃったんですけど」 

内藤・斉藤・塙 「(笑)」 

金田 「でも、そのくらい自分の役者としての人生でこれだけ長く関わっているのはすごく楽しい。あとは、現場で何かを作る喜びを、僕はこの『捜査一課長』の現場で一番覚えたんじゃないのかなと感じます。自分が今どうあるべきかと考えるような、僕にとってはそのくらい素晴らしい現場であると思っています」 

――斉藤さんが“ホーム”とおっしゃっていましたが、あらためて「捜査一課長」の現場はどのような現場だと感じていますか? 

内藤 「えーとですね、うるさいんですよ」 

金田 「ははははは!」 

内藤 「9割が雑談、1割セリフを言っているくらい、もうほとんどしゃべっちゃってますね。これはたぶん、(斉藤)由貴ちゃんのいうホームっていうのもあると思うけど、みんなが楽しく明るい方がパフォーマンスが上がると思うところがありまして。ゲストの方々を巻き込みながらやっております。でも、これって実験できる場所でもあるんですよ。俺たちがずっとやってこられたので、そういう意味も含めてホームであるのと同時に、いい意味で実験室みたいな場所になっていますね」 

金田 「やっぱり楽しいですよね。家で本を読んで『明日どういう感じになるかな?』なんて思ったりするんですけど、この仲間内で芝居をやり始めるとその予想を気持ちよく覆されることが起こるんですよ。自分1人だったら成立しないようなシーンが、このメンバーで集まると到達できるのがものすごく気持ちよくて。ここには自分の力を引き出していい方向に持っていってくれる人たちがいるので、毎日がすごく楽しいです」 

――これまでゲストも毎回個性的な方が出演されてきましたが、どう迎え入れるかを皆さんで話すことはあるのでしょうか? 

内藤 「話すことは特にないんですけど、まずは大体、俺がいじりにいくところから始まります(笑)。このごろの若い人だと、なかなか共演したことがある人は少ないんですよ。俺が一番先に絡みにいって、いかにこの現場がうるさいかを体現してみせるというか(笑)。とにかくガードを下げてもらいたいんですよ。だから、“変なおっちゃん”だと思われているかもしれないです」 

金田 「僕ね、こういうシリーズ作品でゲストとして出た時に、寂しい思いをしたことがあるんですよ。ほかのメンバーが仲良すぎて、楽しそうな様子を横で見ながら、誰とも話さずに1人でお弁当を食べて…。こういう思いだけはさせたくないと思ったことがあったので、『ここは来れば楽しい現場だ』と思ってもらいたいんです。だって、緊張しますよ。こういう現場で年上の人たちが「おーい、もっとこっちだ!!」ってやっているところを見たら、若い子も萎縮しちゃいますって。だから、『お弁当、ここだよ』くらいは言っています(笑)」 

塙 「たまに、お笑い芸人の方が(ゲストで)来るじゃないですか。そういうときに『どうしたらいいか分からない』みたいな気持ちが分かるので、『大丈夫だよ』みたいな感じでアテンドしたりします。なんというか、東洋館(浅草フランス座演芸場東洋館)と同じなんですよ。ほかの事務所の漫才師が、漫才協会のゲストで東洋館に来た時にすごく怖がっているので(笑)」 

金田 「はっはっは!」 

塙 「でも、『みんな優しくて、やりやすいよ』みたいに言うと、だんだん分かってもらえる感じがあるので、そういう感じに近いのかなって。この現場はすごい人たちだらけなので、結構ビビるんですよね」 

金田 「きっとそうでしょうね。こんなおじさんたちが大きい声で「おいおーい!」ってやってたら、普通はビビるよ(笑)」 

 「そうですね。そういうのもあって、YouTuberの方とかにもなるべく話し掛けるようにしています(笑)」 

斉藤 「私もすごく人見知りなところがあって、だからこの仕事に自分が合うなと感じる部分もあるんです。ただ、この『捜査一課長』チームに加わってから、“相手に心を開いてもらうために、まず自分の胸の内を明かして、いいものを作ろう”という姿勢を、内藤さんや金田さんから教わりました。最初は、面白くて元気なおじさんたちだなと思っていたんですけど(笑)」 

内藤・金田 「はははは」 

斉藤 「でもそうではなくて、座長としての責任感や、いいお芝居をしたいというピュアな気持ちが作品ににじんでくるんです。役者がみんなと仲良くしなきゃということではないと思うけど、『いいものを作りましょうという気持ちを、ゲストの方にお伝えできるやり方がないかな』といつも模索しています。そうやって自分のやり方を変えてくれたのは、やっぱり内藤さんと金田さんだなって思います。ごめんなさいね、塙さんのこと言わなくて(笑)」 

塙 「とんでもないです! 当たり前じゃないですか!」 

斉藤「ふふふ、でもね塙さんって面白いんですよ。今言わなかったけどすごく面白いなと思っているんです」 

――実は、以前塙さんがナイツとしてバラエティーに出演されていた際にやられていた、「捜査一課長」をベースにしたコントがすごく印象的でして。 

塙 「すいません、勝手にやってしまいました」 

斉藤 「私見ましたよ!」 

内藤 「もちろん見ました! 何度も見てコピーしてますからね」 

金田 「ははははは!」 

内藤 「でも、ドラマってそうやって多面的に楽しんでもらえればいいんじゃないかと思います。ガッとテレビの前で見ていただくのもありがたいんですけど、エンターテインメントですから。だって、知られていなかったら笑ってもらえないんだよ?」 

塙 「あぁ…」 

金田 「確かにそうだ」 

内藤 「でしょ? だから塙さんが『ホシをあげる!』と言っても『何、なんなの?』ってなるじゃないですか。僕も一緒に(ナイツのネタを)見たことがあるんですけど、みんな笑ってくださるんですよね。そうやって笑っていただけるのを見た時には、『あ、知られているんだ』って感じるんです。なので、どんどんやってください」 

塙 「いやいや、もう本当にありがたいです。ナイツって、コントとかをずっとやってこなかったんですよ」 

――確かに、どちらかというと漫才のイメージがあります。 

 「どうしても漫才となると、いろいろな人をいじったりしてそれが変にウケてしまうので、うちの親がすごく嫌いなんですよ、ナイツの漫才が(笑)。でも、『捜査一課長』とかドラマに出るとめちゃくちゃ喜んでくれて。漫才になると、どうしても怖いとか好き嫌いがあるみたいなんです」 

斉藤 「へぇー」 

塙 「コントじゃないかもしれないですけど、そういうネタをやって喜ばれるならそれはうれしいなと思いますね」 

――「捜査一課長」への愛があってこそ、あのネタをやろうと思ったのでしょうか? 

 「面白い時に“演技で演じる”ということが今までできなかったので、『自分が出てるドラマなら少しできるかな』と思ったんです。漫才だと、どうしても自分の主張とかが強くなってしまうので、それが嫌だなという人もいらっしゃるんですよ。ドラマとかのそういうコントは誰も傷つけないところがすごくいいなという感じです。だから、今はコントの方がやりたくなっちゃって(笑)」 

内藤 「『必ずホシをあげる!』っていうんでしょ? 俺、あんなふうに言ってなかったのに、今はそう言わないと駄目みたいな空気になっちゃってるんですよ。『必ず真相を明らかにし、ホシをあげる!』とかいろいろあるんですけど、塙さんが『必ずっ! ホシを! あげる!』って言うから(笑)」 

塙 「内藤さんがやってくださったら、今度それやりますよ!(笑)」 

内藤 「このごろは『われわれ』を入れたりしてるんだよ」 

金田 「そうなんですか?」 

内藤 「台本には書いてないんだけど、『われわれは必ずホシをあげる』とか『必ず真実を明らかにし、ホシをあげる』に変えてるんだよ。みんなに塙さんみたいな感じだと思われてるから、『変えてやろう!』と思って。(ハリウッド)ザコシショウみたいな感じで(笑)」 

塙 「いやいや、そんなに誇張してないですよ!」 

内藤 「あのネタで一時期あぁしなきゃいけないと思って。『いかん!』と思ってた(笑)」 

斉藤 「あはは、おかしい(笑)」 

 「いやいや、本当にありがたいです」 

内藤 「でもね、みんなで楽しんでくれればいいんですよ」 

金田 「そうですね、楽しんでいただければ」 

内藤 「子どもがまねしてくれたら最高じゃないですか。楽しみながら見てほしいです」 

4人が今だから伝えたい“感謝”、そしてこれからの「捜査一課長」とは

ページ: 1 2



この記事をシェアする


Copyright © TV Guide. All rights reserved.