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畠中祐◆新曲は、ワンマンライブがなかったら出てこなかったもの2020/07/22

畠中祐◆新曲は、ワンマンライブがなかったら出てこなかったもの

 「甲鉄城のカバネリ」の生駒、「KING OF PRISM」シリーズの香賀美タイガなど、人気キャラクターを数多く演じる声優・畠中祐。2017年にアーティストデビューをし、昨年7月には1stワンマンライブを成功させるなど、着実に活動を続けている。8月19日にリリースされる待望の4thシングル「HISTORY」の制作秘話を聞いた。

――17年にアーティストデビューをされた時のお気持ちをお聞かせください。

「デビューさせていただけることが、まず信じられなかったですね。事務所に所属して、声優として本格的にやり始めてから間もない時期だったので。ただ、歌はそもそも好きだし、歌ってみたい気持ちはあったんです。なので、『やったるぜ~!』みたいな気持ちはありました(笑)。そのぶん、驚きと混乱もありましたけれど…」

――4thシングルのリリースが決まった時はどう思われましたか?

「まず、歌を続けられるうれしさがありました。お話をいただいたのは、昨年7月の初のワンマンライブが終わった後。何を歌いたいか考えた時に浮かんだのが、そこで感じたことでした。ファンの方々の熱量、背中を押してもらった感覚…。そして、ステージを用意してくださったスタッフの皆さん。やっぱり、この人たちとまた何か新しいことがやりたいなと思ったんです。なので、新しいスタートというか、『ここまで』と『これから』もあなたと一緒、みたいな気持ちを歌にできたらいいなと」

――ワンマンライブで得られたことは大きかったんですね。

「そりゃもう! 緊張していたし、本音を言うと『あーもう、どうしよう。できるかな…』と、めちゃくちゃネガティブな気持ちになった時もあったんです。けれど、本番が終わったら、その大変さを超える楽しさがありました。まさか、そんな楽しさが自分に訪れると思っていなかったので、大発見でしたね。それと、やっぱり歌うことが好きなんだとあらためて思いました」

――何かを始める時は、心配になるタイプなのでしょうか?

「基本的に、とんでもなく不安症なんです(笑)。『普通、みんなこれぐらい不安になるでしょ』と思っていたのですが。しかも、緊張がゴリゴリに顔に出ちゃうタイプ。ただ、スタッフからいろんな助けをもらって、ちょっとずつ前向きになる方法も分かってきました。古典的ですけど、むっちゃ練習するとか、スパイラルに陥るんじゃなく、何か違うことを考えるとか」

――少しずつ不安を克服されているんですね。ご自身で考える、性格の強みは?

「いい意味で大味なんです。料理に例えると、『うわ! この味付けどうしよう…。お酒とかみりんとか入れた方がいいかな? いろいろやった方がいいかな?』『うわー! 結局、時間がないから塩を入れよう!』みたいな(笑)。若干、粗削り。それがいい方向に動くこともあるので、強みはそこかな? わりと考える前に動いちゃうことが多いんですよね。動いちゃって、その後で悩む。『ワンマンライブやる?』『やります!』って答えてから、『おお、どうしよう!』と考える感じです(笑)」

畠中祐◆新曲は、ワンマンライブがなかったら出てこなかったもの
畠中祐◆新曲は、ワンマンライブがなかったら出てこなかったもの

――表題曲「HISTORY」はどんな曲でしょうか?

「この曲は、確実にワンマンライブがなかったら出てこなかったもの。テーマは『僕とあなた』。タイトル通り『彼のストーリー』なんですけど、そのストーリーは、確実にあなたがいないと成しえなかった…という内容です。ライブって特にそうじゃないですか。目の前にお客さんがいて、歓声をあげて、一緒になって曲に乗ってくれるから成しえるもの。ワンマンライブでの経験を経て、また新たなヒストリーを紡いでいきたいな、と」

――レコーディングはいかがでしたか?

「『HISTORY』は、1stシングル『STAND UP』にも通じるぐらい爽やかな曲。原点に立ち戻って、あらためてストレートに素直に楽しく歌わせていただきました。『気持ちいい!』って感じのままに終わりました」

――「HISTORY」のジャケット撮影、MV撮影のエピソードを教えてください。

「ジャケット撮影は、昨年秋にグアムで行いました。スケジュールは詰まっていましたが、学生の旅行みたいな感じがあって良かったですね。あ、ちゃんと仕事の意識はありましたよ(笑)! 今回の収録曲のうち、僕自身で作詞した『ボトルメール』には、グアムで目にした海の景色や包み込んでくれるようなあったかさを反映させています。『HISTORY』のMV撮影は、これから。男性も女性も含めて『あなたと僕』の歌を歌ったつもりなので、今回は男女両方のダンサーさんに入ってもらう予定。男女隔たりなく、『今までのつながり』と『これから』が表現できたらいいなと思っています」

――声のお芝居ではウルトラマンゼットを演じる「ウルトラマンZ」もスタート。意気込みを教えてください。

「ウルトラマンゼットはまだまだ半人前どころか、3分の1人前と呼ばれてしまうウルトラマン。そんな彼が、主人公のハルキと一緒に本当のウルトラマンになっていく内容は、今の自分と重なるところがたくさんあります。こんな時期ですし、暗い気持ちになっちゃう瞬間もあると思うんです。けれど、この状況のなか、未熟なウルトラマンを演じて、一緒に奮い立つことができることが幸せです。幼少の頃、僕がテレビの前でめちゃくちゃ夢中になって声を枯らして応援したように、今の子どもたちに見てもらえたらうれしい。何よりも、ウルトラマンを演じられることが、僕自身、すごくうれしいので頑張ります!」

――アーティストとして、今後の目標は?

「もう1回、ワンマンライブをやりたいですね。その時には、もっといろんな曲を引っ提げていきたいし、歌詞ももっと書いていきたい。いろんな冒険をしてみたいですよね。それと、新型コロナウイルスの自粛期間に、インプットがすごく大事だなと思ったんです。シングルのジャケット撮影でグアムに行ったのもいい経験でした。インプットとアウトプットを両立しながら、新しい何かを見つけていきたいです」

畠中祐◆新曲は、ワンマンライブがなかったら出てこなかったもの

【プロフィール】

畠中祐( はたなか たすく)
1994年8月17日、神奈川県生まれ。獅子座。O型。主な出演作は「甲鉄城のカバネリ」(生駒)、「MARS RED」(栗栖秀太郎)、「僕のヒーローアカデミア」(上鳴電気)ほか。現在、「ウルトラマンZ」(テレビ東京系)に声の出演中。

【作品情報】 

畠中祐◆新曲は、ワンマンライブがなかったら出てこなかったもの
畠中祐◆新曲は、ワンマンライブがなかったら出てこなかったもの

4thシングル「HISTORY」

8月19日リリース
【初回限定版CD+BD】2,200円(税別)/【通常版】1,300円(税別)

昨年7月に1stワンマンライブを成功させた畠中祐の4thシングル。ライブの経験を反映させたサマーチューン「HISTORY」、ダークな曲調で新境地を開く「Regret」、自身の作詞による「ボトルメール」の3曲を収録。

【プレゼント】

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応募はコチラ→https://www.tvguide.or.jp/tvguide_enquete
(応募期間:2020年7月22日正午~7月29日午前11:59)

ハガキでの応募方法は「TVガイド」7月31日号(P98)をご覧ください。
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取材・文/仲川僚子 撮影/ティム・ギャロ



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