大宮セブン初冠番組が今夜スタート！マヂラブ・野田「この番組に懸けています」【会見リポート】2022/03/22

　テレ玉で3月22日にスタートするバラエティー「それゆけ！大宮セブン」（火曜午後11：30。BSよしもと＝3月30日スタート　水曜午後11：00）の会見が行われ、大宮ラクーンよしもと劇場を拠点とする芸人ユニット・大宮セブンのメンバー、マヂカルラブリー、囲碁将棋、GAG、タモンズ、すゑひろがりず、ジェラードンの6組が出席した。

　数々の修羅場をくぐり独自の進化を遂げ続け、“お笑いガラパゴス諸島”とやゆされた唯一無二の野良犬集団・大宮セブンが、全国ツアーを経て挑む初の冠番組。番組には会見に出席した6組加え、3月18日に開催された「大宮セブンライブ特別編」で発表された新メンバー・コマンダンテも参加する。

　番組タイトル「それゆけ！大宮セブン」は、マヂカルラブリー・村上の案だと、この日、司会を務めたGAG・ひろゆきから明かされると、当の村上は寝耳に水の様子。あるライブで「いつか大宮セブンで冠番組がやれたらいいですね～。『それいけ！大宮セブン』で」と発言したことがタイトルになったと説明されると、「考えたっていうのではないというのは皆さん、分かってください！　こんなもんじゃない。本気で考えたらもっとやれる！」と必死だった。

　また、これまでくすぶっていた大宮セブンが冠番組までやれることに疑心暗鬼になっているようで、マヂカルラブリー・野田クリスタルは「今の世界はすゑひろがりず・三島（達矢）の夢の中なんじゃないか」と言っているそうで、野田は「覚めないでほしいですね」、三島の相方・南條庄助も「永遠に寝といてほしい」と続けた。それでも野田は「幕張に完全勝利」と冠番組に胸を張った。

　番組は大宮セブンのメンバーたちが、埼玉県・大宮市をお笑いの聖地にすべくさまざまなコーナーに挑戦していくVTR中心になるが、野田は「さっき記念すべき番組のオープニングを撮ったんですけど、“大宮をお笑いの聖地に”って言ってましたよね？　1回目のロケの映像が戸越銀座でした。びっくりしました」とぶっちゃけ。そのVTRを担当したジェラードンのかみちぃは「今、（海野裕二が一時休養中のため）1人欠けた状態で。ツッコミなしのロケが初めてで、2人ともボケに走りすぎて、カメラマンさんがちっちゃい声でツッコんでくれる。それが許されるくらい、ゆるく楽しくやらせていただいたんで楽しみにしてほしいです」とアピール。

　“ゆるさ”はほかのメンバーのロケでも見られ、初めての食リポで、撮り終わっていないのに2人とも食べきってしまったという失敗談を明かしたタモンズの大波康平は、「僕、ロケでナレーションを録り忘れてたところがあって。さっき、そこの女子トイレの前で録りました（笑）。ディレクターさんが『静かになったら速攻録ります』って」と暴露。また、GAGも「スタッフさんの数が少ないので、芸人側が懇意にしている人を集めて素人集団でやっている」と手探り状態。そのGAGもロケをしたそうで、福井俊太郎は「さっき自分たちのVTRを見させていただいたんですけど、ハンバーグが出てくると思ってたら、お刺し身定食が出てきた。言われていたのと全然違った。でも自分たちが思っているより面白くしてもらえる番組ですので、皆さん安心して見てほしいです」と出来栄えに自信を見せた。一方、ホームグラウンドである大宮の楽屋でロケをしたという囲碁将棋は「劇場にある神棚を使ったボケをたくさんやって。その日以降、ウケてない。たたられている」と先行きの不安を口にした。

　一方、まだロケに行っていないすゑひろがりず。南條が「いただいた案が、世界の民族楽器を持って、民族衣装を着てネタをするのはどうですかって言われて。和風でやってるんで。楽器をメインでやっているのではないのでと却下しました。今は和の要素を打ち出したものをやらせてくださいと、進行中です」と鋭意検討中であることをアピールするも、三島が「スケジュールが仮に決まってバラシが5、6回続いてますんで、本番までに撮らない可能性がある。今も仮で入っていますけど、たぶんバラシになる」とぶちまけた。

　「この番組に懸けています」と意気込む野田は、「この番組が僕らの全スケジュールの中で最重要。この番組のロケと『R-1（グランプリ）』の審査員がかぶったら、この番組を優先します。1カ月、無人島でロケをやるって言ったら1カ月押さえる」と気合十分。対して「どうやって大宮セブンを運営してきたか思い出してほしい」とメンバーに語り掛ける相方の村上は、「結局はお金持ちにこびへつらってやってきた。今一度、初心に戻って、今回は行政の方に入り込んでいこうと思っております」と宣言。続けて「大宮夜の部の方、靴なめる準備お願いします」と発破を掛けていた。

　冠番組決定に「うれしい！」「大宮セブンで活動し始めた頃には想像だにしなかった」と声をそろえる6組。今後の夢について、「まだ大宮に浸透してないから、デカい看板ぐらい作りたいよね」（野田）、「大宮歩いたら、揚げ物とかもらえる状態になりたい」（村上）と、大宮での認知を挙げる一方で、GAG・坂本純一は「大宮をお笑いの聖地にしたいなと思っていて、大阪から奪いたいんですよ。だから、大宮ラクーン劇場の横が空いているんで、そこに『わなか』（大阪・NGKの横にあるたこ焼き店）を入れたいです」と環境から近づけようとしていた。