「西田二郎+」第15回 「糞袋やぞ!」松本人志が見せた、全てを「プラス」に変える生きざま2026/07/18 17:00

「ダウンタウンDX」を20年にわたってけん引し、今は「DOWNTOWN+」で「謎の男」として暗躍する“伝説のテレビマン”西田二郎。テレビの枠を飛び越え、長年苦楽を共にした出演者の素顔や番組の裏側、独自の視点でエンタメの最前線を赤裸々につづる不定期連載「西田二郎+(プラス)」!
今回は7月17日に「DOWNTOWN+」で行われた「松本人志の緊急生配信」について語る。今春に大腸の腫瘍が発見され、極秘裏に手術を受けていたことを自らの口で報告し、世間に衝撃を与えたこの配信。その舞台裏で、西田は何を目撃し、何を感じたのか。
どうも、西田二郎です。
今回はちょっと緊急ニュース的なお話をさせてください。
先日、7月17日に「DOWNTOWN+」で急きょ行われた「緊急生配信」。いろんな意味の“緊急”がある時代やから、告知を見た瞬間「えっ、何?」って気を揉(も)んだ方もいっぱいおられたと思います。
あれは、松本(人志)さんがご自身の体のこと、大腸の腫瘍切除手術を受けて退院されたことについて、自らの口でしっかりとみんなに報告をするという配信でした。
本日・18日に「お笑い帝国大学(OIU)」の配信イベントへの出演が控えていたから、体のことを伏せたまま出るのは違うだろうと。ちゃんと今の状態を知ってもらった上で、「それでも俺はこれからも笑いに向き合っていくんや」という意思表示をする。この生配信は、本当に急に決まったことでした。
その時、松本さんから「二郎、頼むな」って話になったんです。
実は僕、病院へお見舞いとかにも行けてなくて、配信の前に一度会議をした時が、久しぶりの再会やったんです。
どんな感じなんやろう……って少し心配しながら会議に入ったんですけど、松本さんの第一声に度肝を抜かれましたわ。
もうホンマに、開口一番「これやねん!」「見てくれ!」みたいな感じで、あの配信でも言ってた「糞袋(ストーマ)やぞ!」っていうあのトーンのまま、会議に入ってきはったんです。
もうね、「あ、そこから来はるんや!」って。
ホンマにすごいなと思いました。もし自分が同じ立場やったら、絶対にそんなんできへんもんなって。生配信の本番でも僕、思わず言うてまいましたけどね(笑)。
配信の前、「今日よろしくです」って、あいさつした時も、松本さんは「二郎、ホンマ大変やけどな」って、逆にこっちを気遣うような言葉をかけてくれはったんです。
「いやいや、全然そんなことないですよ」って返しつつ、「僕がしっかり受け止められるか分からんですけど、いっぱいいっぱいしゃべってくださいよ」って言うたら「分かった、分かった」って。
あんなに元気で、前と全然変わらない松本さんがそこにはいました。
人生、プラスのこともマイナスのことも、いろんなことが起こります。捉え方だって人それぞれです。でも、松本さんは今回のことがあったからこそ、また違った意味で「ちゃんと笑いに、もっと俺、向き合うし」っていう姿勢を見せてくれた。
今までが惰性やったわけじゃもちろんないけど、起こったこと全てを「プラス」にしていくというか。
僕は松本さんより少しだけ年上ですけど、人生の先輩として、改めてその生きざまから学ばせてもらう部分がたくさんありました。
ダウンタウンのこれからが「プラス」になるだけじゃないんです。これをきっかけにして、このチャンネルに関わってる人、それ以外の人たちにも「みんなでプラスになっていこうぜ!」っていう、そんなでっかい意思表示やったんやと思います。僕自身、ものすごく励みになりました。
ちょっと湿っぽい話になっちゃいましたかね?(笑)
でも、これからは今までになかった新しい形も増えていくやろうし、全国を回れるだけ回ったり、いろんな広がりが生まれていくんちゃうかなってワクワクしてます。
これからも、「プラス」の応援をよろしくお願いいたします!
【プロフィール】
西田二郎(にしだ じろう)
1965年生まれ。1989年に読売テレビ入社。「11PM」のディレクターを経て、「ダウンタウンDX」のプロデューサーに。2015年に営業局へ異動し、新規事業などを担当。現在は静岡放送(SBS)のCCIO(チーフコンテンツイノベーションオフィサー)を務めるほか、一般社団法人未来のテレビを考える会の代表理事などの役職も担う。2026年6月、株式会社エビリーの最高クリエイティブ責任者(CCO)に就任。
キーワード
この記事をシェアする














