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舘ひろし、キャリア初の保護司役に「被害者を意識して演じるのが一番難しかった」2021/12/04

舘ひろし、キャリア初の保護司役に「被害者を意識して演じるのが一番難しかった」

 NHK BSプレミアムで、連続ドラマ「生きて、ふたたび 保護司・深谷善輔」がスタートしました。“サラリーマン教師”として定年まで勤めた元高校教師の深谷善輔(舘ひろし)が、保護司として奮闘する姿を描くヒューマンドラマです。

 善輔が第二の人生として選んだ保護司とは、仮出所中の受刑者や保護観察中の人々(=対象者)と向き合う職業。善輔は保護司として自らのこれまでの人生、そして全人格をかけた“闘い”に挑むことになります。そんな善輔が担当する対象者は、自分の子どもを殺した罪で服役していた女性・小山結子(浅丘ルリ子)。善輔は結子をどのように導いていくのでしょうか。そして結子の真意とは…?

舘ひろし、キャリア初の保護司役に「被害者を意識して演じるのが一番難しかった」

 今回、TVガイドwebでは主演の舘ひろしさんにインタビューを敢行。撮影でのエピソードや共演者への思いを伺いました。

 今作出演のオファーについて、舘さんは「以前、ドラマ『クロスロード』(同局)でご一緒した藤井(裕也)さんが監督だったので、ぜひやらせてくださいという思いでした。今までやったことのない保護司という役なので、ちゃんとできるかなと少し心配ではあったのですが、鍵となるキャラクターの結子を浅丘さんが演じられることになり、結子に振り回される善輔はきっと面白くなるだろうなと思い、撮影に臨ませていただきました」と藤井監督や浅丘ルリ子さんへの思いを明かします。

 保護司という自らの役については「実はこのドラマのオファーを受けるまで、保護司という人々の存在を知りませんでした。保護司は刑務所から出てきた方をサポートするボランティアなのですが、彼らが犯した犯罪には被害者が必ずいるんです。そこを意識して演じるのが一番難しかった。それを常に胸の中に置いておかなきゃいけないというか、出所してきた対象者の側だけに立つのではなく、被害者の存在を心にとめて演じていました」と話し、舘さんならではの分析と演技へのスタンスが伺えます。

舘ひろし、キャリア初の保護司役に「被害者を意識して演じるのが一番難しかった」

 また、初共演となる浅丘ルリ子さんについては「女優としての覚悟というか、お仕事に対する覚悟、人に対する覚悟、もっと言えば人生に対する覚悟を持っていらっしゃる方なので、そこがすごく映画女優さんだなという感じがしました。今まで経験のない保護司という役を演じるうえで、浅丘さん演じる結子に振り回される善輔はイメージしやすく、浅丘さんが僕の心のよりどころでした」と共演はとても貴重な経験となったようです。

 最後に、役作りや物語について聞くと「善輔の見た目は、とにかく格好良くならないように、自分のアレンジをなるべくせず、スタッフさんの指定通りに着るようにしていました。最初にいただいた台本では、実は序盤は善輔の保護司の役割についてしか書かれておらず、被害者に関してはある程度話が進むまで触れられていませんでした。でも、僕は物語の最初から被害者に触れてほしくて、台本にその思いを反映していただいたんです。例えば、善輔と娘の美晴(蓮佛美沙子)が会話するあるシーンで、前科23犯の澤井雄蔵さん(不破万作)について話す場面があり、その中で23の前科は小さい罪の積み重ねで『大した罪を犯していないじゃない』みたいな美晴のセリフがあるのですが、その後に『でも、必ず被害者がいるんだ』という善輔のセリフを足していただきました」と役に対する思いを打ち明けました。

 共演者の方々への思いをたくさん語っていただき、いろいろな人々に助けられながら素晴らしいドラマが完成したという舘さんの感謝の念と充実感が、言葉の端々から伝わってきました。保護司と罪を背負った人々が織りなす注目作「生きて、ふたたび 保護司・深谷善輔」をぜひ、ご覧ください。

第2話(12月5日放送)あらすじ

舘ひろし、キャリア初の保護司役に「被害者を意識して演じるのが一番難しかった」

 働き始めた結子(浅丘)だが、問題を起こして解雇されてしまう。驚いた善輔(舘)は結子の調査書を読み返す。彼女が服役していた理由は、同居する45歳の息子を刺殺するという“8050問題”の最悪の結末と言えるものだった。また、結子の娘の香苗(真矢ミキ)は離婚を余儀なくされ、子どもと離れ離れになっていた。結子の抱える深い闇を知る善輔。そんな中、善輔は保護観察となった少年・庄司(田中偉登)や、人生の大半を塀の中で過ごした雄蔵(不破)らからも頼られて…。一方、雑誌「週刊アトラス」で働く善輔の娘・美晴(蓮佛)は、8050問題の調査を指示される。

【番組情報】

プレミアムドラマ「生きて、ふたたび 保護司・深谷善輔」
NHK BSプレミアム・NHK BS4K
日曜 午後10:00~10:49

NHK担当 S・A



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