江口拓也◆「“いずれライブができた時、みんなと一緒にいる空間が楽しくなればいいな” という思いがありました」2021/04/28

　木村良平、代永翼と共に3人組ユニット・Trignalとして活動してきた江口拓也のソロプロジェクトがついに始動！　ソロアーティストデビューとなるミニアルバム「EGUISM」が4月21日にリリースされた。そこで、彼にソロデビューを果たした心境や、収録曲の秘話についてじっくり語ってもらった。

――今年1月にデビューが発表されました。SNS上でも話題沸騰でしたね。

「僕としては、とても軽いノリで始めたんですよ。『ソロ、やっちゃう？』『この期間で制作できそうだね』『できちゃったね！』みたいな（笑）。なので、山手線や大きなモニターでも大々的に告知をしていただいて、“すごいことになったな…”と思いました」

――ともあれ、“ソロではこうしたい”といった思いもあるかと！

「そうですね。僕には“今のこの気持ちや考えを、より多くの人に伝えたいんだ”といった欲はあまりないんですけど、“Trignalとはまた違った角度からチャレンジしてみたい。そうして、みんなと楽しいことを共有したい”といった思いは強いんです。なので、今回のミニアルバムのテーマもあえて言うなら“楽しむ”になるのかなと。“いずれライブができた時、みんなと一緒にいる空間が楽しくなればいいな”という思いがありました。そうして、好きな雰囲気の歌を6曲集めた結果、できたのが『EGUISM』です！」

――制作では、ノリやテンションを重視されたようですね。

「例えば『Good Unite Infinity』は、タイトルの頭文字をとった『グイグイ（GUIGUI）』というワードをたくさん入れて、語感が楽しい曲にしました。言葉を選ばずに言うと…いい意味でアホっぽい曲でもあります（笑）。“そういうノリは苦手だよ”という人もいると思うんですけど、ライブではきっとみんなで盛り上がれるし、その空間にいるだけでも楽しいと感じられると思うんです。あと、『Love Loser』もノリとテンション重視ですね」

――すごく不穏というか、異彩を放つ楽曲ですよね。

「いろんなものにとらわれて、視野が狭くなっている主人公を歌った中2ソングなので！　レコーディングでも楽しみながら歌えた思い出があります」

――その一方で、少しゆったりとした楽曲もありますね。

「『素敵な夜に』ですね。ノリのいい曲がある一方で、バラードのような楽曲もあった方が、ライブの雰囲気が一層良くなると思ったんです。僕は『他人は他人、自分は自分』という考えなんですけど、それでも“何らかの共通項でつながれるかもしれないね”という希望を曲にしました。ただ、これは作詞に参加しているわけではなくて、本多友紀さん（「EGUISM」全曲の作詞・作曲・編曲を担当）にほぼお任せしました。僕は、僕が普段使わない言葉をちょっと修正したくらいですね」

――では、リード曲「Love ＆ Smile」についても教えてください。

「これは、僕の人生観というか、ソロを始める上での気持ちを形にした曲です。“こんなふうに楽しんでいきたいです”という思いを散りばめています。僕がキーワードとなるいろんな言葉を送って、そこから本多さんが歌詞とメロディーを作ってくれました」

――ノリとテンションというか、直感的に作った部分も大きいのですね。

「総合的なことも考えていなかったので、“タイトルに『Love』が入った曲が二つもあるな”と後で気付きました（笑）」

――（笑）。でも、そういう作り方をするからこそ楽しめるのでしょうね。早くも、今後の展開が楽しみです。

「僕は、Trignalの中では一番後輩で、一番経験が足りていないんです。だからこそ、この機会にいろんなことに挑戦したいんですよ。そうしていつか、Trignalの活動の時に、2人のもとに“お土産”を持って行けたらいいなと…。今は、いろいろと楽しいことをやっていきたいなと思っています！」

【プロフィール】

江口拓也（えぐちたくや）
5月22日、東京都生まれ。双子座。B型。アニメ「転生したらスライムだった件転スラ日記」「聖女の魔力は万能です」（ともにTOKYO MXほか）、「東京リベンジャーズ」（MBS、テレビ東京ほか）などが放送中。5月8日・9日開催のライブ「Kiramune Presents Fan×Fun Time 2021」に出演予定。